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エスカレーター歩く・歩かないどっち?は"歩かない"一択だと思う理由


#最近の学び

エスカレーターで歩くべきか歩かざるべきか、最近の世論調査では"歩いてはいけない"が大多数を占めるという。

そんな意見を持っていたとしても、なんだかんだ勇気が出なくて片側に寄って使用したり、つい自己都合で歩いてしまったり。

私もまさにそのタイプである。

今から30年以上前、脚の悪い祖母はエスカレーター歩きで危険な目に何度もあった。
現在当時の祖母と同じ世代となった母は、祖母ほどではないが見ていてとても怖い。
高齢者はちょっとぶつかられるだけでも大きくバランスを崩すわけだから。

その一方、今まで何十年とエスカレーターで歩いていたのに、何なら堂々と歩行に片側を空けろと言っていたのだから、今更何をと考える歩く派の気持ちもわかる。

最近、ふとこの問題について裁判官気分で中立に考えてみた。
至って偏らないように…。
そして思い至った、この議論おかしいなと。

そもそも、エスカレーターを管轄する日本エレベーター協会は歩く、走るを禁止している。(https://www.n-elekyo.or.jp/instructions/escalator.html)
つまり、これは、乗るだけの機械であって歩く道具ではない。
これもよく議論にのぼることだけど。。。

この前提、ちょっと別のものに置き換えてみようと思う。

家にあるソファー。
子どもがトランポリン代わりにジャンプしたら本来の用途と違うので、通常より早く壊れる。
家ナカの場合は教育方針により対応は異なるだろうけど、もしソファーが公共施設にあるものだったら、ジャンプ自体NGではないかな。
ソファーでジャンプする子をみかけた周囲の人も、しつけがなってないと感じるのではないかな。
そこで子どもがジャンプをする必要があるなら、そこにソファーでなくトランポリンとかそれ用の道具を置くべき。

つまり、公共物で用途違いの使い方をすることはマナー違反。
もしも、そこでその動作をすべき正当な理由があるなら、その動作に適した道具をそこに設置してもらうよう働きかけるべき。

つまり…
役所のソファーでジャンプして(=駅のエスカレーターで歩いて)なんでダメなんだ!
トランポリンみたいにちゃんと跳ねるんだぞ(=階段みたいにちゃんと歩けるんだぞ)!
今ジャンプして(=歩いて)ても壊れてないじゃないか!
僕は今暇な(急いでる)んだ!

つまりこんなことではないかと。

となると、常識的に考えるなら、今あるエスカレーターは歩く走る用ではないので…
歩いたり走ったりする必要があるならば、まず駅やビル、商業施設に歩く走る用のエスカレーターを設置してもらう必要がある。

もしそのような機能を持ったエスカレーターが存在しないなら、さっそく開発してもらえばいい。
だって、需要があるのだから。
歩く走るに特化したエスカレーターなら、人とぶつかりづらい設計だったり振動に強い設計だったりがされて、急いでいる人も安全にもっと急げるのではないかな。

もしその時に今あるエスカレーターの場所に歩く走る可能なエスカレーターが設置されたなら、それはそこに必要なものなのだからOK。

多くの人が利用する公共の場。
管理者側が判断したのなら、祖母や母のような人は、代替となるエレベーターなのか歩き専用のエスカレーターなのか、そこを利用すればいい。
もちろん、身体の不自由な人が不便になることには賛成しづらいけれど、そこはやはり色々な人との共存であるわけなので、また別の問題。

理屈っぽいことは重々承知しているけれど、
今世の中で起こっている議論は、やっぱりちょっとずれている気がする。


ちなみに、
たとえ急いでいる人が母や祖母の脇を通り抜けたとしても
「すみません!!」
と気を付けてこちらの状況を配慮したうえで通ってくれるなら
「逆にごめんね!気を付けて!」
という気持ちになるのだけれどな。。。
これだけなら、今すぐにでも可能だけれど…このちょっとが環境的整備より時間かかるのかな。

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