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【小説習作】闘う!シナリオライター〜2〜

 私と繋がりができた、元出版関係者である、まねきさんは、フォローした人の記事をつぶさに見て、その才能を測っていた。後で聞いたところによると、元は、まねきさんの主治医である、ある先生の患者さんや、同じ病気を持つひとのプラットホームになるつもりだったらしい。けど、いざ、「のーて」というアプリを見てみると、意外(失礼?)にも 優れた才能がたくさん埋もれていることに気がつき、もったいなくなって、その才能を生かす手助けを始めようと思ったらしい。

 私は、あまり期待はしていなかったが、その頃 偶然に「のーて」で始めた「体育会系調理補助〜Part2〜」シリーズの最初の回から見ていただく機会が持てた。
 この話(始めのシリーズも、Part2も)は、事実に基づくものだが、まさに「事実は小説より奇なり」で面白く出来上がった。

 まねきさんは、このPart2の方の最初のコメント欄に登場してくださって、そこから、私とまねきさんの交流は始まる。
 「体育会系調理補助〜Part2〜」では、最初の「調理補助」シリーズで、変な終わり方をさせてしまったのだが、パート2では、その続き、以前の567騒ぎの寸前の、終わりの見えないハードワークに次ぐようなハードワークが、1年後の今年になって、またしても始まり「ざけんじゃねぇ、ざけんじゃねぇ」と、ぶつぶつ言いながら、洗浄をしていた、悪夢の期間が、はじまりになる。

 当時、私は鬱になっていたかもしれないが、唯一、「のーて」でふざけたことや、自分の1日のことを書くことでストレスの解消をしていた。

 Part2の第1話で、私は、私の暗い過去と、最後の方ではおどけた調子で終わらせた。こんなんで、いい評価が取れるとは思わなかった。しかし、瓢箪から駒。まねきさんのコメントは、意外にいい感じで短く語られた。

「思わず引き込まれました。続きを楽しみにしています」

 (は?本当だろうか?いや、こんなこと言われていい気になってはいけない。大きなシュロの樹にまんまと登るブタさんになってはいけない。調子に乗らんようにしないと)

 と、ドギマギ、そして落ち着ける言葉を唱えながら、私は返事を書いた。

「文章には、自信がなかったのですが、嬉しいです。楽しみにしていてください」
 
 また、まねきさんが、読んでくださるとは、思っていなかったのだが、まねきさんは、その後もちゃんと、私の作品を読み続けてくれたのであった。


 その当時、私と交流のあるクリエイターさんの間で、詐欺事件と闘う事案があった。私の友人クリエイターTさんは、他の被害にあったクリエイターさんの為に勇敢に闘っていた。私は、よくある話だが、日和見していた。正直、当人たちで解決しないとどうにもならない、という、第三者感覚、それと、相手が「のーて」さん事務局を騙っていたというので、「のーて」さんと、もしや争いになっても、面白くない、けど、真っ先にその闘っているクリエイター、Tさんの問題記事を拡散したのは、私なのである。

 私と、一緒に、「天道さん」も、記事をシェアしてくれていた。けど、問題のTさんの記事は、「のーて」さんによって削除されてしまった。

(は?)

 私は、ますます関わらないでおこう、と思っていた。その当時は。

 けど、私の「冷静な」コメントに、静かにTさんは、反発した。「江美子さんは、ずいぶん冷静ですね」と。
 いや、私、めちゃくちゃ熱血漢です。熱すぎて嫌われるくらい。今まで、それで学級会で浮きまくって、授業ではうっとおしがられて、いいことないんで止めてたんです。けど、そんなこと言われると、ーー弱いわ〜。

 続けて、私のことを言っているのではないだろうけど、メイさんのイラスト。「のーて」のイラスト挿入システムに、ラインアップされているそれを見ると、一枚。「見て見ぬ振りしている人も、加害している当事者なんだよ!!」の一言いり。

(グサグサグサ!)

 私は、いい加減 良心の叫びに忠実になろうとして、長々と記事を書き始めた。前置きとして「義を見てせざるは勇無きなり」という記事だった。自分なりの闘い方をする、バスケットプレーヤーの話だ。その後に、自分にできることを始めてやろうというつもりだった。

 同時期にまねきさんは、淡々と訴えかけていた。

 「自分だけ、よければいいんですか?自分だけ無事なら」

 私は、そのとき知らずに応える記事を書き進めていた。しかし、時間が長すぎて その間中、誤解されてたかもしれない。

 (さああああーーー!アップだーーーーー!!)

 「詐欺撲滅運動!!詐欺の手口を知って、未然に詐欺を防ぎましょう!!」

(すみません、私、こんな事しか出来ないんです)


            つづく          

画像は、メイプル楓さんの
    「みんなのフォトギャラリー」より  
     です♥
    いつも有難うございます♥♥♥

©鈴木江美子.2022.11.30.

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