意地なんか張らずに好きだよって言えば良かった。何回後悔すれば失恋しないのかな。

まただね。始めて会った4月びっくりするくらい早いスピードで仲良くなったよね。打ち解けた日にマックで夜の9時まで２回も注文しにいって、ずーっと話してたね。お互いのこと全然知らなかったから君がバスケ部に青春を打ち込んでたことと私がサブカルチャーに青春を打ち込んでたことは全く交わらなかったよね。それでも、どうにか共通点を見つけようと必死に話したの覚えてるよ。だから、君が「似合ってる」って言ってくれた服は今でも大切に着てるよ。大学生になって、お洒落に少し目覚めた私たちを結んだのは多分あの日私が着たロングの深い緑色のナポレオンスカートだったんだろうね。

仲良くなってすぐ、イオンに服見にいったよね。その次の講義がある日から、今まで着ていたジャージから一緒に選んで買った黒いスキニーとかお洒落なカーディガンとかを学校に着てくるようになったね。私、すごくすごく嬉しかったよ。同じ講義を受けてる女の子が「最近、彼の服かっこいいよね。なんか雰囲気出てきたよね。」なんて言い出すから私良い気になってたよ。だから

「バイト先で仲良くなった子地元同じなんだって。今度一緒に遊びにいってくる。」

なんて言葉は死んでも聞きたくなかったし、なんて言えばいいかわからずに

「え、楽しそうじゃん！楽しんできてね！！」

なんて返事した自分にも腹がたったよ。絶対あれだよね。「恋人とか欲しく無いの？」って聞いてくれた時に「好きとかそういう感情まだ分かんないなあ。」なんて言葉を濁して、そういう雰囲気から逃げた私がだめだったよね。幼かった自分に幾度となく後悔したよ。

バイト先の子を好きになってすぐ、10日でその子と付き合いだしたね。私と6月中旬に行くって約束した動物園も彼女と行ってたよね。いつもは何も書いてない君のラインの一言がパンダのマークだったからすごくすごく悲しかったし、わかりやすいなあなんて思った。緑が似合うなんて言ってくれるから動物園行くために新しく緑色のワンピースも買ったんだよ。きていく機会はなかったし、トラウマになったからずっとクローゼットに眠ってるけど。

君が彼女と付き合いだして、君私のこと避けたでしょ。講義でも離れたところに座るようになったし、話しかけても聞こえてないフリしてたよね。今思うとすごくひどいことするじゃん最低じゃんなんて言えるけど当時の私は自分が悪いと思って毎日毎日ベッドの上で泣いてたよ。慣れない一人暮らしに加えて失恋だったからもうほんとに苦しかったよ。

夏休みが来て、高校三年生の時に仲が良かった男の子に告白されて君のことも忘れかけてた時だからわたしにも恋人ができたよ。でも今思うと付き合っちゃだめだなって思った。自分の気持ちがはっきりしないうちに恋人を作るのはよく無いよね。結果相手の男の子も傷つけちゃったし、自分もいっぱいいっぱい傷ついたよ。

でも君に魅せるかのようにインスタでは充実したフリばかりしてて、なんか疲れてた。私は3月にその恋に終止符を打ったし君も私が別れたあと彼女と別れてたね。

だから、別れたばっかで寂しいのはわかるけど駆け引きしてこないで。

「俺、ずっと思ってたんだよね。お前と付き合ってたら楽しかっただろうなって。だから去年の5月から後悔してる。」

なんて言わないでよ。私別れたばっかだったから

「そうかも笑でも当分男の子と付き合うのはいいかな。一人でいるのが一番楽かも。」

なんてまた濁したね。それでも何回も何回も好きだよ。なんて言ってくれるから私また君に気持ちが向いちゃったじゃん。忘れたはずなのに、また君に片想いだよ。

「ねえ、付き合っちゃう？」

ってまた聞いてくれた時

「付き合っちゃおか。」

って言うのすごく勇気が必要だったのに、

「また、会った時にはなそ。」

なんて流してきてひどいなあ。そこから会えずじまいじゃん。もっとはやく会っておけば良かった。

ああ、5月にまた君に失恋しちゃったよ。