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職人に度肝を抜かれたい@サントリー美術館

「美を結ぶ。美をひらく。美の交流が産んだ6つの物語」サントリー美術館(会期終了)についての記事です

型吹きガラスの美しさにうっとりする、の巻

いつだって世界にはたくさん国があって、びいどろだのぎやまんだの新しい技術やステキなデザイン。伝わる技術も有れば伝わってこなかった技術もありました。職人たちは常に工夫をらこらしました。
その象徴ともいえるのが
写真②型吹きガラスの器

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「紫色菊唐草文鉢」
「緑色葡萄唐草文鉢」
「青色菊型文鉢」
です。型をつくりその中に熱したガラスを吹くことで成形しました。

アイス入れて食べたいね。

平和が長く続いたことで、武士以外の人々の教育水準が上がり、江戸文化は花開いたわけですよね。

薩摩藩のすぐ終わってしまったガラス製造のすばらしさ

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薩摩藩のガラス製造は江戸から硝子師を招いて江戸時代後期に始められました。海外への輸出も視野に入れて美術工芸品として成長しました。が、薩英戦争で工場は破壊されてそのまま幕を閉じたのでした…(悲しいー)

写真、薩摩切子藍色被船形鉢
よーく見ると奥は蝙蝠の形(片っぽの翼が映っています)手前は勾玉模様です。どちらも中国における神秘的な吉祥文でした!!
キレイですねー


ヨーロッパで熱狂的に愛されたいろいろ

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色絵花鳥紋六角壺
そして
藍色ちろり

古伊万里は輸出品として大人気。もともとは
明からヨーロッパに輸出していた陶磁器ですが、戦乱により日本が輸出国になったわけですね。この壺に描かれている鳥は鳳凰ですかね。英王室の離宮、ハンプトンコートに所蔵されたので、「ハンプトンコートの壺」なんて異名があります。(カッコいい!)

またヨーロッパ(というか出島経由で入ってきた)ガラス製品に魅せられ、和ガラスが出来上がり、びいどろの美しい器が日本で生産されるようにもなったんですね!
美しく儚いびいどろは豪商のアイテムでもありました。
写真のちろりは冷酒入れるらしいです。いつもより美味しいかもー

和歌では鳳凰ってあんまり詠まれなくて、李白の有名な漢詩「金稜の鳳凰台に上る」って漢詩がありますね、そもそも平等院鳳凰堂があるわけだし。中国文化の影響を感じますね。

和歌の鳥はたくさんいます。からすとか、やまどり、ほととぎす…。

でも鳳凰はない気がする。たぶん。あったら教えてください。和歌の夏の鳥はなんといっても時鳥ほととぎすの超、有名和歌をご紹介します。

暮るるかと 見ればあけぬる 夏の夜の

あかずとやなく 山郭公

今の季節にぴったりですね!!


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