【街道をゆく】飛騨紀行を読む

画像1 司馬遼太郎氏の『街道をゆく』飛騨紀行を読んだ。
画像2 先日の高原郷ドライブをきっかけに、郷土の武将江馬氏と三木氏に興味を持った。そこで、ちょっと調べてみようと思い、軽い気持ちでこの本を手に取ったのだ。
画像3 でも、読み進めていくうちに、司馬遼太郎の軽快かつ滑らかな文章にすっかり魅了されてしまった。 複雑な歴史的背景や地理が、司馬さんの視点できめ細かく調べられ、深く分析され、非常に分かりやすく噛み砕いて書かれてあった。 しかも、この土地に代々生きてきた人々への敬意と愛が溢れている。さらりと読めるのに、心に何かが折り重なっていく。司馬さんと共に旅をしているような気持ちになる。 飛騨を見つめる眼差しは鋭くもあり、とても温かい。
画像4 この本の表紙は、岐阜県飛騨市古川町の瀬戸川沿いの風景。 古き良き飛騨路の風景が、司馬さんの筆で見事に描写されている。読みながら、私が子供の頃よく耳にした生粋の高山鈍りの飛騨弁や、当時の町の情景が脳裏に甦り、とても懐かしい気分に浸った。 今、この飛騨を見たら、司馬さんは何を思い何と書くのだろう…。 本を閉じて、しばし読後の余韻を味わう。

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