「ほぼ日5年手帳」と3月の雨

「ほぼ日5年手帳」を書き始めて、ついに一年が経った。

昨年の2/28に書き始め、一年間毎日書き続けてきた。

一年を一周した時に、どんな感慨を持つのだろうかということをモチベーションにしてきたが、最初の一筆は「銀行→税理士打ち合わせ→整体」の一行。

何を書いたらいいのか戸惑った挙句に書いたと思われる、そっけない一行。思わず自分で笑ってしまった。

もう少しページをめくってみると、3月はあちこちに「小雨が降って寒い」と書かれている。

春のはじめ、3月はよく雨が降る。

そして、一雨ごとに暖かくなっていく。

これまで、そんなことに気がついたことも、感じたこともなかった。

私にとって、暑い寒いは結構重要なことらしく、その後も風が強い、とか、暖かいけれど湿気がある、とか、わりと詳細に書いている。

知らない自分に出会った気分になったけれど、想像していた感慨の種類が少し違っていた。

やってみないと、わからないことってあるものだ。

書き続けてみないと、見えないことだってある。

そして私は、また夜更けに「ほぼ日5年手帳」を開く。





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