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学生相談室についての誤解①

「学生相談室に行く」「カウンセリングを受ける」って言うと、偏見というか誤解があるようです。そのために、利用をためらう人も多いようなので、今回はその誤解が解けたらいいなあと思って書きます。

一番多いのは相談室やカウンセリングルームは、病気の人が行く場所という誤解です。これは、アスリート学生だけでなく多くの日本人学生が持っている誤解のようです。

まず、大学の学生相談室は病院ではありません。大きな国立大学の保健センターには医師が常駐しているかもしれませんが、その他の大抵の大学の学生相談室にはカウンセラーがいるだけで、その多くは臨床心理士や公認心理師であって医師ではありません。ですから、学生相談室は病気を治すために行く場所ではありません。実際のところ、相談に来る人の内で精神科治療を必要とする割合はとても少ないのです。中には、まれに治療も必要と判断してクリニックを紹介することもあります。

よく考えたら病院って健康診断以外では元気な人は行かないですね。
ただ、病気と決まったわけではないけど、不調を感じて病院に行くということはあります。

では、学生相談室って誰が行く所なんでしょうか?
答えは、その大学に在籍する学生さんならだれでもOKです。

じゃあ、どんな時に行くところ?
答えは、いつでも、気軽にOKです。
(もちろん開室日時や利用システムの範囲内です。)
各大学の施設によって利用方法は異なるので、大学の学生生活を支援する窓口などで問い合わせてみてください。)

病んでいなくても、困っていなくても、悩んでいなくても、ストレスを感じていなくても、「ちょっと誰かに話してみたい」なぐらいでも大丈夫です。
もちろんこれまでのセルフケアチェックの記事でも書いているような状態が続いている時や、どうもいつもと違う不快な状態が続いている時などは、我慢し過ぎずに早めに相談にいきましょう!
何度も書きますが、
早期発見、早期対応、早期回復 ですから!!