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【emolで学ぶ ちょこっと心理学】関係フレーム理論、認知フュージョン【第1回】

みなさんお久しぶりです!
emol work心理チームの小澤です。
前回はemol workの仕様について長めに説明してしまいましたが皆さん読んでくださったでしょうか?

読んでいないという方はこちらから読んでみてください!

これを読んでからの方がこれからの話が理解しやすくなると思います。

emol workについて理解していただいたと思うのですが、今回からは数回にわたってどのような心理学的手法を用いているのかを私なりに細かく書いていきます。

ということでまず第一回のテーマは…!
『ACTについて~関係フレーム理論から~』についてお話しします!

ACTとは?

正式にはアクセプタンス&コミットメントセラピーと言われていて、『変えられないものは変えずに変えられるところは変える』ことで行動変容を図る行動療法です。

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ACTでは私たちが日々何かしらで思い悩んでしまうことは自然なことですが、その苦痛を避けようともがき苦しむことでより苦痛を広げてしまうことが問題につながると捉えています。いわゆる『体験の回避』を避けることを狙いとして行動の原理を基盤に一人一人に合った方法で支援を提供します。

関係フレーム理論

この考えには人の言語活動や認知活動についてアプローチする『関係フレーム理論(=RFT)』という理論が関係しています。
これは私たちの認知や言語活動によって世界のネットワークがどのように構築化されていくのかを説明したものです。

ある家に言葉を覚えたての子供とそのお母さんがいる様子を思い浮かべてください。その家のリビングのテーブルにはりんごがあり、子供に向かってお母さんは『ringo』と声に出しながらそのりんごを指差します。
また別の日に今度はテーブルにりんごとブドウが載っています。お母さんがその子供に向かって『りんごを取って』と言った時に子供がちゃんとりんごを取って来た時にはその子の中では”りんご(物体)=ringo(音声)” という関係が出来上がっています。

これが関係フレーム理論で言う見本合わせ課題と言われているもので、ここから言語同士や認知との等価・大小関係などの様々な関係づけが派生して現在、私たちが頭の中で構築しているようなネットワークへと繋がります。

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認知フュージョン

しかしここで『認知フュージョン』という自分自身で作り出した言語刺激と現実を混同して影響を受けてしまうということもまた問題となります。

わかりやすく一つ実験をしてみましょう。
まず一つなんでも良いので紙を用意してください。その紙は何も書いていない状態にしてください。

1.  何も書かれていない紙を思いっきり踏んでみてください。
みなさんきちんと踏めたという方が多いと思います。

2. 次にその紙に何かしら無意味な記号やぐちゃぐちゃな線を描いてみてください。そのあと同じようにまた踏んでみてください。
先ほどと同じように踏めた人が多いと思います。

3. 最後にその紙の余った部分に好きな人の名前や今隣にいる人の名前をなるべくフルネームで描いてみてください。書き終わったら先ほどと同じように踏んでみてください。
先ほどとは違って踏むのに抵抗がある人が多いと思います。

現実には二番目に描いたものと最後に書いた人の名前自体は同じ記号や言語であるはずです。しかし人の名前の場合に私たちはその名前と頭の中でその人をイコールづけしてしまうのでその人を踏むような感じがしてしまい抵抗が生まれてしまうのです。

このように自分の中の思考と現実を混同してしまうことによって悩みがまた起きてしまうということがあります。

『私はダメな人間だ』『自分がなんでできないのだろう』と自分を責めてしまう人はかなりいます。もちろん時には振り返って反省して次に生かすことも求められます。
しかしそのことで頭がいっぱいになることで必要以上に責めたり悩みを回避しようとしたり、あるいは強迫行動のような問題行動につながる可能性もあります。ですがそういった思考は本人の特性などもありなかなか変えにくいと言われています。

そこで先ほど説明したACTにおける『変えられないものは受け入れ、変えられるものから変える』という考えを利用し、心が柔軟な状態になれるように支援をしていきます。

ACTではアクセプタンスとマインドフルネスのプロセス、そして行動活性化などのプロセスを用いて心理的柔軟性を生み出すことで克服しようとしています。
実際に今回のemol workにも心理的柔軟性を高めるための要素をいくつか取り入れています。


その話を次回から三回程度に分けて次回からお話ししようと思います。
最後まで読んでくださってありがとうございました!

参考にさせていただきました↓
『はじめてまなぶ行動療法』三田村仰 金剛出版

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