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【体験記】ペット専門探偵と行方不明の愛猫を捜索、再会までの軌跡#毎日note267日目

先日、一週間行方不明になっていた愛猫ちょろを探すべく、ペット専門探偵「ペットレスキュー」さんに依頼しました。

愛猫が帰ってこないときの、どうしようもないほどの心配と悲しさと自責の念。そしてペットレスキューさんに依頼して無事に再会できたときのものすごい喜び。

この気持ちを忘れないように、また、愛猫がいなくなって心配で眠れない日々を過ごしている方の、少しでも参考と希望になれば・・と思い、ちょろがいなくなってから見つかるまでの軌跡を残します。

隣の猫と屋根の上でケンカ、足を滑らせて3階から転落

7月9日(金)午前11時半ころ

雨続きで久しぶりの晴れ間。

引っ越しして2カ月。今の家の周り(アパートの隣のおうち)は、先住猫の縄張りになっているので、山育ちのちょろも自由に外に行けないので、バルコニーで外の空気を感じていました。

猫草を食べたり、日向ぼっこをしたり、屋根が平なので屋根の上で遊ぶことも。

最初は見ているこっちがひやひやしていましたが、運動神経抜群のちょろなので大丈夫かなと見守っていました。(しばらくして隣の猫も屋根の上にも登ってくるよになり、ちょろは見つかるとすぐ逃げ帰ってくる・・)

この日は、久しぶりの晴れ間だったので「外出たいー!」とアピールするちょろに根負けし、バルコニーへ。

いつもように遊んでるなーと近くで仕事をしていたら、「ギャー!」という声と共に屋根から駆け下りてくるちょろ。

隣の猫と鉢合わせちゃったなと外を見ると、

いつもは何事もなく降りてくるのに、雨上がりでぬれていたのか、足を滑らせて目の前でちょろが落ちた・・

やばい!と思い、下を見ると、下の芝生の上に着地しているちょろと目が合う。

ぶ、無事だった・・!と冷や汗かきながら慌てて下へ降り、ちょろ!と呼んで捕まえようとしたところ・・

「久しぶりの外だ!」とばかりに、目があった瞬間ダッシュ!

ダッシュして隣の家の庭へ走り去るちょろ。

現場にはCatlogのチョーカーが取れて落ちてる・・

丸一日以上帰ってこない、山を探すも見つからず

目の前でダッシュして逃げ出して追いかけるも捕まえられず・・

元々山育ちで前の家では山に遊びに行くことも多く、いつも必ず自分で帰ってきていたちょろなので、一旦家で待つことに。

でも今回は、

3階近い高さから落ちたこと、

引っ越した今の家ではまだ2回くらいしか外に出てないこと、

周りに別の猫がたくさんいる今までにない環境なこと、

・・・

今までにない要素がたくさんあり、無事なのか不安でした。

でも、今まで一日以上帰ってこなかったことがなかったので、まず一晩待つことに。

しかし、待てど待てど一向に帰ってこない。

家の近所を名前を呼びながら探して、近所の人にも聞いてみるも目撃情報なし。

ちょろは山が好きだから山で遊んでいるかもと思い、早朝、名前を呼びながら山を歩くも気配なし。

情熱大陸のペット専門探偵「ペットレスキュー」へ連絡

7月11日(日)11時ころ

ちょろが行方不明になって2日目。

どうしたらよいか分からず、気持ちも落ち着かない。

そこで、以前、情熱大陸で特集されていたペット専門探偵「ペットレスキュー」へ依頼することを決めました。

ペットレスキューとは?

何気なくいつもそばにいてくれて日々の生活を共有している大切なコンパニオンアニマル。そんな存在がある日突然まるで神隠しの如く目の前から姿を消してしまったら。それはその後の人生を左右しかねないとても深刻な出来事です。無事に見つかれば良いのですがその日を境に一生会うことが出来ないこともあります。それは想像以上に辛く悲しい出来事です。居なくなって更にその存在の大きさに愕然となります。
以前この様な相談がありました。10年前に行方不明になった犬を探してほしいとのこと。詳しく話を伺うと行方不明当時その犬の年齢はすでに15歳と高齢で現在25歳の計算になりますので生きている可能性はほとんどありません。しかし更に話を聞くと依頼内容は探しだすのではなく生前その犬がどの様な生涯を送ったのか調べてほしいと離れてから片時も忘れる事が出来なかったので知りたいとの内容でした。依頼者もかなり高齢の方で自分が亡くなる前にお願い出来ないかとの内容でした。私達人間より寿命が短いため死別による別れも悲しい事ですが生き別れの場合は心の落とし所がなくいつまでも引きずってしまいます。
私達が長年にわたり行ってきた活動が迷子になっているペットと必死に探しだそうとしている飼い主のお役にたてることを願ってやみません。

(↑「ABOUT PET RESCUE」より)

連絡から2日目で折り返し電話!優しく丁寧に話を聞いてくれる

電話するも繋がらないので、メールを送信。

代表の藤原さんを含めて3名でやっているそうなので、捜査に取り掛かっているときは電話はなかなか出られない&メールの返信も難しいとのこと。

翌日も返信がないので、何度か電話を入れる。

その翌日も電話をして着信を残す。

7月13日(火)16時半ころ

最初に連絡してから2日後、藤原さんから折り返しの電話が入りました!

やはり別件の対応中で折り返しがなかなかできなかったこと、メールもまだ見られていないとのこと。

電話では、猫がいなくなったときの状況を話し、簡単なアドバイスをくれました(何より心配してくれて無事を願ってくれている感じが伝わり、心強く感じました)。

捜索をお願いしたいと伝えたところ、SMSで依頼後の流れ、料金、捜索マニュアルを送付いただき、改めて依頼へ。

※ちょうど別件の捜索中とのことで、最短で開始できるのが7/16(金)とのこと(行方不明から一週間後)。

ペットレスキュー藤原さんと、ほぼ日さんが作ったペット捜索マニュアル

ほぼ日さんのインタビュー記事

捜査依頼完了、写真と特徴を送り2,000枚のチラシを作成

7月14日(水)

捜査はお安くはないですが、1日単位で依頼できるので、まず1日捜査をお願いすることに(最大で3日、10万円までは出そうと夫と事前に予算を決めてました)。

捜査費用は、神奈川県捜査費33,000円、車両交通費(有料道路料金、ガソリン代金、駐車料金含む)4,000円、チラシ代金(作成、2,000枚カラー印刷)16,500円、合計53,500円

まずはチラシ代と一日分の捜査費用を振り込み、正式に依頼完了。

そして、チラシを作成してもらうため、ちょろの写真(複数枚送って選んでもらいました)と特徴を送信。

【捜査開始】猫の特徴や性格、生い立ちからカルテ作成

7月16日(金)

無事に最短で捜索を始めてもらえることになり、この日は夫と二人急遽有休をとって待機。

午前中にチラシも到着。

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7月16日(金)14時

ペットレスキューの隊員トーヤマさん(女性)が到着。

事前に聞いていましたが、代表の藤原さんでないことに最初は少し不安を感じつつ、「生き物が好きでテレビでペットレスキューのことを知り、すぐ会いに行って弟子入りしたんです」と話すトーヤマさんの熱意と、生き物が好きな感じが全身で伝わってくる様子に安心してお願いできました。

まずは、家で改めてちょろがいなくなったときの状況や、普段の様子についてヒアリングしていただきました。

(個体差があるから、一人ひとりの特徴や性格、行動などを分析して独自のカルテを作成し、捜査するそうです。丁寧に親身になって聞いてくれるのがとても有難かったです)

チラシを手に近所へ聞き込みを開始

ちょろは山育ち=山が好き=山に行って帰れなくなっている

と私たちは思いこんでいたのですが、

どんなに山が好きでも野猫になることは稀とのこと。

たとえ山に登っていても、朝晩など民家に降りてくると予想されていました。

捜査プランは、

・ゼンリン地図を元に行動範囲を予測し、近隣の家へチラシのポスティング&聞き込み

・夜は目視で捜索

・目撃情報などを元に、周辺を捜索

・ポスティングの範囲を広げていく

という流れ。

当初、トーヤマさんと、私たちチームに分担しポスティング&(できれば)聞き込みをする予定でしたが、先に始めたトーヤマさんから早速猫の目撃情報が出てきて、近所に他の猫もいるので一緒に聞き込みをした方がよさそうと連絡があり、合流。

(警察や保健所にも連絡をした方が良いと聞き、神奈川県警・葉山市役所・保健所・神奈川県動物愛護センターへ連絡をしました。その時点で保護情報はなかったので、また日を置いて連絡してくださいとのことでした)

40件へ聞き込み。近所付き合いの大切さを実感

聞き込みは一件ずつ漏れなく行いました。

飼い主の私たちが先陣を切り挨拶して聞き込み、ペットレスキューのトーヤマさんがプロ視点で質問をし気になる家は断りを入れてお庭を見せてもらう。

2カ月前引っ越した際に、菓子折りを手に近隣へ挨拶しておいてよかった・・とこの時ほど思ったことはありませんでした。

全員顔見知りではないですが、近所ということで邪見にされることはほぼなく、外に出てきてくれて話を聞いてくれる方が多かったです。

「うちも猫を飼っているから」と、親身になって心配してくれる方も。

(猫は家の中にいることが多いので、どこのおうちに猫がいるか犬より分からないです。今回の件で、思っていた以上に近所に猫と一緒に暮らしているおうちが多いことを知りました!)

中には、10匹の猫と暮らしていて、以前同じように行方不明になった猫が2年半ぶりに見つかった!という方も・・!

この方からは、近隣の猫情報をいろいろ教えていただき、かなり心強かったです。

※聞き込みの順番は、うちから山へ向かって一件ずつ。このときは、道中は無言で。山側から折り返して戻るときには「ちょろー!」と呼びかけながら&好きなおやつの袋をガサガサふりながら。
⇒呼び声につられて山の方へ行っちゃわないように、山から家方面へ戻るときだけ呼びかけると教えてもらいました。なるほど。

【捜査開始2時間後】呼びかけに答えるか細い声が・・!

捜査開始2時間経過

第一優先だったエリアへのポスティング&聞き込みが終了。

その数40件。

次のエリアへ広げる前に、もう一度庭を確認したいおうちがあるとトーヤマさんが言うので(その庭は、唯一ブロック塀がなく山へ続く道があったとのこと)、再度お宅の方へお願いしているところ・・

隣の家のこの近隣のボス猫的存在がとことこ登場。

トーヤマさんに「この子が噂のボス猫ですよ」と紹介していると、

にゃーにゃーと微かに聞こえる猫の声。

最初、ボス猫が鳴いてる?と思うも、ボス猫は無言。

トーヤマさん「ちょろちゃんの名前呼んでください!」

私たち「ちょろー!ちょろー!」大声で呼ぶと、

「にゃー!にゃー!」と鳴く声が大きくなる。

聞こえてくるのはうちから100メートルほどのお宅のガレージ。

車の下か?いない!どこだ!

どんどん声は大きくなる。

ガレージの上にはたくさんのサーフボード。

トーヤマさんが「あれ!ちょろちゃんですか?!」

同時に顔を上げ見ると、サーフボードの間に大きな口を開けて「にゃー!にゃー!」叫ぶ猫、

私「ちょろです!!!!!!」

【ちょろ発見】家から100メートル先のガレージに!

ちょろがいた・・!

自ら声を上げて「ここにいるよー!」とアピールしてくれました。

ちょろを見た瞬間、頭が真っ白になるほど嬉しく驚き嬉しく・・!

夫がおやつを出すとすんなり降りてきてすぐに確保!

ちょろは暴れることもなく、おとなしく抱っこされ、

抱っこして家まで連れて帰りました。

(↓確保の瞬間!pet rescueさんのインスタより)

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【無事に保護】経験に基づく地道な捜索に感謝

捜査開始2時間での発見は、もちろん早い方らしく、本当に本当に良かったです・・!

山にいると思い込んでいた私たちでしたが、こんなに活発で山が好きなちょろも、こんなに近所にいたなんて・・

やつれた感じもなく、毛並みもぼさぼさになっていなかったので、おそらくそこまでいろんなところに冒険していたわけでもなさそうで。

一体この一週間どこで何をしていたのか・・

帰ってこれない距離じゃなかったのに帰って来れなかったのは、隣の猫が怖かったからか・・

何はともあれ、無事に元気に戻ってきてくれて、本当に本当に良かった。

どうしていいか分からず、不安と心配に飲み込まれそうになっていたところ、ペットレスキューさんにお願いできて、一緒に捜査でき、経験に基づく地道な捜査で無事に見つかって、本当に感謝しかありません。

自分たちだけで聞き込みをするより、一緒に周ってもらえることがどんなに心強かったか・・そして聞くポイントや見るべきポイントを的確にサポートしてくれたからこそ、こんなに早くちょろが見つかったんだなと思います。

無事に見つかったことを特に熱心に心配してくれた近所の方に報告し、トーヤマさんに心からお礼を伝え、捜索終了!

【病院にて診察】怪我もなく食欲も旺盛、甘えん坊が強化

一週間ぶりの帰宅でしたが、家に入るとちょろはすぐにごろり。そして、ごはんをもりもり食べ、お水をごくごく飲み、トーヤマさんに御礼を言い(スリスリ甘えて「ありがとう」と言っているようでした)、私たちに今まで以上に甘えくっついていました。

ブラッシングをするとかさぶたみたいのがいくつかあったので、念のため近所の動物病院で診てもらうことに。

診断の結果、骨にも以上なく(3階から落ちたのに無傷!身体能力ものすごいな・・!)、感染症などの心配もなさそうとのことで一安心。ダニにかまれた可能性があるのでお薬を塗ってもらい、しばらく安静にとのこと。

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(3.2キロが2.9キロと少々減っていましたが、脱水症状やガリガリになることはなかったのでよかった・・!)

ちょろが無事に帰ってきて一週間が経ちました。

2~3日は疲れを癒すかのごとく、いつも以上にたっぷり眠って、いつも以上に甘えん坊を発揮し、いつも以上にご飯をたくさん食べていましたが、元気が回復してきたようで、家の中で元気いっぱい駆け回っています。

もうバルコニーに出すことはせず(今は灼熱の暑さなので、ちょろも「暑いね無理だわ」と積極的に出たがらないのでよかった、、)、家の中でたっぷり走り回ってもらいつつ、早朝など近所が静かなときにハーネスをつけて一緒にお散歩に出る作戦にしようと思っています。

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そして、やっぱり家の周りがもっと広々しているところの方がちょろが暮らしやすいかなと、次なる引っ越しも検討中。


ちょろと出会って5年。

いつも一緒にいるのが当たり前の存在だったので、急にいなくなり、どこにいるか分からない、もしかすると二度と会えないかもしれない、あのときああしていればという後悔、こんな気持ちには二度と味わいたくないです、、

でも、ペットレスキューさんの助けもあり、無事に再会でき、本当に幸せです。

当たり前のものなんてない、大切にしたいことを大切にする、大切にし続けられるように在りたい。いろんなことを考えさせられた出来事でした。

そして、ペット専門探偵「ペットレスキュー」さんにお願いでき、無事に解決してもらえて本当に心から感謝です。


大切な猫ちゃんやわんちゃんが行方不明になってしまっている方が、早く無事に見つかって再会できることを心から願っています・・!!






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