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「感情と対話」実践〜信頼と不安〜

みなさん、こんにちは。ご覧いただきありがとうございます。現在Reapraという事業投資会社に所属している小堀です。

前回の記事では、「自分の心に内在しているコト。」をテーマに、自分が学習を進めるにあたって自分の心のなかに「不安」が大きく内在しているという気付きを書かせていただきました。アクションは小さいながらも、不安を感じたときには、このようなステップで不安と向き合おうとしています。

1.まずは自分がいま不安な状態であるということを認知する
2.認知したら「いま自分は何がわかっていなくて不安になっているんだろう」と考える
3.わからないことを明らかにするために(いまの自分の目標に照らして)何ができるかを考え行動する

今回は、その不安を感じたことと、そこからどう対話を実践していったのかの一例を取り上げてみたいと思います。

信頼してくれている!

投資先との会話でこんなことがありました。

Aさん「いま◯◯のことで困っているので、その件をBさん(投資先社員)と一緒に進めて欲しい」
私「わかりました!」

この会話がなされたとき、自分が大きく高揚する感覚を受けました。「あ、Aさんは自分のことを信頼してくれているんだな」と思いましたし、同時に安心感も醸成されて何だかあたたかい気持ちにもなりました。

しかも、Aさんから依頼をうけた仕事内容は、今後の投資先事業を左右するとても大きな事でした。それは、AさんのみならずBさんや自分もしっかりと進めたいと共通認識を持っていました。

早速Bさんと一緒に仕事をスタートさせたが…

Aさんからの依頼をうけ、早速Bさんと一緒に仕事に取り掛かりました。
最初のうちは仕事のゴールを一緒にイメージして作業に取りかかれたものの、始まって1週間もたたないうちにBさんから、

Bさん「次の期限までに、時間が取れないので作業は進められません」
私「…えっ」

順調に進められていると思っていましたが、Bさんから急に作業を進めることができないと告げられました。会議終了間際にそのことを伝えられたので、対策について特に対話することもなくその場は終了。会議後、自分が大きな不安に襲われる感覚になっていることに気付きました。

信頼がなくなるかもしれない。

自分が大きな不安に襲われていることに気付いたので、それがどこから来ているのか深く考えることにしました。

今回の仕事は、Aさんが私に依頼をしてくれていたところからスタートしています。しかもその時私は、高揚感と安心感を感じていました。Aさんとの間に信頼関係があることを知り、嬉しかったのです。

その矢先にあったBさんからの発言。深く考えた結果自分のなかで起きた不安はこういうものではないか?とたどり着きました。

「Bさんと一緒に進めている仕事がうまくいかないことで、Aさんから私に対する信頼がなくなってしまうかもしれない」

私は仕事がうまく進まなくなることではなく、Aさんから私に対する信頼が低下してしまったり、無くなってしまうのではないか、という思い込みから不安が生じていることに気付きました。

深い内省からの小さなアクション。

よくよく考えてみると、過去にもこういったことがたくさんあったように思います。誰かから仕事を任され、そのときは高揚感や安心感を感じて仕事をし始めるものの、どこかで必ずつまづく…。

その時によく自分がとっていたパターンは、「自分で何とかする」。過去の成功体験から、ひとりで物事を進めることに慣れていたので、そうすることが多かったのだと思います。それで物事が前に進んでいたこともありましたが、中には自分ではどうしようもないくらい大変なことになってしまったということも多々あります。

今回は、「信頼を失ってしまうかもしれないという不安」という感情に気付き、そうしたことに陥ったときの行動パターンまでを深く内省するところまできました。そこから、事業を左右しかねないこの仕事を成し遂げるという目標に向かって、いまの自分でも出来る小さなアクションは何かを考え、実践した内容は「自分の感情を交えながら現状をAさんに報告する」というものでした。

報告。Aさんからの逆提案。

「ホウレンソウを大事にしなさい」。社会人になったら誰しもが言われることだと思います。恥ずかしながら、自分はあまり得意ではありません。これまで書いてきたように、「自分ひとりで物事を進めることが得意だった」こと、「うまく行っていない事を報告することで信頼がなくなるかも」という不安からあまりホウレンソウをしてこなかったのです。

ただ、今回生じた感情とこれまでの自分を振り返ることで、「自分の感情を交えながら現状をAさんに報告する」ということを小さくトライしてみることにしてみました。それにトライすることで、何より「感情と対話」の実践学習になるのではないかと感じたからです。

私「実は、あまりBさんとの仕事がうまく進んでいません。期限までにこなせないのではないかと不安になり、現状を報告しました」
Aさん「そっか…。じゃあ◯◯してみない?」

正直、このAさんからの逆提案の内容は自分ではかなり驚きました。人によっては対案を逆に求められることもあるかもしれませんが、自分の感情を交えて現状を報告することで、Aさんからの逆提案をもらえることができたのです。Aさんが自分のありのままの感情にそっと優しく寄り添ってくれるような感覚を得ました。

その後、Bさんとの仕事は、Aさんからの逆提案によって少しだけ前進することになりました。まだ完了まではいっていませんが、自分とBさんだけで進めているときより、少しは光が差してきているような気がしています。

結び。

今回は、投資先との対話の実例をもとにnoteさせていただきました。自分にとっては、とても大きな学びのサイクルのひとつでした。

なぜなら、これまでの自分の行動や学習パターンとは違い、「感情と対話」というテーマに沿った行動を小さいながらにもアクションにおとせて実践できたからです。

これができたからと言ってすぐに自分の学習テーマや事業の成果がでたりするわけではないと思いますが、少しずつこういった学びを蓄積してまたこちらにnoteできればと思っています。最後までお読みいただきありがとうございました。



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