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学校の授業を聞いていられない

なぜ学校へ行けないの? とよく聞かれる。子どもに説明を求めても「よくわからない」と言うばかりだが、いくつか思い当たるフシはある。

今回はそのひとつ、「授業が嫌い」について。長男の場合。4年生くらいの頃(今から2年前)に聞いた話。

子ども用教材での怒り

子どもが0歳の時から(何なら妊娠中の母親のケアから)、トラのキャラクターでおなじみの通信教材をずっと続けていた。最初は楽しそうにやっていた。

小学校に上がる準備の勉強も楽しそうだった。小学校に上がり、タブレット教材になって、なんだかおもしろくなくなってきた。

「これ、何なん?? もうやなんだけど!」

見てみると、単元の最初に「教える側」と「子ども」が楽しそうに話すシーンがある。

教える側「これって、○○なんだよ」
子ども「えー? ふしぎ~」
教える側「なぜだかわかる?」
子ども「ううーん、なんでだろう?」

みたいな会話が(息子にとっては)延々と続くのだ。

チャット風のムービーになっており、早回しもスキップも読み飛ばしもできない。

「なんでこれ飛ばせないの!?!? やなんだけど!」

と激怒して怒鳴っている。

めんどくさくて読まないから、問題も正解できない。それでますます嫌になっていく。

勉強が嫌い←授業がイヤだ

「学校の何が嫌なの?」と、学校に行けなくなった当時はよく聞いていた。いろいろと嫌なポイントがあり、ひとつずつ解決していったけど、難しい問題がいくつか残る。

勉強が嫌い、と言うのでよく聞いていくと、「授業が嫌い」のようだ。うーんそれは……。

細かく聞くと、いろいろと言い分があるみたいだ。

「なんでみんなで一斉にやらなきゃいけないの?」
「なんで黒板を写す必要があるの?」
「なんでもっと短く説明すれば早く終わることを、40分とか引き延ばして説明するの?」

みたいな感じだ。

これだけ聞くと、授業を軽々と理解しているように感じてしまうが、退屈でちゃんと聞いていられないので、わからないこともそれなりにあるみたいだった。

「はい、みんなでそろえてやりましょう」を乱すと注意される。耐えられないからボーっとしていると「ボーっとしないで」と注意される。ノートをちゃんと書かないと注意される。

親である自分にあてはめてしまう

私は大丈夫だったから、何とかなると思った。

「引き延ばしていたとしても、ママは手を上げて発言してたから面白かった気がするなあ」
「わかっているときに手を上げるわけじゃん。わかっていることを答えてなんか意味ある? 俺も昔は手を上げてたけど、意味ないって思ってから上げるのやめた」

うーん……。わかっていることを発言して「はい。正解です」と言われることには、確かに何の意味もないかもしれない。

手を上げて発言するという出口があるから真剣に考えるのではないかと思ったけれど、そういう側面はとても少ないのかもしれない。

先生に言わないで

授業がつまらないということを先生に相談しようかと思った。

だが長男は「先生に言わないで」という。先生のせいだと思われたら申し訳ないからと。

ちょうどいい塩梅はどこに

オンラインでいい教材もあるし、塾という選択肢もあるし、家庭教師でもいい。何かしらちょうどいいものがあるような気がする。あってほしい。

いくつかやってみたけど、今のところぴったりのやり方には出会っていない。

難しすぎず易しすぎず、面白い学び。どこかで出会えるといいのだけど。

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