どんなに悪いことが起きても、それはもっと良いことが起こるための布石にしかすぎない

先日こんな記事を書きました。

異国の地に滞在し生活している間は
どんなに大変なことが起こっても
「死にたい」
と思うほど堕ちることがなかった。

それは、人目を気にしすぎる日本と違う
開放的な文化だったということもあるけれど

旅人という、常に目まぐるしく環境が
変わる生活をしていた、ということも
関係しているんじゃないかと気づきました。

そんな変化に富んだ旅人時代に、
私が体感的に学んでいたことは

どんなに悪いことが起きても
それはもっと良いことが起こるための
布石にしかすぎない

ということでした。

今日はそんなお話です。

「人間万事塞翁が馬」というけれど…

失恋をしたとき

「もっと良い人が見つかるよ」

と励まされたことがある人は
多いのではないでしょうか。

「人間万事塞翁が馬」という
有名なことわざもあるように、

一見、誰か見ても不幸だと
思うような出来事が

長い目で見ると
いい結果につながっているものだ
という中国の古い言い伝えです。

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昔、中国北方の塞(とりで)近くに住む占いの巧みな老人(塞翁)の馬が、胡の地方に逃げ、人々が気の毒がると、老人は「そのうちに福が来る」と言った。

やがて、その馬は胡の駿馬を連れて戻ってきた。
人々が祝うと、今度は「これは不幸の元になるだろう」と言った。

すると胡の馬に乗った老人の息子は、落馬して足の骨を折ってしまった。
人々がそれを見舞うと、老人は「これが幸福の基になるだろう」と言った。

一年後、胡軍が攻め込んできて戦争となり若者たちはほとんどが戦死した。
しかし足を折った老人の息子は、兵役を免れたため、戦死しなくて済んだという故事に基づく。
-------------

英語ではこんな風に言うそうです。

Joy and sorrow are today and tomorrow.(今日の喜び明日は悲しみ)
A joyful evening may follow a sorrowful morning.
(悲しみの朝の後には喜びの夕べが訪れる)

引用元:
https://www.weblio.jp/content/%E4%BA%BA%E9%96%93%E4%B8%87%E4%BA%8B%E5%A1%9E%E7%BF%81%E3%81%8C%E9%A6%AC

とはいえ・・・
そんなふうに慰められても

本当にこれが最終的に
いい結果になるの?

じゃあいつ、どんな形で
報われるのさ?

なんて、渦中にいるときは
そんな言葉を信じられないですよね。

タイムマシンに乗って、
未来に飛んでいって
確認できたらいいんですけど。

その先に起こるであろう
良いことが見えないから
絶望し、苦しむわけです。

普通にいつもと変りない
日常生活を繰り返していると

その「長い目でみる」のスパンって
すごくゆっくりしていて、
間が開いていて

最終的にいい結果に
結びつくということが
なかなか体感しにくいのです。

いい結果が現れたときには
その過去にあった不運なんて
忘れてしまっていて

まさかその不運があったからこそ
もたらされた幸運だったなんて

気づかずに過ごしているもののほうが
多かったりするかもしれません。

旅の道中は「人生の展開」が早かった

私はニュージーランドへワーホリに
行く直前に、ずっと信じていた人に
とんでもない裏切られ方をされ、

もうこの世界のすべてを
信じられなくなりました。

当然、そんな
「人間万事塞翁が馬」なんて
言葉も耳に入らないくらい、
それはもう絶望していました。

だけど、幸いにもすぐ
ニュージーランドでの
ワーキングホリデーが
始まりました。

日本で日常生活を
送っていたときよりも
目まぐるしく変化に
富んだ日々でした。

そこでは明らかに
人生が展開していく
スピードが早かったのです。

たった1年ちょっとの滞在でしたが、
5年くらい過ごしたような体感でした。

つまり5倍速くらいの濃さで、
日々を生きていたのです。

そんなタイムラインですから、
何か悪いことが起こったとしても
すぐにまた次の展開が起こります。
**
悪いことが起こったとき、
必ずもっと良い出来事が
巡ってくることを
体感として気付ける
機会が多かったのです。**

例えば、一番印象的だった
エピソードがあります。

キウイフルーツの刈り入れシーズンに
たくさんの出稼ぎワーホリ陣が集まる
テプケという街にやってきたとき、

これから拠点となる
フラット(シェアハウス)を探しましたが
どこもすでにいっぱいで、
かなり難航していました。

あまりに難航していたので
フラットを効率よく探せる
有料アプリにまで入ったのに、
実は詐欺アプリで、架空の物件が
掲載されているだけだったという始末。

が、そのとき一緒に旅をしていた
トラベルメイトの紹介で、
マレーシア人とシンガポール人の
ご夫婦がオーナーのフラットに
住めるかもしれないという
チャンスが訪れます。

しかし、たどり着いたときには、
数秒の差で、私より前に到着した
他の人がちょうど契約を済ませて
すべて部屋が埋まってしまっていた
ところでした…!!

正直、そのとき私は
だいぶ凹みました。

日当たりもよくて、庭があって、
まだリフォームしたばかりなのか
とても綺麗で住み心地の良さそうだし
何よりオーナー夫妻ももとても
優しそうな家だったからです。
(一緒に生活するので、オーナーの
 性格や相性は最も重要!)

しかも、職場からも近いし、
賃料も比較的安い!!

もうこれ以上いいフラットなんて
見付からないだろう、、、
と思ったのです。

そしたら、私の落ち込み様を見て
そのオーナーさんは気の毒に
思ってくれたのか、

もう一人のフラットメイトが
引っ越してくるまでの数週間は、
安い値段で泊めてあげるよと
言ってくれたのです!!(神)

さらに、そのオーナーさんの
知り合いで、部屋貸しをしている
別の人の連絡先を教えてくれました!!

そこにダメ元で電話してみたところ
まだ部屋は空いているとの返事が!!

(というか、まだ募集をスタートして
 なかったらしく一番乗りだったのです!)

さっそく内見に行ってみると・・・

なんと、びっくり。
さらに素敵なお家だったのです!!!!

ニュージーランド人のおばあちゃんが
オーナーで、さらに大きな庭があり、
家庭菜園もしていて、そこでとれた
野菜は自由にとって食べてもいいよ、と。

しかも、庭にはギャグジー付きの
スパプール(露天風呂)もあり
それも使っていいとのこと・・・!

What are you missing the most in Japan? 
「日本で何が一番恋しいか?」

と聞かれて、日本食よりも何よりも
「湯舟に浸かること」と答えていたほど
お風呂が大好きな私にはまさかの
嬉しすぎるオプションでした。

部屋も半個室で、日当たりも良くて、静か……
(フラットの場合、たいてい相部屋に
  2人以上なのでプライバシーはないことが多い)

さ、最高じゃないかーーーーーーー!!!!

と、こんなような
"人間万事塞翁が馬"エピソードを
他にも五万と体験しました。

そのうち、
ああ、本当に人生ってそういう風に
できてるんだなぁ

と確信に近いものになっていき

何か悪いことが起こっても
全く動じることなく

「次はどんなもっといいことが
 待ってるんだろう・・・?」

「この点は、過去のどの点と繋がって
 どんな線(結末)を描くんだろう?」

と、"もう一人の自分"が
ワクワクしながら
俯瞰しているような
感覚にさえなっていきました。

もうその頃は、
やることだけやったら
あとは「果報は寝て待て」。

すべてを流れに任せて
その行く末を受け入れながら
進んでいくだけ、という
最強な状態でした。笑

私はこれを
"トラベラーズハイ"
と呼んでいます。笑

まとめ

というわけで、旅の最中は、

不運なことが起こる

→すぐ次の展開に移る

→もっといいことがやってくる

の連続だったので、

「人間万事塞翁が馬」の法則を
身をもって体感することができました。

「人生は旅」なんて言いますが

逆に言うと、
「旅は人生の縮図」
みたいなものです。

だからきっと、この長い人生という
旅の道中でも、同じようにこの法則は
当てはまっているのだろう、という
確信に近いものを得ることができました。

とはいえ、旅の途中、
もちろん「泣き面に蜂」みたいに
不運が続くこともありました。

でも、そんなときは、余計に

**助けてくれる人のやさしさが沁みたり

屋根があって雨風しのげるところで
眠れるだけで幸せを感じたり**

今まで当たり前にあった
小さな幸せを大げさに実感して
感謝することができました。

だから、やっぱり結局、
何が起こったとしても

その先に待っている
「幸せ」に繋がるように
なってるんだな、と思えたし

結局「幸せ」っていうのは
自分の心次第で「気付けるか」
どうかなんだなということを
身をもって知りました。

日本で安定した日々を過ごしていると
ついついこの感覚を忘れてしまい
ちょっとしたことで引きずったり
絶望したりてしまうのですが^^;

もう一度、そんな自分への
備忘録もかねてこのメッセージを
書き起こしてみました。

きっと今、不運が続いたりして
未来が見えない…という人でも

死ぬ直前には、幸せだったな~
と笑える人生になるように
この世界は出来ているのだ
と、私は信じていたいです^^

凹みが大きければ大きないほど
もっと飛躍するために一時的に
グーーっと思い切りしゃがんだ状態
なんだということを確信できれば、
もう少し頑張れるのだと思います。

みなさんも、
「人間万事塞翁が馬」
エピソードはありますか?

ぜひ教えてくださいね♪♪

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