嘘くさいポジティブ人間への嫌悪感が溶けて消えてしまった瞬間

私は似非ポジティブ人間が嫌いだ。

キラキラ起業女子とか
みなさまに感謝♡とか語尾に付ける
胡散臭いビジネスしてる奴も嫌い。

みんなが喜んでくれたら
私はそれだけで嬉しいとか

私はみんなに感謝してる！
と謎に豪語して回る
元気が空回りしてる人間とか。

おーーーーい！
お前ら全員正直になれーーー！
嘘つくなーーーー！

と、ど突きたくなる。

そういう嘘くさい偽善者を見ると
私はイラッとするんだけど…

私の傷が疼いてるんだなこれが。

イライラもモヤモヤも
ん？はぁ？という感情も
全てに恐れが隠れている。

私は母が嘘くさいポジティブを
するのがどうも偽善ぽくて嫌いだった。

母は斎藤一人さんとかのCD
を何度も聞いたりして
感謝！ついてる！楽しい！嬉しい！
と実によく言うのだ。

見てるこっちは
感謝してるようにも感じないし
嬉しそうにも見えないんだよね。

まぁ、言葉には波動があるから
思ってなくても口にすると言うのが
彼の教えらしいのだけれど
私は実践したけど苦行すぎてやめた。

心がすごく抵抗してるのを感じて。

うるせー！感謝なんかできるか！
アホー！ボケー！嬉しも楽しくもない！
って反発するんだよね。

だからこそ
嘘ポジティブやってる
自称感謝してるいい人たちを見ると
心がザワザワするんだ。

そんなことをカウンセラーさんに
話したら投影のワークというのを
教えてくれた。

母の似非ポジティブが
嘘くさくてイラっとするけど
私も嘘くさいポジティブやってる
時はないのだろうか？と聞かれた。

そりやぁ〜こちとら
頭でっかちスピリチュアル人間で
引き寄せとか波動とかの知識だけは
たんまりあるから答えはYESだ。

エゴは「無い」という不足にばかり
目を向けるから無い現実を映し出し
今あるものに目を向けたら「ある」
でいっぱいになるから
豊かになるとか言うじゃん。

で、私は「ある！ある！これもある！」
ってやってる時があるんだけど
なんかこれ似非ポジティブな瞬間かも…
って思えて。

あると思いたいから、やってるだけで
だって「ない」に目を向けたら
永遠に「ない」現実を目の当たりにして
不安で不安で怖いんです！って言ったら

私は不安を感じたくなくて
不安を感じるのが怖くて
似非ポジティブをやっちゃう時があるんだね
って言われて

そうそう！そうなんです！
私、不安を感じるのが怖いんです！

ってハッとしたんだよね。

そうか、私は不安を感じるのが怖くて
必死で「ある」を探していたのか…

お母さんは、同じ恐れを持ってたと思う？
って聞かれた瞬間、私の目から涙が溢れた。

あぁ、そうか…
お母さんも不安だったんだ…
お母さんも不安を感じたくなくて
必死で似非ポジティブやってたんだ…

って心がギューってなって
涙がポロポロ溢れてきて

あぁ、お母さんも怖かったんだ…
お母さんも私と同じ恐れを持ってた
だけだったんだ…
なーんだ、みんな怖いだけなんだ…

って感じたら
心がほわ〜って柔らかくなり
優しい気持ちになれた。

あの瞬間がたまらなく好き。

今、お母さんに対してどう思う？
って聞かれたら

あっ、全然気にならない。

お母さんも怖かったんだな
私もお母さんも恐れを持った
同じ人間なんだ…な〜んだ…

なんて思えて
少し可愛く思えた。

あの高圧的なおじさんも
本当は怖くてたまらないんだ…

口うるさいあの人も
本当は怖くてたまらないんだ…

みんな、恐れを抱えて
それに怯えながら生きる
弱さを抱えた存在なんだ。

そう思えたら
また一つ自分に優しくなれた。