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学生相談室についての誤解④治療は必要なくても、心理的なサポートを必要とする場合はあります

心を病んだら
競技人生の終わりだと、
思っている人がとても多い気がします。
終わりでないことは
治療後に復活したり,
治療しながら競技を続ける選手がいることからも
わかります。
米国の体操選手が
東京オリンピックの団体戦途中で棄権したのには
みんな驚いたと思います。でも,
2年後の世界選手権で
圧倒的な強さでバイルス選手は
優勝していました。

心を病んだら終わりだから
自分は病んでいないと思いたい。
自分のしんどさや問題があると
なかなか認めない。
これを”否認”といいます。

「相談室は病んだ人が行くところ」と
誤解しているから,
利用を避けて我慢し続けるのもあると思います。

それにしても、
もっと早く相談に来てくれたら
そこまで悪い状態にはならなかったんじゃない?
と思う事が多いのです。

バランスを崩した不調な状態を長く続けるほど
問題が複雑になり、
回復にも時間がかかるものです。

治療(含む投薬)を必要としなくても、
心理的なサポートを必要とする場合はあります。
だから,我慢し過ぎずに
問題を認めて(気づいて)
早めに誰かに相談するなど
問題に対処することが大事です。

問題解決の方法は
”我慢する”の一択ではないことを
知ってほしいですね。
その他の対処法の一つに
学生相談室の利用も加えてもらえたら
と思います。