第一次世界大戦前史(1)
では今度は国際的な側面から見てみたい。日本における大正時代の前半での世界的トピックと言えば、やはり第一次世界大戦となるので、そこからみてゆきたい。まずは例の如くWikipediaから。
日本と直接関わる部分はいちばん最後のイギリスとの同盟によって連合国として参戦、という部分となるが、それ以外の国との関係はどうだったのだろうか。ここでは特に日清戦争の時に三国干渉として日本に遼東半島の返還を求めた独仏露を中心にこの大戦の前史と日本との関わりを追ってみたい。とは言っても、三国干渉自体に触れると本筋からどんどん離れて戻って来られなくなってしまうので、ここではその三国が日本とどのように関わっていたのか、ということを中心にして、第一次世界大戦への日本のアプローチを少し整理することにしてみたい。そこで、ここでは幕末以来日本とはかなり関係が深かったフランスを中心にしてみてみたい。
フランス第三共和政
フランスは当時ナポレオン三世の第二帝政崩壊後の第三共和政全盛期にあった。普仏戦争によってナポレオン三世の帝政が崩壊したということもあり、プロイセン・ドイツとの関係はずっと微妙なものがあった。どこまで読み解けるかは疑問だが、フランス第三共和政とビスマルクのページからの引用で流れを掴んでみたい。
ここからドイツの様子を見るためにビスマルクのページから引用したい。
こうしてみると、ナポレオン三世の捕虜とドイツ連邦のプロイセン主導ドイツ帝国への動きが連動していることがわかる。そして、ここまで見ると親プロイセン派が主導する形で混乱の初期共和政は進んでいるように見える。