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ひとは、イザとなると、、、鬼の子(たとえです)だろうが、なんだろうが、

 病院に入院していたときのコトである。胃が痛くて検査しても何も出なくて、近所のジジィが煩いので、最初 避難するつもりで入院したのが、27のとき。そこは、メンタルの病院。その時から、なぜか2、3ヶ月経った、初夏のことだった。

 その病院の在ったところは、東京都。
 東京は、毎年 夏になると、水不足の憂き目に遭うのが、殆どの通例だ。

 その年も、ご多分に漏れず、水不足。
 取水制限がおこされた。

 病院で、ニュースや新聞に目を通す趣味のあった私は、
 新聞などで、午後1時からの、取水制限、或いは断水のことを知った。

 患者さんが、薬を飲むのは午後1時。
 若気にはやっていた私は患者さんに働きかけ、なるべく早い時間に水を汲み、看護師さんに協力するように呼び掛けを始めた。

 けっこう、皆を引っ張っていくタイプだった(その時までは)。


 驚いたことに、

 その時は「重症だ」と言われ、

 そんな事には、興味を示さないと思っていた患者さんまで、素直に言うことを聞いてくれ、
 早い時間に水を汲み、
 列に並んで看護師さんを待ってくれた。

 びっくりしたが。


 ほんとうの事だ。


 あちこちで、話を聞く。


 災害に自分の役割を識って出来うる限りの役割を働いてくれた、と。


 私の、フォローさせて頂いているnoterさんの Shinjy さま、の 今日の記事、
「販売店の被災」のコメント欄にもこうあった。

「社員それぞれが 自分の役割を理解して動いてくれました」と。

 有事には、普段どんなに われ関せず、自分の生活第一。遊び人風に見える人や、頼りなさそうな人、社会のことなんて考えてない、不真面目で、まともに人の役に立とうなんて しそうもしない人も、そして、率先していいコトをしない人も、

 有事には、

 ひとが、実際に酷な災害に遭ったのを目の当たりにすると、


 思わず自ら、


 協力して扶けに


 走ろうとするのではないだろうか?


 それが人間だ。



 私は、性善説を唱える人間だ。



 そう思う。


 いつも、どこかで見掛けることのある、

 ニンゲンの意外な優しさ、

 協調性。


 ニンゲンは、素晴らしいのだ。 



              むすび💝

画像は、minko|にわ撮りスト さんです🌸
    有難う御座います♥


©鈴木江美子.2022.11.18

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