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【展覧会 予習と復習】♯6 出光美術館「江戸絵画の華」

R4.12.29 公開
R5.1.8 更新

【予習】ついに公開!プライスコレクション受贈記念展!

はい、エミールでございます。
今回は、私自身2023年一発目の展覧会になるであろう、出光美術館で開催予定の江戸絵画の展示についてお伝えいたします。

日本美術の一大蒐集家・プライス氏。早く若冲を見出だした彼の慧眼によって集められた「プライス・コレクション」は、日本美術のもっとも重要な個人コレクションとして憧憬を集め、数多くの研究者に影響を与えてきました。

今回の展示「江戸絵画の華」は、そのプライスコレクションの一部(およそ半分とのこと)が里帰りし、出光美術館へと寄贈されたことを記念したそのお披露目の展覧会です。

💻 展覧会情報

〈第1部〉2023年1月7日(土)~2月12日(日)
〈第2部〉2023年2月21日(火)~3月26日(日)
休館日:毎週月曜日(ただし1月9日は開館)、1月10日、2月13日~20日
※事前予約制

開館時間
午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
入館料
一般1,200円/高・大生800円
中学生以下無料(ただし保護者の同伴が必要です)
※障害者手帳をお持ちの方は200円引、その介護者1名は無料です

公式サイト→

🚆 出光美術館へのアクセス方法

JR「有楽町」駅 国際フォーラム口より徒歩5分東京メトロ有楽町線「有楽町」駅/都営三田線「日比谷」駅 B3出口より徒歩3分
東京メトロ日比谷線・千代田線「日比谷」駅 有楽町線方面 地下連絡通路経由 B3出口より徒歩3分

👉アクセス指南👉

東京都心の有楽町に位置する美術館。帝国劇場がお隣さんです。
有楽町駅、日比谷駅が最寄りですが、東京駅、大手町、銀座などからもほど近く、移動のストレスはあまりありません。
丸の内の素敵な街並みを散歩して向かうのも良いですよ!
ただ、入り口が少しわかりにくいかもしれません。帝国劇場の入り口を目指して歩くと、間違いないでしょう。

🍔 周辺情報&ランチ情報

丸の内ですから、食事に困ることはない…と思いつつ、路面店は案外少なく、サクッと入れるところはあまりないものです。
簡易に済ませたいときは、地下へ潜りましょう!出光美術館のある帝劇ビルや、国際ビルの地下には、ファストフードを含めた多くのお店があります!
ところで、かつて出光美術館には、給湯コーナーがありました。皇居を一望しながら、お茶を飲んで休憩することができたのですが、私調べによりますと、12月時点でこのお茶のサービスは休止しています。時代ですね…。

🕵️‍♀️ こんな展覧会

上で述べたように、この展覧会はプライス氏というアメリカのコレクターの蒐集品を出光美術館が寄贈された、そのお披露目の展覧会です。
本来は2020年に開催予定でしたが、一度お流れに。満を持してのお披露目は、2023年屈指の注目展覧会です。

まず、第一部は「若冲と江戸絵画」(2023年1月7日(土)~2月12日(日))。かの有名な伝若冲筆のモザイク屏風「鳥獣花木図屏風」が登場です。2016年にMIHO MUSEUMで開催された「かざり」展以来のお目見えですね。
ちなみに、すでに第一部の来館予約は開始しています。大人気の若冲の名を冠していることもあり、売り切れ続出の予感。年内の予約は必須でしょう。

そして第二部は、「京都画壇と江戸琳派」(2023年2月21日(火)~3月26日(日))
こちらは、若冲と同じく18世紀の京都で活躍した円山応挙とその門人を中心とした展示のようです。応挙は、今では若冲の人気に押されていますが、本来は名実ともにその上を行く「真の実力者」。ぜひこの展覧会を契機に、その卓越した画技に触れてみてください。

🔎 注目作品

円山応挙「懸崖飛泉図屏風」出光美術館

現在12/28、会期も間近に迫っておりますが、ネット上に出品目録は転がっていないようですね。予約受付は開始しているのに…。安くない対価を払って予約・来館するわけですから、トラブル回避のためにもインフォームドコンセントは重要です。どの日にどの作品が出るのか、くらいは公開していただきたいところです。残念。
(第二部に若冲が出ると思って予約して、不満を抱く人は多いのではないだろうか…)

というわけで、公式サイトに紹介されているわずかな作品から強いて選ぶとすれば、こちらの、応挙の襖絵でしょうか。

水墨スタイルの応挙の襖絵。こうした、余白の多い渺茫とした水墨山水に応挙の伝承を持つものは多いですが、打率は決して高くありません。
私はこの作品、実見したことはおそらく無いと思いますが、画像を見る限りかなり密度が高くて良い絵に見えます。期待しましょう。

…とはいえ、きっと驚くべき、そして心躍るような素晴らしい作品とたくさん出会えるはずです。
ハズレなしの新春福袋」のつもりで、見に行くつもりの方は早めのご予約を!

【復習 その1】 おもしろすぎる

第一部に行ってきました。
感想…おもしろかったです。
メインとなる若冲は有名な画家ですが、それ以外のものに魅力的な作品が多い。狩野貴信、片山楊谷、岸岱…そんな伏兵たちの、知られざる佳作。曾我蕭白を写したという、麻薬めいたどぎつい屏風。「とにかく見ていて面白い」、そんな作品たちが集っていました。
これはむしろ、あまり知識のない人が楽しめる展示のように感じましたが、いかがでしょうか???






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