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【小説習作】闘う!シナリオライター!!〜4〜(仲間が集う)

前作まで⬇

その頃、私は「のーて」というアプリで「emiko136」というアカウントで創作活動をしていた。まねきさんは、本名は「まねき」ではなかったが、もちろんここでは明かさない。

「のーて」での通信障害があってから、滞りない連絡のため、まねきさんとの間にはGメールが開通していた。かつて、編集で仕事をしていた人と直接メールが開通するのは、光栄で、嬉しくもあったが、あまり舞い上がるような歳でもなかった。何せ、私はばちばちばちのシニアなのである。

その、まねきさんから色々課題が出たのだが、そののち、急なメールがとびこんだ。

「「emiko136」さんの記事が三本、『のーて』のトップページで紹介中、変なご新規いっぱいくるで‼︎ 」
「は?」
(内心の声)(あ、あれね。まねきさんまだ、「のーて」で日が浅いから(分かんないんだな? )多分それは、アレだよ)

「のーて」では、そのアカウントの人がよく引くハッシュタグの記事が、トップページのAIで選ばれて紹介されるシステムになっている。そのシステムにひっかってのことだろう。
(ま、そのうち説明するか、なんか今、面倒)
と、眠る前だったので、なまけ心丸出しに、

一晩経った。

「あれ?あれ以来、ご新規さん、きぃへん?増えない?通知とか?」
まねきさんは、実に不思議そうである。
私は、内心、やっぱりか……と思いながら説明した。少々、面倒だが。
「あ、『のーて』では、そのアカウントの人がよく引くハッシュタグの関連記事がAIで選ばれて、トップ記事に載る仕組みがあるんですよ。多分それですね。まねきさん、最近、私の記事の調理補助パートのやつ、集中してみてるでしょ?」
メールで説明するのは、骨が折れる。
「なんや……」
まねきさんは、メールでもわかる、意気消沈の様子。

しかし、私は、また、新しい発見でわくわくしていた。
(私の記事、そんなに評価高いか?少なくともまねきさんに)

以前、友達アカウントの歳上の方に、通しでその例の調理補助のエッセイ記事のファーストシリーズをみていただいたことがある。その方は、びっくりしたようで、
「えみちゃん、これ実話?」と、聞かれた。
「ぜひ、小説にしてみて」と、言われ評価が高かったようだ。

(……それが出来たらしています)

小説にしたところで、売れるかどうかも分からなかった。私たちは、まず、生活していくのに精一杯。創作活動は、その当時はまだ趣味だった。まだまだ、人生航路は先が見えない。本当に、シナリオライターになれれば、だ。

まねきさんは、主人の秀の漢詩の売り方も考えていてくれていた。私たちは、「ニュー分野のパイオニア」なんて、おだてられていた。
そのうち、課題が出始める。でも、私は、山を登山するが如く、ないものをモノにするため、コツコツ努力するのは得意だった。英語も、漫画も、その他諸々、分野は忘れてしまったが、ゼロから、形にしてきたものは、それなりに何種類かあった。

そうやって、シナリオの習作で、小説風のスタイルで出すという課題を「のーて」に投稿すること数回。

今度は、Gメールが届かなくなった。

やむなく、私は、まねきさんとLINEを開通する。

のちに、「天道さん」、「ひっとみーさん」、「かおりんさん」、「主人」、「私」そして「まねきさん」を囲む「のーてぐみ♥ 」の結成は、そこから始まる。そこには、涙あり、笑いあり、戦いあり、喜びあり、の感動の毎日が待っていた‼たのしい仲間が待っていた‼


               つづく

トップ画像は、メイプル楓さんの
    「みんなのフォトギャラリー」より
    いつも有難う御座います🍀🍀🍀💕

©鈴木江美子.2022.12.13.

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