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まつ毛の美しいひとに

もうずっと、長いまつ毛に憧れています。銀河鉄道999のメーテルがそうであるように、ヒロイン的容姿の一つの象徴だと思うのです。もちろん女性に限ったことではなく、最近で言うと横浜流星さんのまつ毛の美しさも有名ですよね。

容姿についてアレコレ言うのは品に欠けるかもしれません。ただ前提として述べておくと、まつ毛が短くても、無くても、何かを損ねることはありえません(目を守るといった身体機能の困りごとはあるかもしれませんが)。ただ、顔の造作に関わらず長くて豊かなまつ毛に惹かれることがままあるのです。まつ毛によって表情が彩られるように見えるためです。伏し目になった時のまつ毛とその影や、横を向いた時のふんわりと上を向くまつ毛、メイクをしてバサバサにあがっているまつ毛。その人の視線、時には心まで視覚化させうるのでは、とすら思います。竹久夢二も矢沢あいも、オードリーヘップバーンもブリジットバルドーも、とにかく魅力的なまつ毛は世界に溢れていて、誌面・画面のみならず現実でもまつ毛にときめいてきました。

中学に入り、ちゃおやりぼんのような少女漫画から、ファッション雑誌を読むようになるとメイクで目の印象を変えられることを知りました。109のギャル文化がギリギリ残っていたあの頃、盛ってナンボなメイクがピークを迎えていました。えみちい、くみっきー、美玲ちゃんが憧れのお姉さんたち、みたいな世代です。当時のつけまつ毛やカラーコンタクトによるインパクト大な半顔メイクは真似たいというより凄すぎる技術だと感心することが多く、読モのセルフメイク紹介的なページで語られているまつ毛への熱いこだわりを熟読していました。少女漫画のまつ毛はとんでもないサイズのキラキラな目を縁取るものでしたが、同世代の女の子のまつ毛はリアルで、それなのにこんなに強いパワーを発することができるんだ!と思いました。

自分でメイクをするようになると、まつ毛って本当に目の印象を変えるなと実感。雑誌の中にとどまらず、クラスメイトとどこのマスカラが良いとか悪いとか話すうちに、つけまつ毛やマスカラでまぶたが持ち上がり、黒目が大きく見えたり一重が二重になったりすることもあると知りました。私のまつ毛はマスカラで多少延長されましたが理想には程遠く、またまつ毛メイクはまつ毛への負担がめちゃくちゃかかるとも知り、まつ毛を大事に育てなければと思いました。そしてまつ毛ケアを始めました。

中学か高校からまつ毛美容液を使い始めたので10年以上ケアしているのですが、同じだけメイクをしているのでプラスマイナスゼロという体感です。ファーストまつ毛美容液はDHC製品でした。頑張って3,4本使いましたが、私の場合、なんとなく太さが出たかな~ちょっと長くなったかな~で終わりました。それから憧れのまつ毛をかなえてくれる美容液探しの旅が始まりました。インテグレートやスカルプD、Avance、ファンケル、ロレアル、などなど使い切ってはドラッグストアで新しい物を購入し続けていました。高評価レビューの商品でも成果は得られず、使わないよりは……とケアを継続するうちに、まつ毛よりも先にメイク技術が発展していきました。それはそれで良いけれど。

私は美容部員だったので、職業柄お客様から容姿やメイクについて感想をいただく機会が日常的にありました。その内容は様々でしたが、ダントツで忘れられないのが、私のアイメイクをじっとご覧になってから放たれた今はあまり長いまつ毛は流行っていないの?という言葉です。悪意の有無はともかくとして、マツゲ、ノバシタイという気持ちになったのは確かです。

とにかく、そこでやっとドラッグストアコスメから少し効果なまつ毛美容液に手を出しました。ちょうど数日前に雑誌の新製品紹介で見たアナスイのそれが美しいビジュアルだったのが思い出されました。美容成分を届ける新技術を打ち出していたのですが、何より孔雀の羽をコピー、パッケージに採用しておりさすがの世界観。アナスイの世界観のまつ毛になれたら素敵すぎる!!と即購入し、まつ毛よ伸びろ増えろ太くなれと念をこめて塗る日々。​

結果としては、「やや」伸びました。まつ毛をあげてマスカラ下地、ホットビューラーで整えマスカラ、化粧直しでまつ毛を上げなおす、そんな毎日を過ごしているわりには頑張ってくれたと思います。しかし元が寂しい状態なので、微増では理想にならないのです。それでもときめくパッケージでまつ毛ケアができるという、私にとって付加価値の大きい美容液でした。テンションがあがるのがデパコスの良さの一つですね。

繰り返しになりますが私は美容部員だったので、美容のことは同期に聞けば間違いないと思っています(どう考えても最初からそうすれば早かった)。SNS上のランキングにもお世話になってきましたが、まつ毛の印象的な同期に教えてもらい、高価格帯のまつ毛美容液にやっと手を伸ばしました。色素沈着や目に悪いといった懸念や、高い美容液でも伸びなかったらどうしようという不安から避けていたのですが、それより何よりまつ毛を伸ばしたいんだ!という強い意志が生まれていました。

その同期の彼女はマスカラのコマーシャルのようなまつ毛の持ち主で、まつげ美容液やマスカラについてよく聞かれていました。長すぎてマスカラをしない日も多々あるくらいになるほど、彼女のおかげでまつ毛を伸ばすことに成功した同期は数多く、久々に会えば「……まつ毛なが!」という会話が同期内で量産されました。そして彼女の推し美容液以外でも、それなりの値段でSNSで話題のものであれば伸びるということが判明しました(同期調べ)。

こうしてやっと手を出したのがエマーキッドです。「DEKAME」を逆から読んだ名称だそう。ちなみに元祖美まつ毛同期の愛用はラッシュアディクトです。エマーキッドの方がお手頃だったので先に購入したのですが、やはり気になるのでラッシュアディクトも次回試すつもりです。

新しいまつ毛美容液を使い始めて約2か月、ついにしっかり伸びました。自分を納得させるために、まあ伸びたかな~伸びたよなあ~たぶん伸びたんだなあ~、みたいな状態ではなく、目に見えて伸びてくれました。まつ毛を上げなければ、すだれ状に涙袋を越えていることに気づき感動。家族に「化粧してるの?まつ毛伸びた?」と聞かれ感動。下まつ毛によって目元が拡張されていることに感動。友人に「まつ毛美容液とか使ってるの?」と聞かれ感動。ほんの数ミリの違いなのに、日々まつ毛に感動。ありがとう美容液、そんな気持ちが溢れてきます。

何より感動したのはメイクした時。まつ毛を上げようとビューラーで挟むと、まつ毛がビューラーを軽く越えている。上げるとその毛の密度に気づかされ、眉まで届いていることにまた気づくのです。まつ毛美容液にフィルムタイプのロングマスカラを重ねて、手間をかけてやっとその長さに到達するかしないかだったのに!もう一度言いたい、ありがとう美容液です。

まつ毛の長さや量が以前よりパワーアップしたので、アイメイクの幅も広がりそうです。美容が好きな理由は人それぞれかと思いますが、こんな瞬間の積み重ねは一つの理由として共通しているのではないでしょうか。

もしまつ毛美容液にご興味を持たれた方がいましたら、まつ毛美容液が目の健康トラブルの元になってしまうケースや、正規品・非正規品等の問題も多く聞きますので、よくお調べになったうえでお試しくださいませ。







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