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ものづくりに思いを馳せる

いま、いろいろと新しいことを企画している。

おいおいまとまってきたら、ご紹介したいと考えているが、それとは別に夢のような夢でもないような、ちょっとした思いつきを記録しておこうと思う。

以前にもnoteに書いたことがあるが、前職では商品開発の部署に長年席を置いていた。商材イメージとしては、ミュージアムグッズ全般のようなもの。

ステーショナリー、ファブリック、アクセサリー、時に食品など。実にいろいろな商材を扱った。特に、アクセサリーの分野には深く携わってきたが、石や金属、そして技術の世界は深淵で興味深かった。

子どものころから文章や本に携わる、本を通じて人と関わる仕事をしたいと公言してきたところからいえば、今の仕事はきれいに原点回帰した形になる。

「昔から言っていたものね」と、古い友人たちからはよく言われる。

が、社会人としての経験値からいうと、あんなにものづくりしていた人が急に本の世界にシフトした、という見方もたまにされる。

「経験がもったいない」と、言ってくださる方もいて恐縮する。

商品開発の仕事は、間違いなく私にとって天職だった。

生来、地獄のように飽きっぽい性格なので、次から次へとイベントが変わり、とめどなく商品を生み出していくサイクルは性に合っていた。

だからだろうか、忘れたころにときどき無性に何かものを作りたくなる。

たとえばノート。読書記録をつけられるオリジナルのノートがあれば。紙もこだわりたい。

たとえばカバー。いい革の素材でブックカバー。お揃いのしおりがあればよりいい。

たとえばバッグ。PCやポーチ、文庫本もパチっとハマる、軽くて洒落たリュックやトート。

たとえばネックレス。この時期は美しい石のチャームが取り外しできたら洋服に合わせて変えられていい。

・・・なんて、考えだすともう止まらない。

そうだ、ものを作るうえで、職人さんとの出会いも外せない。

日本でも海外でも、妥協なく真剣にものづくりに向き合う人たちとの出会いは、私にとって大きな宝となった。

本当に、いろいろなことを教えてもらった。

勢いだけはある見ず知らずの若造ならぬ若い小娘に、真剣に向き合った分だけ、惜しみなく技術や熱意を注いでくれた各分野の師匠たち。

大抵の分野は跡取りや継承者に苦慮していたからか、何かメンタリティみたいなものを入魂しようとしてくれたのかもしれない。

そう考えると、私はまだ何も恩返しができていないではないか。

本にまつわる(まつわらなくても)ものづくりも、これから少し視野に入れていこうかなあ。

などと、徒然に思う真夏の夜。









“季節の本屋さん”における、よりよい本の選定に使わせていただきます。