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学年1位の子を持つ私が伝えたいこと

うちの子どもは中学3年生。
可もなく不可もないごく普通の中規模公立中学校に通っている。
そしてごく普通の…いや、懐事情的には残念な一般家庭である。

そんな子どもが中学1年から幾度となく学年1位を取る。
頭いいのね~なんてことは、親の謙遜100%抜きで、決してない。
ただただ本人が必死に勉強をしている。
運動が苦手で、ビジュアルも本人的に気に入らなくて、学力で自分のポテンシャルを保つために。

うちの子が要領が悪くてケアレスミスも多くて、勉強時間の割にイマイチなところは家族みんなの総意。
でも、本人はとにかく頑張る…。

私は…母親として正直、そんな子どもを見ていることがとても苦しい。
子どもが何かに追い立てられているような、追い詰められているような…そう感じる。

子どもはお友達に「勉強できて羨ましい~頭いいね~」と言われるそうだ。そしてキレながら家で愚痴る。
「それだけみんなより時間かけて頑張ってるんだよ!頭がいいわけじゃない!」
成績ほどほどだった私も、自分より勉強できる友達に子どもの友達と同じことを言っていた…耳が痛い。

代々優秀な、進学先に縛りのあるようなご家庭などは別だが、
勝手な思い込みとして、ごく一般のご家庭の場合、学力の高い親は楽だと思っていた。
でも、今、私は全く楽でないどころか、テストの度に胃が痛い。
本人でもないのに。
勉強しろなんてこちらが一言も言わなくても勝手に勉強するのに。
自分の意志で勝手に勉強してくれていい成績を取ってくる理想のような子どもの親なのに。

たまに、いや、しょっちゅう、うちの子が並みの成績だったらよかったな~と思う。
でも並みの成績だったら、もう少し成績よかったらとか悩むんだろう。
もう少し勉強した方がいいんじゃない?と思うのだろう。
振りきれるくらい勉強ができなかったら、それでも親として困るのだろう。
頼むから勉強してくれと、何がダメなんだと。

勉強ができたらできたなりの不安や悩みがある。
できない場合も然り。
勉強できたらな~とのんきに考えていた子どもの頃の自分に説教してやりたいと感じる今日この頃。

勉強のできる子も必死。
地頭がよくて簡単に成績優秀になれる子もいるかもしれないけれど、
運動部で必死にへとへとになりながら練習するように、
多くの子が努力して努力して、ときに泣きながらテストでよい点を取っている。

結局、親は成績に関係なく必死。
○○ちゃんは勉強できるからいいよね~って誉め言葉で伝えてくれるのはわかるけど、
私から見たら
△△ちゃんが普通で羨ましいよ。

本当は平凡に毎日生きてくれているだけで十分なのにね。
この芯の部分、忘れずに過ごそう。。。

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