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LDLバディ対談 「自分が一番人生で刺激を受けた一冊」【後編:嫌われる勇気】

おはようございます!
本日は、

LDLバディ対談 ~「自分が一番人生で刺激を受けた一冊」【嫌われる勇気】

といったテーマでお話ししようと思います。
LDLのパートナーである八木司さんとの対談をさせていただきました!

LDL(Locally Driven Labs)とは、継続的なオンラインコミュニティを作り、アウトプットまで持っていくことを目的にしたラボです。

こちらのラボの所長を務めていらっしゃるのがVoicyパーソナリティでもお馴染み、地域再生のプロである【木下斉】さん。

そして今回、バディ対談をしてくださったのが八木司さんです。

八木さんは福井県あわら市で「あわら温泉・ホテル八木」を経営されています。こんなに…素晴らしい方との対談に「私でいいのか…」という罪悪感と「せっかくこんな貴重な機会をいただいたのだから有意義な時間にしたい!」という高揚感をの狭間を体験いたしました。

皆さんにもその一部始終をお伝えできればと思っています。
前編を八木さんのnoteで、後編を私のnoteで、という2部制でお届けいたします。八木さんの前編をぜひご覧ください!


【幸せの基準は自分のものさしで決める】

一番人生で刺激を受けた一冊『嫌われる勇気』

(Y=八木さん・T=たつの)

Y「変わった視点を与えてくれた一冊はありますか?」]

T「すごく悩んでいて、正直、一つに絞れなかったのですが、これを選びました。」

嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え


T「実は、人にどう思われるか、どう見られるかについてすごく気にしていたんです。でも、人の評価を自分の幸せの基準にすると、一生幸せになれないと気づきました。認められることや褒められることが価値観の中心になると、自分で決められないものに幸せが左右されてしまいます。その点が、この本を読んだことで変わりました。それは自分らしく、自分がどう生きたいかを真剣に考えるきっかけになりました。この変化は、私の行動や仕事に対する考え方にも影響を与えました。この本を読んだのは、実は最近のことで、ここ5年ほどの間です。それまで本を読んだり、勉強をしたりする習慣がなかったんですが、経理や経営、会計の世界に足を踏み入れてから、自分で勉強したり、本を読む習慣がつきました。」

Y「その本は、コロナの頃に話題になった書籍ですよね。私は読んでいませんが、その時期に多くの人にとって非常に勇気が得られたとレビューに書かれていました。」

T「コロナで2週間隔離生活を送った時、多くの本を読んだんです。その中の一冊が特にメンタルに効いて、すごく心に刺さりました。」

Y「家族がいると、特にお母さん同士のつながりなど、周りからの目を非常に気にすることがありますよね。私たちも商売をしているので、県外の人を受け入れることについて当時はかなり批判されるような状況でした。」

T「奥様も会社経営に関わっているんですね?子育てしながら、それは大変ですね。」

Y「はい、一緒にやっています。家族経営なので、ほとんどずっと一緒です。喧嘩もしますが、近いからこそなりやすいですよね。」

【女性の顔は1つでは収まらない】

T「女性は、仕事以外で関わる人も多く、子供のことやその他様々なことで、外の人と接する機会が多いと思います。いろんな場所で、常にいい顔をしなければならないというプレッシャーがあるんですよね。そういった、どう見られているかというストレスは確かに大きいです。その本が特に響いたのは、誰にでもいい顔をすることの重圧を感じていたからです。自分を守るためにいい顔をする、嫌われないようにする。でも、それが時には窮屈に感じるんです。嫌われることを恐れず、自分のために時間を使うことの大切さを、その本を通して学びました。所長もそういった考え方をしていると聞いて、これでいいんだと強く感じました。所長のVoicyを聞いて、自分の時間を大切にすることについて深く考えるようになりました。実は、ちきりんさんとの対談を聞いて、初めてその考えに触れました。二人の対話は本当に面白く、新しい視点を得るきっかけになりました。」

【地方再生のプロフェッショナル・木下斉さんの存在】

Y「所長の話は本当に面白いですよね。忖度なしで本心を言っているところが、特に魅力的です。ズバズバと自分の意見を言えるのが、所長の良さだと思います。」

T「確かに、多くの人が共感しています。でも、いろんなしがらみがあってなかなか本心を言えない人も多いですよね。関係者がいたりして。所長は、自分がやりたいことをできる環境を一から自分で作り上げているのが、本当にすごいと思います。」

Y「そうですね。ただ、署長も若い頃、商店街を立ち上げた時にはいろんな圧力があり、ストレスで円形脱毛症になったこともあるみたいです。」

T「え、そうなんですか?!(信じられない…)最初は大変だったんですね。」

Y「はい、だから、私たちもまだ経験していないことが多くて、その苦労や乗り越え方を知ることは、羨ましいと思います。凡人のための地域再生入門は、そういった実体験を元に物語風にしているんですよ。確かに、いろんな関係者やしがらみがある中で、自分の意見を言える人は少ないですが、所長は、自分のやりたいことを追求する環境を自分で作り上げていますよね。そこに勇気をもらい、私もコロナの真っ最中に、価格を上げました。結果、静かな環境を提供する方が客にとってもありがたいと感じる人がいることに気付きました。それが、お客さんがホテル八木を選んでいただく大きな理由の一つになっています。

【新たな価値を生み出すホテル八木】

T「こちらのnoteを拝見しました。大変大きな学びをいただいたと同時に、衝撃を受けました。本当に…平日は稼働していないのですか?」

Y「今も平日は稼働していないんですよ。月に10日間の休館日を設けています。最近は、休館日を設ける旅館も増えてきたと思います。365日営業すると、スタッフの負担が大きくなりますし、価格競争に陥りやすいです。でも、平日の稼働を上げると、シニア層をターゲットにしがちで、私たちのスタイルとは相性が悪いんですよ。私たちはフルサービスの接客をしないし、食事はビュッフェスタイルで提供しています。そのスタイルは、自分たちが望む旅館の形を追求してきた結果です。だから、特に同年代のお客さんには響きやすいですね。昔ながらの温泉旅館は、団体客も個人客も受け入れていて、旅行会社経由の客も多かったです。でも、そこに行って本当に感動するというのは難しいと思っています。感動がなければ、リピートしないでしょう。しかし、コロナの間に私たちはその感動を提供できるようになり、季節ごとに来てくれるリピーターが増えました。リピート率が高いのは、改革を行ったからこそです。もちろん、最初からうまくいったわけではありません。お客様からのフィードバックを直接受け取り、それを基に改善を重ねてきました。最初は紙のアンケートでフィードバックを集めていました。書いてもらうためにインセンティブをつけたりもしましたが、今は特に何もせずとも書いてもらえるようになりました。それは、お客様からの愛情の証だと思います。これからも、お客様のフィードバックをもっと得たいと考えています。それはお客様の時間と労力を頂くことになるのすが、感動してもらえるような体験を提供し続けることで、良いサイクルを生み出せると信じています。」

T「これからの地方には変化が必要だと思っています。木下さんのような思想家の教えを、LDLに参加している私たちが日本全国に広め、実践していくことで、日本は大きく変わると信じています。変わることは大変ですが、変わらなければ消滅の危険もあります。私の会社も大きな変化を遂げています。資金力では大企業には勝てませんが、変化の速さで勝負できます。変化を恐れる人たちはついていけないかもしれませんが、それが必要なんです。会社が生き残るためには、変化を恐れずに前に進むしかありません。実際、変革には多大な労力が必要です。しかし、その過程で得られるフィードバックは、私たちがより良く変化するための重要な手がかりです。これからもLDLのようなプラットフォームで学び、意見を交換し続けることが、私たちの成長には不可欠です。変化を恐れず、新たな挑戦を続けていきましょう!改めて本日の対談ありがとうございました。

対談終了

〇まとめ【八木さんとの対談で得たもの】


今回、前もって頂いたお題は「自分に一番人生で刺激を受けた一冊」でしたが、やはり八木さんが営む「ホテル八木」に非常に興味があった私は旅館業についてさまざまな質問をさせて頂きました。ビジネスの核となるような貴重なノウハウさえも笑顔でお話してくださった八木さん。その寛大な姿は「優しい」という言葉では到底足りないものでした。八木さんがお話してくださったように、ホテル八木は私には想定しきれないほどの勇気ある挑戦、身を切るような改革を実現されました。もちろん簡単なことではなかったはずです。たくさんの困難と逆境を乗り越えてこられたからこその、真の強さがにじみ出た優しい笑顔をされていました。
八木さんのお話は、ビジネスの教科書的な存在であり、私が好きな書籍でもある「ブルー・オーシャン戦略」と重なる場面が多々ありました。


レッドオーシャンに飲み込まれないための戦略。強みはいったいどう作っていくのか?
「取り除く・減らす・増やす」そして創造する。
パイを奪い合うのではなく新しい顧客を創造する。新たな価値を創造する。

ホテル八木はこちらを見事に体現されているのだと、お話を聞いて改めて感じることができました。

有意義な時間をいただけたこと、本当に感謝しています。
八木さん、ありがとうございました!!  

本日もご一読いただきありがとうございました。       

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