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失敗と成功〜両方あるから望む未来を選べる〜【中道】

自分の失敗を悔いていたり、過ちを許していなかったり、過去の黒歴史を無かったことにしてませんか?


その「やだやだ恥ずかしい…」「信じられないバカ」「なぜあの時こっちを選んだのさ私」な経験があったからこそ今の自分でいられることを、私たちはどうも忘れがちです。
華やかで誇れる過去ばかりにフォーカスしてしまう。
見たくない自分を隠すために、ウソや自慢や強がりを言ってしまうこともありますね(自戒)。


けれど無意識下で見ないようにしている、隠している、フタをしている、許していない、そんな闇側を受け入れるって実はとても大切。
なぜならその認めたくない自分を認める、過去の過ちを許す、むしろその経験すらをも尊重できるようになるからこそ、この先の未来の選択肢が広がるからです。

仏教の「中道」という言葉から紐解いてみますね。


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【中道】
2つのものの対立を離れていること。
の二見、あるいは有・無の二辺を離れた不偏にして中正なる道のこと。(Wikipedia)


これは、自由放埒な生活を避けるだけでなく、極端な修行道をも避けて、均衡と調和の取れた生活をしようね、ということです。
遊びすぎも毒だし、我慢しすぎも毒なのですね。

このポイントは、AとCの間のBを選びましょうということではないです。AからもBからも離れようという在り方です。
真ん中を進み続けるのではなく、俯瞰的に見てそのつど道を選択しようといった捉え方。


悟りを得たお釈迦さまも、禁欲的な6年間の修行以前は、実に豪華絢爛・酒池肉林・贅沢三昧な生活をされていたことが文献に残っています(パーティの翌朝我に帰って呆然自失…みたいな描写とかw)。
様々なご経験をされたからこそ、悟りへの道を開くことができたのですね。

どちらか片方しか知らない、片方を批判している、片方を許さない認めない、それではバランスの取れた臨機応変な選択はできないのです。

両方を経験して認めてはじめて「中道=自己にとっての最善」を選択できるのだということがわかります。


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仏教を学んでいると、とても男性的だなあと感じます。

お釈迦さまご自身がどのような力強さを持っていたかはわかりませんが、仏教に関わる後世の方々の主張やお姿を見ると、勇ましいというかカッコいいというかストイックというか何もそこまでというか。
命がけで文献探しに行っちゃうし、研究家同士で議論をぶつけ合う様子なんてまるでラップバトルを見ているかのようなw

私は女性でありますが、うっかりすると心身ともにその男性的な要素に傾き、過度に禁欲したり理論的になりすぎたりケンカ腰になったりwするのです。


仏教は真理を言語化して伝えてくれる素晴らしいものです。
それゆえ「全てを言語化せねば」「教えを忠実に守らねば」と躍起になっていた私ですが、最近ふと自分の女性的な部分がどんどん不貞腐れていっていることに気づきました。
美味しいものたべたい、オシャレしたい、自由に過ごしたい、遊びたい、お買い物したい、バカなことしたい、などといった欲望に、数年にわたり無意識にフタをして生きていたのです。
過去にそんな欲望だらけの自分であったことを恥じていたんですね。

そうなると、無意識にジャッジするのです。オシャレしてる人や、美味しいものにお金かけてる人や、バカなこと(私見です)して稼いでる人や、色んなことサボっちゃってる人や、社会問題に無関心な人なんかを。
だって自分が自分にそれを許していないから。

けどこれって
「もっと真剣に生きなさいよ!」なんてその人たちに怒りつつ、実のところ本音は「いいな!私だってそれやりたいわ!」っていう嫉妬なんですねwww

社会に貢献せねば!自己価値を生かさねば!学び進化せねば!はもちろんありつつ、私たちの心身魂はそればかりを求めているわけじゃない。リラックスしたり楽しんだり癒されたり、そちらとのバランスを取らなければ歪みが出てしまうのです。

その時々で「自分にとっての最善」を見つけられない人は、「社会や世界にとっての最善」なんて見つけられないのですね。


だから人や社会や世界の在り方を変えようとする前に、まずは自分の中に調和的な平和的な中道を見つけてあげたいところ。
そのためには、自分が過去失敗や過ちだと思っていたことに目を向けて、それを受け入れて認めて許してあげたい。
それらは失敗ではなく、中道を探すために必要な経験であった。
だからトータルで見たら翻って成功なのです。

そんな風に自分の中道を選べるようになった人は、自然と自分の力で自分を幸せにできて、その幸せは周りや世界に自然と拡がっていきます。
波紋のように美しく。


というわけで
まず自分の全部を好きになって最善を選びましょうね。
私はそうですね、
美容室に行きます。
サンダルほしいです。
あとデートしたいです。うふふふー


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