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休校中の家庭教育ー情報リテラシー

新型コロナウィルスの流行により休校・休園中で時間がたっぷりある今をチャンスととらえ、教えたいことを教えていますが、その一つが

情報リテラシー

です。

ただこの言葉、一般的な定義よりももっと掘り下げて使っています。

インターネットを誰もが利用するようになってから、雑種多々な情報があふれ、何をどう選択していくかが非常に重要な能力であるのはよく指摘されることですが、今回の新型コロナウイルスパニックを見ていると、多くの人が情報の選択がうまくできていないことがよくわかります。

事実誤認や個人的や思い付きの呟きと、信頼できるメディアによる記事や真に科学的な姿勢で得られた結論も同じ画面に並び、見る人はそれらを区別せずに読んで受け取ってしまいがちです。

にもかかわらず、日本の公立校では情報リテラシーについてはほぼ何も教えていないようですし、今後も期待できないと思っています。

なので、私が教えます。

対象である我が子は小1と年中と年少ですが、これは主に小1向けです。

カードゲームを作りました。

人物カードと情報カードの二種類のカードがあります。

人物カードには、何か発言をしている人物(お友だちや先生など)が描かれており、情報カードには開かれた本やwebページが表示されたパソコンが描かれています。

例えば、ある人物カードでは、子どもが

「僕は昨日近所の公園でフクロオオカミを見たよ!」と発言しています。
近くに住んでいる設定の子どもです。

この子が言っていることは本当かな?どう思う?と質問し、次に情報カードの中から適切なカードを探して貰います。

これに対応する情報カードは二枚あり、内一枚は辞典のページが開かれたもので、絶滅動物の名前の一覧があります。

もう一枚のカードは、フクロオオカミについての概要が書かれたwebページのカードです。生息地などが記載されています。

他の絶滅動物のカードなど、ダミーも複数ありますが、必要なカードを見つけてもらい、人物カードの子どもの発言の真偽を判断してもらおうというわけです。

絶滅動物一覧の中にフクロオオカミの名前がある→今はいない
生息地はオーストラリアやニューギニアだった→日本にはいなかった


カードの子どもの言っていることは嘘

と判断できます。

はじめは少し難しいので一緒に考えますが、判断できると嬉しそうです。


他のパターンには、先生がある本を根拠に発言しているが、それは信じていいものかどうかを判断する為のカードもあります。

先生が用いてる本の著者名を確認し、その著者の過去に出版した本の主張が嘘であると判明している事実から、今回の本に対しも懐疑的でいた方が良いと判断できるようになっています。

このパターンで教えたいのは、本に書かれているからと鵜呑みにするのではなく、その発信者についても調べることの重要性です。判断はそこからです。
もう一点、このパターンで教えようとしているのは、先生の言う事ですら全てを鵜呑みにするなよ、です。
大抵の教員は間違えることが多々あるのが事実なので。

こんな感じで複数パターン作っています。

長男はおもしろがって自分でもカードを作り始めました。

情報の発信元や正確さを確認するだけでなく、一次ソースですら鵜呑みにせずにその裏を読み取ろうとする能力が、誤りやプロバガンダに騙されない為には重要です。

子どもが世の中や人を疑うことに悲しさを覚える人は一定数いるようですが、私には一切ない価値観です。

疑って、裏を読むべし。それが、知性を自由にする重要な方法の一つだから。




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