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高校と大学の違い その2

先日は大学生は”成人”になるため、高校生とは「自由度」が違うと書きました。
今回は別の観点から高校生と大学生の違いについて書きます。

これまでお会いした学生さんに
練習が一番きつかったのはいつかと尋ねると
「高校の方が断然練習量が多く、しんどかった」
という答えがいつも返ってきました。
これは、私にはちょっと驚きでした。

語学系の大学生だった私の場合、
中学校より高校、高校より大学と勉強が大変になったイメージがあったので、これはとても意外な感じがしました。

スポーツも上の学年になるほど練習がきつくなるに違いないと勝手に思い込んでいたんですね。でも、よく考えたら、勉強と違ってスポーツは肉体を酷使するので当然練習量にも限界がありますね。

大学生は高校生のようには無理がきかず、回復も早くできないということもよく聞きます。男性の体力のピークは20歳だと昔聞いたこともありますが、実際にはもっと若いのかもしれません。あるいは、心理的な問題かもしれませんが。

大学では高校と同じような練習量を続ける事はあまりないようです。(私の知る限りですが。もちろん高校や大学の部の方針にもよるでしょう!)

では、高校より少ない練習量でどうやって競技力を上げたらいいのでしょうか?

ある指導者の方に大学で競技力を上げるには何が必要ですかと尋ねたら”考える力”という答えが返ってきました。高校までは力や速さなど身体能力で上位に上がれても大学では考えてプレーしなければ競技力は上がらないということでした。

何かのプロレベルになるためには、10,000時間の練習や訓練が必要であるとよく言われます。
けれども、理論物理学者のリサ・ランドールによると

You really have to be thinking about improving all the time,  
(常に進歩しようと、よく考えていなければなりません。)

English Journal 2014 11月号

科学の研究でも、スポーツでも本当に上達する(上のレベルにいく)ためには、ただ10,000時間何も考えずにやるだけではダメで、しっかりと
「どうやったら上手くなるのか」を考えながら取り組む必要があると言うことです。

大学では練習量に頼らず、自分で考えて練習することが求められるようです。そのためには、まず自分を見つめ直すことも必要です。