私は自分の両親に辛辣だ
娘(1歳7ヶ月)を連れて実家に行くと、自分の両親に向かって何かと小言を言ってしまう。
自分の父親(娘にとってのじいじ)が何か娘に「ダメ」と注意しようものなら…
私「『ダメ』じゃ娘はどうしたら良いかわからないよ。『ダメ』よりも『どうしたらいいか』を教えてあげて」
じいじが「『こらっ』って言いたくなるな」と言えば、
私「『こらっ』って言ったらどうなるの?大人がちょっと気持ちよくなるだけでしょ?」
娘が机の上のものを落とし始めたら…
私「自分で拾わせて。『あなたのやったことがいかに悪いことか』を説明するんじゃなくて、自分で責任を取る行動をすることで、『自分はめんどくさいことをしたんだな』と経験させてあげて。落としたものが自動的に机の上に戻ってきたら、娘にとって物を拾う理由も物を落とさない理由もないでしょ?でも無理強いはしないでね」
我ながら、んまあーーーめんどくさいヤツである。
ばあばが娘(孫)が自分で着脱しているのに感心して、
「うちの子達(兄と私)が自分で靴下履いてるとこなんて見たことなかったけど」と言えば、
「どうせ何も言わずにさっさと履かせてたんでしょ?」
と思わず嫌味を言ってしまう。
そんな嫌味に対して、「あなた達を見てると勉強になる」と感心するばあば。
素直すぎか。
普段、仕事で接する保護者に対してこんな辛辣なことは言わないし、思うこともない。
相手が求めれば「こんなやり方もあるにはありますよ」と紹介することはある…かもしれない…いやないかな。ってかしたくない。
なのに、自分の親となるとつい口うるさくなってしまう。
たぶん心のどこかで
「あなた達がそんな適当に育てたから私はこんなんになっちゃったんじゃないー!」
と責める気持ちがあるんだと思う。
娘(孫)の接し方を注意しているように見せかけて、
過去の私への育て方を批判したいだけ。
…自分の器の小ささに嫌気がさしてしまう。
もう良い歳なんだから、自分への不満を親のせいにするのはいい加減辞めたいものだ。
それに、自分の子どもを自分が育てられたかったように育てると、何か大切な物を見落としてしまいそう。
だって育てているのは過去の私ではなく、現在を生きている目の前の娘だから。
大切なのは「過去の自分がどうだったか」じゃなくて、「今目の前の娘がどう感じて何を求めているのか」
実家で散々「可愛げのない娘(私)」をやる度に反省する。
…ちなみに、我が両親はこんな私の小言にも気分を害することなく、感心したりニコニコしている。
私は自分に不満があるけど、この人達にとっては「自慢の娘」らしい。
そんな両親を見て、やっぱりこの親に親に育てられて良かったな、と思ったりもする。
なんやかんや…好きなんだな、この人達が。