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守ろう!子供の成長痛! part①

こんにちは!江本です!

今回は【守ろう!子供の成長痛】ということで、オスグッド・シュラッター病(通称:オスグッド)について解説したいと思います!
サッカーをやっていてオスグッドに悩む選手・ご家庭は多いと思うので少しでもサポートできればと思います。

まずは簡単に病態から。

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成長期の男児(10歳〜15歳)に起こる膝の骨端症。いわゆる成長痛。
脛骨粗面(お皿の下にある出っ張っている骨の部分)に激しい痛み・熱感を訴え、初回だと運動ストップまでいってしまいます。この脛骨粗面に痛みがある場合オスグッドを疑った方が良いかもしれません。また、痛いままずっと運動を続けてしまうと骨が剥がれてしまい、最悪の場合裂離骨折となってしまうこともあるので要注意です!!!
どちらかというと両側性のイメージが強いです。

※ちなみに僕は小学生からサッカーをずっとやっていましたがオスグッドはなったことがありません…

原因は何???

一般的に言われるのは【大腿四頭筋の柔軟性の低下】だと思います。

じゃあストレッチをすれば良いじゃん!!!

と思う人も多いはず…

確かにこれは合っていると思いますが子供の成長痛はもっと他の事にも原因があるはずです。


僕が思うのは、【競技の運動負荷に身体が耐えれていない】というところです。全員がこれに当てはまるというのはありませんが、身体が細い子のオスグッドにはこの傾向が強いのかなと思います。もちろん身体の大きい子は栄養がしっかり取れている場合もあると思うので前述した【大腿四頭筋の柔軟性の低下】もしくは【全身の柔軟性の低下】が考えられるかもしれません。


このpart①ではこの栄養のところを説明していきます。
※またこれは医療の観点から述べさせていただきます。

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【身体は食べたもので出来ている】

実際にこれはその通りだと思いますし、成長期の子供を持つ親御さん達は知っておかなくてはいけない知識だと思います。

バランスの良い食事はとても大事です!5大栄養素(炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル)がしっかり摂れているという事ですね。

それに加えて運動する子供達の身体を回復させる為には【量】を食べれるようにする必要があります。言葉は悪いですが、吐くまで食べろ!という訳ではありません。運動によって身体の細胞は壊れてしまうので量を食べれないと細胞の回復も遅れてしまい疲れが取れにくくなってしまいます。
※何より成長に必要な栄養素が不足してしまいます。

バランスの良い食事に炭水化物、タンパク質を1.5倍ほど増やした食事を取れればベストです!また、捕食も大事なので運動後30分以内に炭水化物・タンパク質を取れると尚良いです!

【競技の運動負荷に身体が耐えれていない】はここに繋がります!

運動するにはそれなりの体格が必要となってきます。
それが学年が上がる度に顕著に表れます。
それが【運動の負荷】です。
※基本的に学年が上がる毎に負荷は上がっていくと思います!

身体のサイズが小さい・細いと年々上がる運動負荷に身体が耐えれずに身体のどこかの部分(今回は膝)に限界がきてしまい、それが痛みに繋がってしまいます。
痛みが出てしまうと完全に治すのには時間がかかってしまい、多くの子供達は痛みがある状態で運動を続けています…
予防する為にはストレッチももちろん大事ですが、【食事】のところはかなりのキーポイントになってくると思いますので参考にしていただければと思います。

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上図:パフォーマンスピラミッド
基盤には食事が入ってくるくらいとても大事です!

最後に。

栄養状態が良く体格が恵まれていてもオスグッドになる子供はいます。
柔軟性・食事だけが原因では無く、【身体の使い方】というのも大きな要因としては考えれます。原因はたくさんある中で一気に解決は難しいので1つずつアプローチしていく必要があります。
個人的に【オスグッド】は成長期のスポーツが上手くなる時期に現れる障害物だと思ってるので、少しでも減らしていけたらと思います。


江本 賢吾








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