キャリア女子の産休育休戦略|いつから取る?!いつ復帰する?!育休中なにする?!
仕事も波に乗り始めた頃、初めての妊娠が発覚!
「せっかく面白い仕事任せてもらったのに!」、「これから昇進するつもりでバリバリやるつもりだったのに!」、「げ、悪阻つら」、「仕事無理」、「でもこれまで頑張ってきたからキャリアあきらめるとか無理」、「経済的自立こそ精神的自立の土台」、「女性だけ出産でキャリア一時中断されるのまじ不公平」・・・
いろんな想いがあふれる初めての妊娠期。キャリアファースト!効率大好き!のんびりなんかできない!女子にとっては、産休・育休の取り方や過ごし方をどうすべきか考える人も多いはず。
今まで見れなかったドラマ見たり、漫画読んだりだけじゃ物足りない、あなた。どうしましょう。
0. コミュニケーション戦略
会社へ妊娠を報告する前に・・・
初めての妊娠発覚後、キャリア女子であれば多分「仕事どうしよう」となるのでは?
会社(直属の上司/部門長/採用してくれた上司等/同僚)へ報告する前に、一度立ち止まって何をどのタイミングでコミュニケーションするべきなのか考えたい
何を/誰に/いつ伝え/何を合意するか
What|
コミュニケーションする内容としては下記が中心になると思われる。
キャリアを復帰後も目指すのであれば、⑥復帰後のキャリア展望をしっかり練って上司たちへコミュニケーションすることが重要だろう
①現在の妊娠週数と体調
②産前産休入りの法定時期
③産後産休/育休からの復帰時期
④産前の業務で必要なサポート
⑤引継ぎ先の決定と引継ぎタイミング
⑥復帰後のキャリア展望
To Whom & When|
引継ぎ先の決定や場合によっては採用が会社側で必要になるため、産休入り前4か月をめどに、できるだけ早く会社へ報告したい。
ちなみに海外では、妊娠Xか月までに会社へ報告義務がある国もある。
①直属の上司(妊娠初期~安定期入りのタイミング)
何をコミュニケーションするか大体心づもりができたら、まずは直属の上司へ報告しよう。
直属の上司->その上司への伝達も後々発生するため、直属の上司から共有してもらうor自分で報告するのか、またそのタイミングも検討しておこう
何をコミュニケーションするか、また自分の体調次第で報告する時期は決定しよう。悪阻がひどい、立ち仕事で配置換えがすぐ必要等の場合は、安定期に入る前に相談するのがベストかな?
ちなみに私は、悪阻が出始めてちょっとしんどいけど仕事はできる、くらいだったので、色々心づもりもできた妊娠3か月の10w頃に報告しました :)
②Hiring Manager/部門長等(直属の上司へ報告後)
直属の上司から報告してもらうのか、自分で報告するのかは、このHiring manager/部長との関係性次第。
キャリアを今後目指すのであれば、この人物があなたのSponsorになる可能性が高いと思われるので、自分から報告した後、直属の上司と相談してもらうのがよさそう
タイミングはこの人物が気持ちよく聞いてくれるタイミングを見計らおう!
私の場合は、直属の上司への報告後2週間後くらいに(安定期入り12w頃)に報告しました。というのが、色々本国との予算編成時期で超多忙時期明けの時期がいいと思ったから。
③同僚
基本上司たちへのコミュニケーションが終了した後に、個人的にor上司から伝えてもらうのがGood
個人的に親しい間柄であれば伝えてもOKだが、Confidentialにしておいてとお願いするのが無難
1.産前休暇|いつから取る?!
日本では一般的に予定日6週前から産前休暇の取得が可能で、産前休暇中は給料の約2/3が保障される(詳しくは法令やGoogleで)。
産前休暇については強制ではないので、体力有り余っている!仕事大好き!みたいな人は、産前直前まで働いてもOK。
尚、産後休暇8週は日本では強制です。
注意しておきたいのは、給料の約2/3が保障されるといっても、産休手当の給付金の振り込みは産後休暇(産後約8週)の取得後に申請を行って、1-2か月後に支給というのが通常。
つまり産前~産後にかけて、キャッシュフローが3-4か月滞る点には注意しましょう。この間の生活費どうするかは、自分の懐とパートナーと相談・・・
私も最初は産前休暇6週あっても暇だし、ギリギリまで仕事しようかなと思っていたけど、結局仕事のタイミングやら体力やら里帰り出産のスケジュール等を加味して、きっかり6週前から取得。
有給が余っている人は、有給とくっつけて早めにとってもいいと思う
2.育児休暇|いつまで取る?!
いつまで取るか問題、これは結構悩ましいポイント。
一般的には±1年(子が1歳の4月に保育所に入るタイミング)取得する方が多いと思うけど、ここは何を重視するかで、人によって変わってくるのでは・・・
①会社の規定
育休の定義等は詳しいことはGoogle先生や人事規定に譲るとして、育児休暇については産後8週後から適用になり、だいたい育休1~2年の取得を規定する会社が多い。
転職組の要注意ポイントとしては、育児休暇を取得するタイミングで1年の会社在籍歴がないと、育児休暇がとれないとする会社が多いと思われる。在籍1年後に改めて育休が取れる等、会社によってはほかの人事規定も策定されていたりもするので、人事へ確認&相談してみましょう
②保育所や家庭の状況
東京都内であれば0歳3か月頃から預かってくれる保育所のオプションがあるが、地方では早くても0歳6か月からの預かりがメジャーのよう
預かり申し込みのタイミングも出生前からOKとする都内に比べ、地方では出生後しか申し込みができない等、いろいろな制約があるっぽい
保育所の代わりに、パートナーが育休を交代でとれるorベビーシッターや両親等のサポート体制があれば、早期の職場復帰も検討できるだろう
最近は自治体の子育てサポートも充実しているので、保育所に入れなくてもベビーシッター補助がでる等(e.g. 港区)を活用するのもありかな。
個人的には、核家族&共働き家庭が増えているので、いつでもどこでも気軽にアクセスできる保育サービスが増えてほしいなぁと思う
③経済状況
育休中に手当がでるから大丈夫!ゆっくり育休取ろう~!と思う方が多いと思いますが、キャリア女子への落とし穴としては、育休手当には上限があります!
詳しいところはまたGoogle先生等に譲りますが(笑)、額面約46万円以上の給料をもらっているあなた、注意です。もらえる手当の上限は約32万円/月です。そして2か月に1度支給。
私的にはこの制約が一番大きくて、正直この上限のおかげで早く復帰しないと無駄、と思って早めの復帰を決意。
④復帰後のキャリアプラン
バリキャリ女子なら、自分で稼いだお金で、自分の使いたいようにお金を使うのが好きな人もいるでしょう(私デス)
もともと仕事が好きだし、経済的な自立と精神的な自立の維持が必要な私としては、復帰後もバリバリ稼いで出世したい!と思っている。
そして男性に負けずと働いて、海外MBAまで取って、となれば、男女間の公平性についてもよく考えるわけです。
下記の「なぜ男女の賃金に格差があるのか」によると、やっぱりキャリアBreakの時間が長いほど、男女の賃金格差って後々広がってくるよう。
キャリアには波があるものだし(出世競争に勝つ/敗れる、家庭との兼ね合いでブレーキを踏む、起業で成功/失敗等)、男女関係なく、自分らしく仕事人として幸せに生きていく、ということが重要だとは思う。
が、簡単に仕事をやめて専業になったり、育休を長くとりすぎることは自分の将来の選択肢を狭める結果になりやすいので私は反対。特に女性の場合は一度キャリアから降りてしまうと、なかなかキャリアトラックへ戻れなり給与の伸びが悪くなるケースが多いので、なんとか踏ん張るべきなのではないだろうか。
何が正解かはないけれども、復帰後のキャリアプランについてはよく考えたい。
3.実録:令和のバリキャリ達のケース
私の周りの共働きバリキャリ女子の友人たち(外資系、管理職、海外MBA等)のケースを見てみると、だいたい①短期復帰型か②育休中リスキング型の2パターンに分かれる。サンプルがだいぶ偏ってますが・・・
尚、私は①の短期復帰型の予定。
①短期復帰型(生後3か月~6か月で復帰)
ある程度キャリアを積んできた女子達は、出産後2-3か月で新たな育児環境にも慣れ、力があり余り過ぎて仕事に早く戻りたいというタイプが多いよう。
復帰後マミーブレインに悩まされたといった話もよく聞くが、パートナーと連携しながら仕事と子育ての両立に励んでいるバリキャリ友人たち。まじでパワフルである。
②育休中リスキング型(生後1~2年程度で復帰)
パートナーの収入が安定していたりすると、このオプションをとる人も多いように思う。下記のリスキング/副業/起業単体ではなく、その組み合わせで取り組んでいる人もいる。ほんとパワフルである。
a. リスキング(資格取得/勉強/留学)
資格取得や、なんらか新たな勉強をすることは、復帰後のキャリアの一助となるので、とても良い選択だと思う。
特に海外MBAはリスキングの1つとして日本人女子の選択肢となっていて、パートナーの海外駐在帯同の国のMBAスクールに行くorパートナーの海外留学に合わせて自分も入学する、MBA中に出産/子育てといったケースを見る。その際はだいたい会社休職制度やリモートワークを活用しているか、完全に退職するか、どちらのケースもあった。
b. 副業
育休期間中のリスキングの一環として、スタートアップで副業として友人もみられる。(会社規定によりボランティアとして働くケースもあり)
副業でこれまで経験のなかったエリアに挑戦する等、経済的にはノーリスクで新たなスキルと経験を得られるので良いケースだと思う。
c. 起業
副業みたいなもんだが、育休中に起業する人もいる。スケールの大きさや収益性はさておき、新たなことに挑戦するにはエネルギーがいるもので、育休中という慣れない生活環境で起業している人のパワフルさには頭が下がる。
以上、長くなってしまったけれども、産休育休戦略でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?