【ドイツ暮らし】海外で暮らし始めた当初の心得

ドイツに住み始めて早三年・・・
日本と違うなーと思うことは多々あるけれども、生活には慣れ、日本にいた頃よりもぬくぬくストレスも少ない平和な暮らしをしている。

結婚し、こちらで職を得ていることも、平和な暮らしができることに結びつくが、もちろんドイツに来た当初からそのような暮らしができていたわけではない。

コツコツと生活の基盤を整えてきた結果、今に至るわけである。
そして、いろいろとうまくいかないことも乗り越えてきたつもりである。

ということで、今回は私がドイツに来た頃の心得について話していきたい。

大学時代に遡るが、何度か留学を経験している。

自ら進んで留学を志願したわけだが、実際海外に行ってみるとうまくいかないことばかりだった。

留学というと、キラキラして充実した海外ライフみたいなイメージを持つこともあるが、実際はそんなこと全くなかった。
（私に至ってはの話だが）

黒歴史ではないが、うまくいかないことばかりで暗い中を生きてる感じだった。

当時、留学仲間の友人に、留学なんて90%嫌なこととかうまくいかないことだ・・・
って話していたことを今も覚えている。

今思えば、そんなに気合い入れずに楽しく生活していればよかったのに・・・と思うが
10代の私に、それはまだ難しかったらしい。

そんな嫌な思い出ばかりなのに、なぜワーホリに行こうと決意したのかは私自身もびっくりだが、おそらく留学時代のリベンジの意味も込めて、社会人になってからワーホリ参加を決意したわけである。

留学時代の苦い経験があったので、ワーホリに行くにあたり、心得としていたことがいくつかある。

まず一つ目は、期待をしないこと。

自分自身に対しても、誰か第三者に対しても、「期待」をしない。

当たり前だが、海外なので日本のようにはいかないことがたくさんある。

お役所手続きにしろ、スーパーとかお店での店員さんの対応にしろ、日本の目線でいると、え！？ってなることが多い。

だからこそ、敢えて最初から相手に期待をしない。

むしろ、相手が対応できなくても、
そうですよね、できないだろうなーと思ってましたwくらいの感覚がちょうど良い。
もちろん、そう口には出さないが。

自分に対しても然り。

ある程度ドイツ語もできるんだし、これくらいはコミュニケーション取れるはず！
とか私ならこれくらいできる！みたいな期待を持たないようにしていた。

私はできた時の喜びよりもできなかった時のショックが大きい人間なので、あまり自分に期待をしないでおいた方が、精神的に楽。

だから相手にも自分にも期待をせず、流れに身を任せる的な感じで、生活することを心がけていた。

二つ目は、予定を立てないこと。
「立てない」だと言い過ぎだが、予定通りいかないと思っておく位が正解。

予定を立てないことも、流れに身を任せることにつながるが、なんせ予定通りいかないのが海外である。（ドイツだけではないと思う・・・）

予定以前の話だが、ドイツは電車だってバスだって時間通りに来ないことも少なくない。

いつまでにこれを終わらせようとか、この日程でここに行って・・・みたいな予定が計画倒れになることも時にある。

役所とか学校での手続きとか、アポを取っておいても、
「今日担当がいないの、だからできない」とか

アポの時間より2時間くらい待たされるとか、あるある。

なんのためのアポイントメントなんだい？と聞きたくなるが、それが海外。

ということで、予定通り進むと思わず、ゆとりを持った気持ちで生活するようにする。
これも心得の一つである。

三つ目が一番重要で、自分を褒めるようにすること。

留学中、自分が悪いわけではないのに、予定通りに事が進まないことに悲しくなることが多々あった。

その度に、何が悪かったんだろう・・・とか、どこで間違えたんだろう・・・とか
いろいろ考えてしまったが、

海外なので、日本と同じようにはいかない。
自分が悪いわけではないのである。

むしろ、何か一つでも現状より状況が改善されたり、事が進んだのであれば、それを褒めるべき。

そう理解するまでに私はだいぶ時間がかかった。
あいにく留学時代はこのことがわからなかった。

だからワーホリ開始直後は、何か一つでもやろうと思っていたことができたり、少しでも状況が進んだら、「自分、今日よくがんばった！」って思うようにした。

そうしないと、うまくいかないことが多すぎて、キツくなる。

日本の感覚だと、ニューライフ開始直後は、
役所に行って住民登録して、その後銀行行って口座作って・・・
とか諸々の手続きを順序よく進めるだろうが、海外はそうはいかない。

少なくともドイツはそうだった。
住民登録するために役所に行き、なぜか数時間待たされ、終わったら銀行が閉まっていたとか、あるある。

だから住民登録が終わっただけでも、ニューライフ手続きの一山越えたぜ！くらいな感覚でいた方が気持ちも楽なのである。

もともと（今も？）せっかちな性格の私は、予定通りいかないとか、予定より待たされることにだいぶイライラもしたが、

今は、予定通りいかないと思って生活しているので、特にイライラもない。

むしろ時間通りとか予定より早く事が済んだりすると、何か間違えてるんじゃないか・・・とか担当者がミスしてるんじゃないかとかまで考えてしまう。

この3年ほどでだいぶ成長したなーと思う。

大いなる野望を持って海外へ進出しようとしている方もいるかもしれないが、
私までとは言わずもある程度肩の力を抜いておいた方が、生活しやすいかと思う。

では今日はこの辺で。Ciao