見出し画像

初海外ひとりドイツ1ヶ月①

ずっとあるなとは思っていた袋を開けてみたら、あるなと思っていたドイツマルクが出てきた。せっかくなので初めて行ったドイツの話を少し。

19歳、夏

それは大学2年の夏。高校生活と比べると大学生活はやたらと時間が余った(ように感じた)ので、ヒマがあればバイトにしていた。朝は弁当屋、夕方はスーパー、土日は一日中バイトで終わる日もあった。そしたら、いつのまにかまぁまぁ貯まっていたんだ。どうしようかと親に伝えると『卒業までにパソコン買って、運転免許も取りなさい。あとは好きにしろ。』と。いい親だ。

というわけで、旅行に行こうと思った。行き先は、ドイツ。行き先はなんの迷いもなかったが、どういこうかと思案。1週間ほど旅行して、ドイツ行ってきたぜぇ!みたいなデカい顔をしたくなかった。1週間で何がわかるんだって思うから。行くなら1ヶ月くらい行きたい。さて、どうすべか。

先生からの助言

ドイツ語の授業を教えてくれていた非常勤講師の先生に相談した。どうやったら、お安く長くドイツ滞在ができるか。先生は2つ提案してくれた。

・バックパッカーになる
ドイツはユースホステル発祥の地。若者はみんな大きなバックパックを担いで安宿を渡り歩いて旅するものだと。
・ドイツ語学校に入る
寮があるから住む場所は確保できるし、友達もできるだろう。そしてなにより、ドイツ語の勉強ができる。

一人旅すらした事ない当時の私が、異国の地でバックパッカー!?恐怖しか感じなかった。ので結局は後者、ドイツ国内にあるドイツ語学校の4週間コースを受講することにした。

準備すら初初初初…

さて、行く場所と目的は決まった。あとは手続き、やることは山積みだ。
・パスポートをとる
・ドイツ語学校に申し込み
・飛行機のチケットをとる
・到着時のホテルをとる
・お金をどうする
・保険をどうする
・スーツケース持ってない…

とまぁ、あげればキリがないほど、やればやるほどタスクが増える状態。ドイツ語学校の申し込みは全てドイツ語でのメールのやり取り。銀行の2階のなんかちょっとフワッとするいつもよりいい椅子のカウンターで、海外送金やトラベラーズチェックの手配。成田空港って遠いの?と、やることなすこと初めてだらけで、ビビったり疲れたりしているヒマはなかった。


気がつけば、出発

なんだかんだで、あっという間に出発の日は訪れた。一人で成田に向かい、一人で出国手続きを済ませ、一人で飛行機の席に着いた。早くも漂う達成感。あとは機内食を食べて、優雅にフライトを楽しむだけだ。と思っていたが、離陸してから気がついた。

『わたし、ドイツ語が話せない』ドイツ語専攻だったわけでもなく、第二外国語的やなやつでサラッと習っただけのドイツ語。超超超基礎の文法ができるだけで、話せないし、聞き取りなんぞやったこともない。

気づいてしまったらもう不安だらけで、それから到着まで10時間はずっとドイツ語の勉強をしていた。おかげで初フライトは何も覚えていない。


さて、この先どうなることやら…


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?