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ボタン恐怖症の娘①

「ボタン恐怖症」という言葉をご存じだろうか。

現在10歳の我が娘はボタン恐怖症である。


高所恐怖症、先端恐怖症…と似たような言葉。

つまり、彼女はボタンが怖いのだ。

私も娘で初めて知った言葉。


娘には幼い頃から少しこだわりの強いところがあり、

よく不思議なことを言うなぁ…とは思っていた。

今となってはつまりHSC(Highly Sensitive Child)なのだが。

でも、色々なことの中でも一番理解できないのがボタンだった。


初めて気づいたのは3歳の頃。

そもそも子育てが緩い私は、わざわざボタンの練習なんてさせていなかった。

たまたまボタンのついた洋服を着せようとしたら、

「いや~!これいや~~~!」

と。。。

いや、お好みではないかもしれないが、今日はこれを着てほしいのだが…

と説得を試みたりするのだが、正直試みている私も不思議。。。

だって、急にスタジオに蛇が来たときのテレビ番組みたいな嫌がり方なんだもの。。。

いや、洋服くらい変えてあげるが、何をそんなに騒ぐのさ…という話。


そこから、私は幼い娘相手に必死に聞き取り調査をした。

娘も必死に私に何が嫌かを伝えた。


でも、難しいよね。。。


世の中、怖いと思われやすいものはたくさんあるけれど、

「ボタン」なんてそもそも存在すら対して意識せずに生きている母。

産まれたときから怖いものが洋服についていると感じていた子。


とても理論的で幼いころからきちんと話をする娘相手でも、

お互いが状況を理解しあうまでに相当の時間がかかった。


そして私は気づいた。

動くようになってお話もできるけど抱っこを必須とする1歳、2歳のころ、

ばあばやじいじがいつも通り抱っこをすると、エビぞりするように逃れようとするときがあったこと。

あれは、きっと祖父母の洋服にボタンがついていたんだね。。。

抱っこ好きな上の子よりも、彼女はおんぶの方がくっつくな~好きだな~と思っていたが、

背中にボタンはほぼほぼないものね。。。

胸は日によって恐ろしい場所だったんだろうね。。。

知らなかったこととはいえ、本当に悪いことをしたな…と反省した。


ちなみに私はずぼらなので、アイロンがけやボタンはめるのが面倒でTシャツ・カットソーばかりを着ている。。。

どうりで、例外なく"大好き"とくっついてくれたわけだ(笑)


ここから私の更なる調査の日々と、親子の悪戦苦闘が始まる。

②へ続く…

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