子宮筋腫で子宮全摘 少しずつ回復1

大きな子宮筋腫ができてしまい、子宮を全摘する手術を受けた。

手術が終わって数時間経った頃、意識がはっきりして呼吸が安定してきた。
酸素マスクが取り外された。

ここからがしんどかった。
お腹の痛みを強く感じるようになった。
手元のボタンを押すと痛み止めが入るようになっていたから、何度もボタンを押した。
痛み止めの点滴も利用したが、効いているときだけ眠くなり、効き目が切れると目が覚めて眠れなかった。

口はネバネバとした感じで、のどがカラカラだった。
すぐに口からの水分補給を許されてほっとした。
ベッドから起き上がれないので、吸い飲みを使って水を飲んだ。
吸い飲みを使うにもサポートが必要だった。

自力では寝返りも打てなかった。
看護師に手伝ってもらって、背中にクッションを入れてもらわないとならなかった。

渡しならではの問題が発生した。
1歳のときに両目の眼球を全摘したため、両目に義眼を入れている。
どうしても目ヤニがたまるから、1日に数回水洗いする。
普段なら自力で水洗いしているが、それができなかった。
義眼を着けていることに気づく人は少ないし、扱い方がわかる人はなかなかいない。
義眼のケアをしたいときには、どのようにしてほしいか伝えなければならなかった。
小鉢くらいの大きさのプラスチック容器を探した。
うがいに使うバブルベースを空で持ってきてもらった。
自力で義眼を外し、バブルベースに入れ、これを渡して水洗いしてもらった。
看護師たちからは、へえこれ水で洗っていいの?!という反応が返ってきた。

いつからか、自力で寝返りが打てるようになった。
ベッドのコントローラを利用して、頭を起こせるようになった。
頭を起こせたら、自力で吸い飲みをとって飲めるようになった。

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