「自殺はダメ」じゃなくて「自殺したくなるような今の社会のままではダメだ」とか、他の思考回路はないものか。

「自殺はダメだ」っていう声が増えていくのが耐えられない。

自殺がダメなんじゃなくて、

「自殺したくなるような今の社会のままではダメだ」

とか、他の思考回路はないのだろうか。

なぜ最後の最後まで苦しみ亡くなった人を、さらに追い込むような言葉を投げかけられるのか、私には理解ができない。

遺された側の気持ちは痛いほどよくわかる。

「いい人」や「縁が深かった人」で
あればあるほど

悲しいし、惜しいし、悔しいし、
とてもやりきれない。

そんな素晴らしい人に、もっと
「生きててほしかった」という意味で、
「自殺はダメだ」と言っているのだと
思うけれど

自殺はダメだと言うのは、簡単。

悲しみや辛さや無念さを感じたくないという、遺された側のただのエゴ。魂の計画があって生まれてきたのに…みたいな呑気なこと言うエセスピリチュアルも、ここでは論外。

黙れ小僧、だったらお前に彼が救えたのか？と牙を剥きたくなる。

命の重さを受け止めて、うんと悲しめばいい。自死した人は、あんたが感じているその何倍も悲しくて、絶望していたんだと、まず想像するんだ。

そしてひとしきり悲しんだ後、どうせ普段の生活に戻って忘れてしまう前に、

自殺しなくなる社会には、
どんな視点が必要か？
どんなことを具体的にしていけばいいのか？
そしてそれを実現するために
一人ひとりが生きていくのか
どう人と関わっていくのか・・・

もう亡くなった人に対してあれこれ
言うのではなく、もっと自分自身や
身近な人、周りの環境に目を向けて、
自問自答したり、身近な大切な人と
対話したりして、行動しようよ。

でないと、同じことの繰り返し。
なんにも、変わらないじゃない。

「社会」という言葉を使ったけど
政治批判をしたいわけじゃない。

私がここで言いたいのは
政治だけでなく、
もっと大きな「社会」だ。

それは「文化」だったり、
「風潮」だったり、そんな
ものに近い。

そして「あなた自身」や
その周りの人間関係も含む。

むしろあなた自身の
在り方、生き方を
考えることが一番大事だ。

どうせ話題にするなら、ただの
ゴシップネタで終わらせては、
彼の命に失礼だ。

それが、命を投げ打ってそのこと
訴えてくれた故人を報いるための
一番の方法ではないのだろうか、
とわたしは思う。

ご参考まで・・・