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東京で感じるトルコ~東京ジャーミイに行ったこと

こんにちは。みしまです。
日本に住んでいても、異文化を感じる風景や場所ってありますよね。そんな場所を訪れてみると、今まで知らなかった発見がありとても新鮮です。

今回は、東京・代々木上原でトルコを感じられる場所、東京ジャーミイに行ったことについて書いてみました。

「東京ジャーミイ・トルコ文化センター」のパンフレット

近くて遠かった「代々木上原駅」

社会人になりたての頃、私は小田急線沿線の社員寮に住んでいて、毎朝、小田急線⇔千代田線の電車に乗って通勤していました。通勤の途中、代々木上原駅付近で見える美しいモスク、それが東京ジャーミイでした。その存在がとーっても気になっていながら、一度も足を運ぶ機会のなかった場所。今回訪れることを決めてから、当時見ていた風景を思い出し、ワクワクが止まりませんでした。

初めての東京ジャーミイ

代々木上原駅を降りて、徒歩約5分。木々の隙間から異国感たっぷりの建物が顔をのぞかせています。

井の頭通り沿いに、他の建物になじんで建っています。
この場所からは街路樹に遮られてうまく撮影できませんでした…💦

東京ジャーミイは日本最大のモスクです。信者の方の日常的な礼拝の場所となっており、また信者でない一般の人たちにもオープンで、自由に見学ができます。

ジャーミイとは、「トルコ語で金曜礼拝を含む1日5回の礼拝が行われる大規模なモスク」のことを指し、「人の集まる場所」を意味するアラビア語が語源だそうです。

(Wikipediaより抜粋:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%82%A4

この位置からはドームが見えません。
ミナレットの頂上も写真におさめることができませんでした。

私の目に留まったのは、アラビア文字であしらわれた金色の美しいデザインです。何と書いてあるのかは全く想像できませんが、とにかく美しくて心奪われました。

アラビア文字がとにかく美しく、ゴージャス!

礼拝堂の中で感じたこと

館内に入ってみると、1階が文化センター、2階が礼拝堂になっています。

2階の礼拝堂の入り口です。

信者でなくても礼拝堂に入って見学することが可能ですが、服装には注意が必要です。肌を露出する洋服は控え、女性はヘッドスカーフを着用することが必要です(私が訪れたときは、ヘッドスカーフは借りることができました)。

中に入ると、そこは異世界。息をのむ美しさです。
青を基調とした壁画。ステンドグラス。アラビア文字を使ってデザインされた模様は、新鮮に映り、とっても美しいです。

よく見ると、シャンデリアにも、
アラビア文字のデザインが使用されている!

異国に迷い込んだような非日常の空間。信者の方々が大切にされている思いが伝わってくる神聖な空気。建築そのものの美しさ。礼拝堂のドームの天井を見上げながら、それらが合わさって、私の心の深いところが刺激されるのを感じていました。日常を忘れて旅をしているときのリラックスした自分がいました。

東京ジャーミイ・ツアーに参加して

毎週土・日の14時半から無料の見学ツアーが開催されており、参加しました。その中で印象的だったお話が2つありました。

1つ目は、東京ジャーミイに所蔵されているようなトルコ陶器にあしらわれたチューリップの模様。チューリップと聞くとオランダをイメージする人が多いと思いますが、実は、チューリップの原産はトルコなのだとか。

その場で「チューップ 原種」とググってみると、とってもかわいらしい花の写真がたくさん出てきました。一般的に知られているチューリップよりも背は低く、花びらが少しとがっているものもあります。

サカタのタネさんでも入手できるようで、うれしい驚きでした。我が家は毎年チューリップ(よく見る方の)を育てていますが、そのとなりに原種チューリップも植えてみたいなと思いました。

2つ目は、礼拝堂の中で私が魅了されたアラビア文字を使ったデザイン。イスラム教は、偶像崇拝が禁止されているため、マリア像やキリスト像のような宗教画が描かれないということでした。そのため、このようなアラビア文字を使ってた美しい装飾がなされるようになったとのこと。とても興味深いお話です。

* * * * * *


この年齢になっても、世界にはまだまだ知らないことがたくさんあるなぁ。東京にも行ったことのない場所がたくさんあるなぁ。まだまだ、世間や世界を知った気になってはいけないなぁと実感でき、少しうれしくなりました。

まだまだ気軽に海外を旅するのが難しい時世です。
ぜひ、東京ジャーミイを訪れて、異文化を感じてみてはいかがでしょうか。

訪れるときは、異文化への敬意を忘れずに。

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