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叱るって役に立つ?②

前回の記事で、叱るのって実は無意味なんじゃね?という話を書きました。

今回はじゃあ叱らずにどーしてんのさ?ということについて個人的にやってることを書きます。
この辺特に裏付けが取れてるわけではなく、前回の裏付けが取れていることを背景に、あくまで「ぼくが考えたさいきょうの方法」となることをご了承ください。

子供によっても対応変わると思います!

自分を叱ってない?

「叱ってしまう自分」に悩んだとき、最もよくある落とし穴は「叱る自分を叱る」ことです。たくさん叱ってしまう自分に罪悪感を感じて反省しようとする態度は、一見すると立派で、有効そうに思えます。ですが実際にはあまり役に立ちません。

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自分のことで反省したりダメだなって思うことってあんまり意味がないんです。
反省は美徳に見えるかもしれませんが、実際に役に立つのは、次回どうするかの具体的な施策に思いを巡らすことで、「私はダメだった…」と反省することではありません。ちょっと話はそれるんですが、反省するくらいならキレ散らかしてあっけからんとしちゃった方がいいんじゃないかなって。ギャルママとかってめっちゃ子供にキレてるけど、子供も怒られてもケロッとしてたりするじゃないですか?あれってキレ散らかしたあとママがあっけからんと、すぐにご機嫌に戻るからだと思うんですよね。だから子供も気に病まない。

そして、「叱るのをやめよう」という「覚悟」もあまり意味がないです。みなさんダイエットや時間管理で「食べるのをやめよう」とか「携帯いじるのやめよう」と「覚悟」して効果あったことあります?
私はないです。

役に立つのは多分「1日一回の食事の時だけ白ごはん半分にしよう」とか「この時間だけは携帯見ないようにしよう」とかなんですよ。そしてその小さなことを継続すること。人間は脳の働き上、新しい習慣を定着させるのがとても苦手です。また、短期的に結果の出ない小さな努力を継続するのもとっても苦手です。(今まで生存を持続できた最小限の努力で、さらなる生存を持続させることが最適な生存戦略だからです。)これは人類皆一緒です。だから「小さな努力を継続することはとてもハードルが高い」ことを前提に、なるべく持続可能な計画を練るしかありません。

なので、私の「叱るを減らす」「自分のイライラを減らす」への対応は下の3つです。
冷たいこといいますが、これがあなたとお子さんにとっての最適解かはわかりません。個人個人で、自分にあった方法を模索するヒントになればなーと思います。

1.反応しない、注目しない

この施策の効果がでるのは、1年はみた方がいいです。長期戦になることはご覚悟ください。これも継続のヒントですが、結果が出ることを期待して何かを始めると挫折しやすいです。プロセスそのものが楽しめるように計画を練りましょう。

私の場合は、自分自身が子供の不適切行動を無視することが一番負担が少なかったので、この方法をとりました。また前回の記事でも述べたとおり、前提として「親の反応」は子供の脳にとっては報酬になってしまいます。また、子供は探索するのが大好きですが、その行動を知り尽くして満足すればすぐに次のことを試し始めます。よほど特性のあるお子さんでないかぎり、注意するよりも飽きるのをまった方が解決が早いのではないでしょうか。

「無視」という言葉を使いましたが、「スルーする」「反応しない」くらいが実情かもしれません。
気持ち的には思う存分1人で遊んでね〜という感じ。

例1:何度もコップをひっくり返す

子供がコップの中身を偶然こぼしてしまって以来面白がって何度もこぼすとき

こぼしても大丈夫な環境を整えて何度でもやらせてました。何も反応せず、もう子供が満足したかな、と思ったら片付けをして終えてました。IKEAのフチのある小机が大活躍してました。

例2:机に乗る

例えば机に足を乗っけて遊んだり、はては登って遊んでしまう…
実はこれ、生き延びる上で必要なスキルを獲得しようとしてるだけです。子供は「より高いところに登り、より大きなものを動かし、より重いものを持ち上げたい」時期があります。(以下本参照)
ただ満足すれば終わるので(いつ終わるかわかりませんが。笑)私はこれも放置してました。2歳半のいまほとんどやりません。
ただ危険なのはごめんなので、うちは角の丸いローテーブルしかだしっぱなしにしてませんでした。

例にあげたように、基本的に無視、放置するにはそれなりに環境を整える必要があります。
別記事の「危険なことは仕組み上不可能にする」の項目もご参考までにどうぞ。

また、この辺の対応に複数の保護者間でバラツキがでると子供も混乱します。ぜひばたこ神のノートを…ぜひ…

とまぁこんな感じで、安全を確保した上での放置を決め込んでました。子供の不適切な行動中にTwitterとか読書とかしてました。楽しいことしよ。
これ言うと必ず「マナーとか子供が将来困る」みたいなこと言われるのですが、私はそうは思いません。(※個人的な見解です)
理由は二つ。

  1. 人間はそもそも社会的な動物なので、周りの人間をみてマナーなど他人に合わせる行為はは容易に習得できるように設計されている。

  2. 人間は他者から強要されたこと、教えられたことよりも、自分で獲得したたこと、学習したことの方が行動が強化されやすい

みなさんもそうじゃないですか?「仲間外れにされたくない」という気持ちって存外強いものです。4歳くらいまではいざ知らず、小学校にあがっても自分で周りを見て、周りに合わせる、ができない場合は特別な支援が必要な子供だと思った方がいいと思います。また、他人に教えてもらったことより、自分で学んだことの方がしっかり身になります。

2.どうしても「叱る」場合は「叱り方」ではなく「止めどき」が大切

とはいえ、即座に行動をやめさせなければならない場合があります。
それは「危険な時」です。具体的には自傷と他害の場合ですね。
危険な時は、即効性のある「叱る」を用いるしかないと思います。
ただ、申し訳ないですが、上手な叱り方は存在しないです。叱る以上相手になんらかのネガティブな感情を経験させてしまうからです。
では何に気をつけるか?それは「一瞬で叱り終わる」ことです。
子供が不適切な行動を「止めた瞬間」に自分の叱りモードを強制終了させます。もう子供が問題行動を辞めた場合、それ以上なにかグチグチ言っても何の学習にもつながりません。残念ながら。

3.子供のニーズを満たす

そもそもの話を飛ばしてましたが、そもそも子供が「すべてに満足している状態」のほうが不適切行動もへります。難しいとは思いますが、よく寝てよく食べてもらうこと、そして前もって子供には最大の報酬である「親の注目」をはじめから満たしてしまうのが、1番手っ取り早いです。
そのへんは以下の記事をご参考にどうぞ。長いので、「スペシャルタイム:短時間で楽しくできる最高のルーチン」だけ参考にしてもらえれば。



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