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へんたいって一体なんだろう

■へんたいって一体なんだろう

恋、性、体の悩みを解消する商品を作り続けてきた。
バイブレーターを自分で考えて作ることは、単純に嬉しい。

セクシャルな視点で女子を応援するって、誰でもできることじゃない。
なんだか、お客様と私の秘密みたいで、いい。

化粧品はほぼ興味なし。
でも年間200近い商品を生み出しているのは事実。
フタを開けたらただのサブカルでオタクの変な人が、
こんなことになるとはなあ。


たまに取引先の方や、採用の取材でよく聞かれることがある。

「この仕事を始めるきっかけは何だったのですか?」

これ、今でも覚えている。

「へんたいって一体なんだろう」

きっかけは長年思い続けてきた、コレ。

「へんたい探し」

セクシャルな悩みに関わることで、
へんたいと普通の境目がわかる、と思っていた。

たとえば、自分が選ぶ音楽や本、映画を人に紹介する。
だいたい「変わっているね」「悪趣味だね」と言われる。

それは単なる好みで、好みの違いがあるのは当たり前。
でも、当人は普通、一般的、と思っていても、
他人から見ると「変」だと言われる。

このやりとり自体が変じゃね?

と幼い頃から思っていた。

■恋人同士だと…

セクシャルなことにも同様が言えそう。

「自分はコレをするのが好み」
「私がコレしたい」

それを変態と思うかどうかは相手次第。


でもこれ、恋人同士だとだいたいの行為が前向きになる。

お互いの愛情に満ちあふれていると、
自分が今まで持っていた「変」のハードルが下がる。

大好きな人が希望するのだから、一緒に喜びあいたい!
やってあげたい!

受け入れがよくなるのだ。

愛って素晴らしい。

さらに、たとえば女性から男性に「バイブレーター使いたい」
と切り出したとする。

そうすると(ちょっと驚く人もいるけど)
だいたい男性は素直に受け入れるケースが多い。
心の中では「ヤッホーイ!」と大はしゃぎなこともあるみたい。

自分では「これって変かな?」と思っていることでも、
大切に思ってくれている人や、
愛情を注いでくれている人に言うと、すんなりいくことが多い、と思う。

ということは、世の中に「変態」ってそんなにないのではないか?
と思えてきてしまう。

アブノーマルなこと=変態、という解釈もなんだか狭すぎる気がする。

結局、バイブレーターを作り続けてきても、
多くの方のセクシャルな悩みに関わってきても、
「へんたいって一体何なんだろう」の答えはわからないし、
今では特になんでもいいと思っている。

普通もへんたい。
へんたいも普通。

カテゴライズをするよりも、
大好きな人と一緒にこういうセクシャルなことがしたい!
大切な人とアレコレしたい!
と思ったり、悩んだりすることが素敵。

上手くいかないときもあるけど、
私の手掛けたアイテムで心和んだり、緊張をほぐすお手伝いができたら。

こんなことをずっと考えている自分がへんたいかもしれないが、
誰でもできることじゃない。

こうなったらもう、真のへんたいとして
まだまだ突き進むのだー!

ってことは、自分がへんたいってこと?
探せた!!


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