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離れていく息子の手

私には息子がいる。
彼はタイの学校へ転校した後、半年ほど学校へ行かなかった。
(詳しくは過去の記事を御覧ください)

進級を機に登校を再開し、今では当たり前のように登校している。
そう当たり前。
いや当たり前なのだろうか?

登校を再開した当初、私は心配で心配で、毎日彼の時間割をチェックし明日はこんな授業があるよ楽しみだねと励ましたり、翌日の準備を一緒にしたりしていた。
担任の先生とも連絡を密に取り、学校の様子や家での様子を共有した。

それから約10ヶ月。
行ってきまーす!!
息子は月曜日の朝も元気に行ってきますと登校していく。
まるで当たり前のように。

今度のお楽しみ会で進行係をやるんだ!
ラッキー今週は体育が3回もある!!!
集会は面倒だなぁ。

彼の口からは愚痴こそ出てくるものの、学校がいやだという感情は見えてこない。
そういえばいつの間にか翌日の準備も宿題も自分でやるようになった。

母の気づかぬ間に少しずつ少しずつ息子の手は離れていっているのだ。

有名な子育て四訓に「少年の時は、手を離して目を離さず」とある。
この一年で息子はちょうど親の手を離していく時だったのだ。
少しずつ少しずつ。

昨晩寝ているはずの末っ子が私の手を握ってきた。
かわいい末っ子の手。
きっとあっという間に末っ子の手も私の手を離すときがくるだろう。
その時まではしっかり手を握りしめよう。

子育て四訓
1.乳児の時は、肌身離さず
2.幼児の時は、肌を離して手を離さず
3.少年の時は、手を離して目を離さず
4.青年の時は、目を離して心を離さず

最後まで読んでくださりありがとうございます。

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