見出し画像

「私には障がいがありますマーク」って何?

アケちゃんは、障がい児の長男君とそうでない次男君を持つ、華やかなルックスのシングルマザーだ。

イベントでたまにお会いする彼女は、どんどん歩き回る長男君を追いかけて気を張りながらも、そんな状況をものともせず楽しんでいる。いつ見てもお子さんへの愛が溢れている方。

アケちゃんが最初に作ったのは「この子には障がいがありますマーク」というものだった。

きっかけは、大きくなった障がいのある長男君をベビーカーに乗せて歩いていたら、知らない方に「もう大きいんだから歩かせればいいのに」との言葉を向けられたことから。

「この子には障がいがあるんです」と言葉で伝えなくてもわかってもらいたい。その想いから障がいを可視化するマークの作成に至ったそう。

作ってから、同じ障がい児をもつ親御さんからの反響が大きく、多くの問い合わせが寄せられた。

中にはもう「この子」と表現できない年齢になったお子さんのご家族からの声もあり、長男君も大きくなってきたタイミングで、今回改めて「私には障がいがありますマーク」の作成にむけてクラファンをスタートしている。

ページはコチラ

これを書いている私には、障がいのある方が身近にいないが、子育て中の他者の介入には辟易した記憶がある。

「兄弟がいないとだめよ、ひとりっこはだめ」
「結婚するなら若いうちがよいのよ」
「母乳で育てないとだめ」

ただでさえ自分のケアの時間もほぼなく24時間母親をやって、こどもの心配をし、こどもの喜びを目指して、こどもの苦痛を取り除き、こどもの未来を考えて…と日々を過ごしているのにだ。
そんなことに心を痛め疲労が溜まる。

生活上いろんなハードルがあるだろうお子さんをお持ちなら、余計に辛いだろうと想像するに耐えない。アケちゃんのベビーカーの話は、きっと同じ境遇の方のあるある話だ。

このマークは、大好きなお子さんの障がいのどんなこともネガティブに捉えない決意を持って、パワフルに生きるアケちゃんから同志に向けた「ひとりじゃないよ。きっとわかってもらえるよ」という"応援のお守り"でもあるのではないか。

アケちゃんの華やかなルックスも「障がい児を持つお母さんがオシャレをしてもいいんだよ」という同志に向けたメッセージだそうだ。

マークの普及とともに、同じ障がい児をもつ親御さん達の見えない苦労を少しでも無くし、隔たりのない社会へ向けて。

アケちゃんの想いが込もったこのマークを待ち望んでいる方のためにも、広く皆さんに知られて世界に拡がってほしいと願っている。