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彗星のような飛行機雲を撮る高崎勉と死体を写す元AV監督の釣崎清隆 -富山の写真家

今日はミスチルとサカナクションの過去のライブの無料放映がYouTubeであったので少し贅沢な夜を過ごしている。束の間の休息だ。束の間がいつまで続くのか...。旅行できないご時世なので、この記事を読んで、富山に行った気持ちになって頂けたらうれしい。ただ、写真家の出身県で記事を分けているので、全ての人が地元について撮っている訳ではないことはご了承いただきたい。

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富山なのに福岡という名前の写真館

富山県には実はカメラ博物館のような施設がある。高岡市福岡町にあるミュゼふくおかカメラ館だ。富山県唯一の安藤忠雄の建築物で、約3000点のカメラを資料として持つ。地元で人気の写真家の作品を中心に企画展を開催している。

公益財団法人高岡市民文化振興事業団 ミュゼふくおかカメラ館
〒939-0117 富山県高岡市福岡町福岡新559番地
TEL:0766-64-0550 FAX:0766-64-0551
アクセス [徒歩] あいの風とやま鉄道「福岡駅」下車徒歩5分
休館日 月曜日(祝日を除く)、祝日の翌日(翌日が土・日曜日の場合は火曜日)、年末年始・展示替えによる臨時休館日
開館時間 午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)

あいの風とやま鉄道の福岡駅から徒歩5分か〜!ぜひぜひ行ってみたい!

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商業写真家かアーティストか定義せずに撮る 高崎勉

高崎勉さんは、儚いものからビビッドなものまで表現が幅広い写真家で、自らを商業写真家ともアーティストとも固定せず、求められること、表現したいことを自由自在に撮るタイプの人だ。今日は私が大好きな彼の「群青」シリーズをお見せしたい。イブ・クラインの青のシリーズに触発されてこのプロジェクトを始めたのではないだろうか。2013年7月に京橋にある72 Galleryで開催された「Commercial Photographer’s Battle」展より。(http://www.t-tak.jp/art_04_gunjo.html)

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群青色の正方形の真ん中にぽつんと月がある。この一点だけ見すぎて穴が空いてしまいそう。

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これは海のざわざわとした表面。月のクレーターのよう。

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なぜこんなに暗いのに虹がかかるのでしょうか。

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彗星が到来したような飛行機雲。あーいいねぇ。

私が通ってる絵画教室にも(今はコロナで再開の目処は立っていない)青の研究をしているおじいちゃんがいるので、いつかこの写真家について教えてあげたい。高崎勉さんは、地元の富山でよく写真のワークショップを開いている素晴らしい人だ。

元AV監督で死体を追い続ける写真家 釣崎清隆

釣崎清隆さんはTwitterのbioに「死体写真家」と書いている世界で唯一の人物なのではないだろうか。

彼の撮ったものは、まだ1つしか見ていない。メキシコの女優が事故に遭ったときに吹き飛んだ片方の手の写真で、信じられないくらい生々しかった。その美しい手は何かを握っていたようで、装飾品もついていたような記憶がある。(もう一度見て確かめたくない。) 私は目を背けながらも、その女優の手に少しだけ惹かれてしまい、残りの体の行方を心配して吐きそうになった。

釣崎さんは、元々は大学時代からAVの批評記事を書いていた方で、大学卒業後にアダルトビデオの制作会社に入社。しかし、映像にモザイクをかけなくてはならないことに苛立ち退社。そして、検閲から逃れてロサンゼルスでポルノを撮影していたところ、知り合いに死体の写真を撮ってくれと頼まれてこの世界に入ったという。

「死体写真の魅力は2つ。死体それ自体の力と、現場の力です。死体から人となりがわかります。現場からはもっと色んな事がわかる。自殺であれば、その人がどういう最期を望んだのかとか、あるいは亡くなった人をレスキュー隊や見物人がどう扱っているかなどです。国によって死者に対する尊厳の表し方が違うので、とても興味深い」

https://www.huffingtonpost.jp/2018/12/27/kiyotaka-tsurisaki_a_23628275/

釣崎さんのことを知っても、私は彼の纏めた写真集『THE DEAD』を観る日は来ないと思うけれど、気になった人のために。



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