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【写真日記】秋の高山祭を歩く 2022年

今日は秋の高山祭「八幡祭はちまんまつり」でした。

高山祭は、春も秋もこれまでCORONAでずっと中止でしたが、いよいよ今年から再開されました。3年ぶりの開催です。

ただ、残念なことに昨日も今日もお天気が悪くて、2日間とも雨空でした。

しかし、屋台(=祭り山車のこと)のき回しは中止でも、屋台蔵が開いていれば、屋台を見ることはできます。せっくなので、連休最後の今日、お祭り気分を味わいに、思い切ってちょっと観に行くことにしました。

◇◇◇

不動橋駐車場に車を停めて少し歩くと、大きな鳥居と橋が見えてきました。

この橋は宮前橋といいます。

歩行者専用の橋を渡ると、目の前には大きな鳥居が聳え立っています。

宮前橋の大鳥居。この鳥居の奥にあるのが桜山八幡宮です。

鳥居をくぐってまっすぐ歩くと、八幡様の表参道に辿り着きました。

提灯の奥が桜山八幡宮の表参道になります。

本当なら、この表参道に祭り屋台がき揃えられるのですが、雨のため今年は中止に…(泣)。

その代わり、各屋台組の意向で、屋台蔵の近くで少しだけ出されている屋台もあるようです。
下の写真は、鳳凰台ほうおうたい。ちょうど雨が止んでいたタイミングで、蔵の前に出されていました。

八幡宮の参道に近い所だったこともあり、屋台の周りには人だかりができていました。

よく見ると、テレビ局が取材していました。

屋台組の人にインタビューしているところに遭遇。

それでは、ちょっと歩いてみましょう。

こちらも古い町並み・保存地区。



こちらは豊明台ほうめいたいの屋台蔵。

この屋台は、屋台会館にて展示中だったため、蔵の中は空っぽでした。

屋台が収められている蔵。


屋台蔵の横のお宅に掛けられてあった、レトロな牛乳ボックス。

高山っ子はみんな学校給食で飲んでいます。地元の飛騨牛乳。

町の各家の前には、祭り提灯が飾られてありました。
飛騨ではお祭りの地域は、こうして家ごとに提灯を掲げるのが習わしです。

夜には提灯の明かりが灯り、祭りの雰囲気を高めます。

古美術屋の格子窓。中に飾られている土人形がかわいい。

格子戸のガラスに映っているのは、私。


豊明台の当番飾り。


こちらは大八台だいはちたいです。

屋台が蔵の前に少しだけ出されていました。

屋台は貴重かつ高価な装飾が施されているため、雨に濡れることは厳禁です。だけど、ちょうど雨がやみ曇っているこの瞬間を狙って、少しだけ出された様子。

漆塗りに金の装飾。立派な御所車ごしょぐるまが美しい。


更に歩くと、また屋台が見えてきました。

こちらは、金鳳台きんぽうたいです。

蔵へ戻るところに遭遇しました。

お天気が心配だけど、三年ぶりなので、少しでも屋台をき回したいのでしょうね。せっかくきれいに飾ったのですもの…。屋台組の皆さんのお気持ち、よくわかります。


今度は、カンカンカン…と鐘を打つ音が聞こえてきました。

こちらは闘鶏楽とうけいらくです。

闘鶏楽は通称「カンカコ」とも呼ばれています。鐘を打ち鳴らしながら街中を練り歩きます。

規模を縮小しているのかな。

みんな子どもたちでした。

昔は、このお役目、男性しかできませんでしたが、最近は少子高齢化のため、人員確保で女の子も参加できるようになりました。

今の時代に生まれていたら、私もやりたかったなぁ…。

こちらは神馬台じんまたい

屋台の前で、屋台組のご家族が法被姿で写真を撮っていました。


屋台の上には、神様のお使いの白馬と烏帽子えぼし姿の白丁はくちょうの人形が飾られています。

白い神馬、カッコいいです。

また更に歩きます。

茶道具屋さんにて。


通りの向こうを屋台(金鳳台)が進んでいきます。


藤がつたう軒先。


例祭用にしつらえた玄関先。

こちらは、鳩峯台きゅうほうたい

屋台の前に屋台組の人が集まっていました。


鳩峯台の当番飾り。


当番飾りの全体像はこんな感じ。町家の「店(みせ)」と呼ばれる所に、こうした飾り物をします。店の格子戸を外し、青竹で囲いを作って、奥には祭神(御幣や屋台人形)を祭って、水引き幕を張り献灯を置きます。祭神には御酒・塩・米・山や海の幸などを供え、人々はこの前を通る際は、青竹の垣の外からお参りします。御神幸の行列が当番飾りの前にさしかかると、大太神楽の囃子に合わせて獅子舞が奉納されます。※「お祭り三昧」参照


松葉の模様のすだれが粋でカッコいい



クリーニングの看板。飛騨高山らしく純和風。


骨董品屋の看板の横には大黒様。


玄関先の植木鉢と水草。


飛騨高山のフリーWi-Fiは「青海波」(せいかいは)


表具屋さんの店先。

さて、古い家が並ぶ通りを抜けて、商店街の安川通やすがわどおりに出てきました。

「さるぼぼ」の顔出しパネル


昨日からの雨で、宮川の水がかなり増えていました。轟々とすごい音。


次は宮川沿いを歩きます。

土産物屋で発見!柴ワンコのさるぼぼ。犬と猿の組み合わせって…(汗)。


秋葉様もお祭り仕様です。




こちらは、行神台ぎょうじんたい

色鮮やかで美しい。




おっと!ここでディープな路地を発見。ちょっと通ってみます。

右手にあるのは古い長屋。もう誰も住んでいない様子。


長屋の中の一軒。リノベーションしたら良いのになぁ…と思いつつ、通り過ぎる。


こちらの秋葉様も、お祭り仕様で祀られていました。


こちらは、宝珠台ほうじゅたい
中の屋台は、屋台会館で展示中のようです。

蔵の前で、屋台組の人たちが宴を開いていました。

また安川通に出てきました。ここから次に下一之町を通ります。

祭り区域は、車が入れません。ホコ天です。

この下一之町には、面白いスポットがたくさんあるんですよ。
(お祭りには関係ないものばかりだけど…笑)

飛騨高山レトロミュージアム


懐かしの給食が食べられます。


こちらは高山昭和館。昭和が好きな人におススメ。


蔦の絡まり方がすごい!お宿文助さん。


昭和レトロな理髪店。建物の中は昔のグッズがいっぱい。


理髪店のガラス窓、ちょっと覗いて見ました。


金鳳台の組の人たちが立ち話しています。

こちらは、金鳳台きんぽうたいの屋台蔵。

さっき、蔵へと向かって進んでいた屋台です。無事に蔵に収まって良かった。


今度はこんな看板が…。「史料館」?


国防に興味がある方にお勧めの史料館。


下一之町商店街の外灯の柱には、桜山八幡宮のアマビエ様が貼られてありました。


花屋さんの二階に祀られてある神様。

さて、これで一周りしました。


私が歩いている間は、なんとか雨は持ちこたえてくれました。
ありがとう…神様。

屋台はみんな屋台蔵に戻ってしまい、観光客の姿もまばら。

今年はお天気が不安定で、盛大なお祭りにはならなかったけど、少しでも執り行うことができて良かったなぁ…と思いました。

静かになった江名子川沿いの道。

私も、三年ぶりに屋台を見て、秋祭りの雰囲気を楽しみました。

来年はどうかな?
今度はお天気がよくなりますように。


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