見出し画像

『誠実』であることの価値:未経験の新人さんから学んだこと


おはようございます!
本日は、
『誠実』であることの価値:未経験の新人さんから学んだこと
といったテーマでお話ししようと思います。
私は現在、不動産ベンチャー企業で空き家・相続に特化した不動産仲介のお仕事をしています。その傍らで新規プロジェクトとして「一棟貸別荘」簡易宿泊業に挑戦しているのですが…
そんな弊社に、不動産の調査や契約書作成等の業務を担う部署に新人の20代女性が入社いたしました!!

結論から申し上げると…
とっても素敵な方なんです。
不動産業は初めての未経験者です。
そんな新しい仲間が入社し、指導をしていく上で改めて感じた『誠実』であることの価値。を私の想いも織り交ぜながらお伝えしていこうと思います。
↓弊社のザッとしたご紹介↓



〇『誠実』であることの価値

・人の「本質」は変えられない

突然ですが…みなさんのご両親って、頑固じゃないですか?笑
私の両親はもう他界してしまったのですが当時は二人とも頑固でした。お互いの意見で衝突するだけでなく、子供である私が何かアドバイスしたとしても「ずっとこれでやってきてるからいいのっ」と聞き入れてもらえなかったり…もどかしさを感じたことが多々ありました。つまり、人はそう簡単には変えられない。特に本質の部分は生まれ持ったもの、育ってきた環境で形成されたもの…。これを会社のルールや育成プログラムなんかでは簡単に変えられるものではない。という事実です。弊社は不動産業ですが空き家・相続に特化していること、また特殊なビジネスモデルを形成しているため経験者を積極的に採用していません。(もちろんケースバイケースですが。)こう申し上げるとコスト面からでしょ?と思われる方が多いかもしれませんがそうではありません。業界の堀固まった固定概念よりも、さまざまな他業界で活躍してきた方を採用することで多角的な視点をとり入れたい、変化することに抵抗がない柔軟な人材を取り込みたい。そして何よりも重要なのは知識や経験よりも『誠実であること』人間の本質を何よりも重視しているのです。

・知識や経験は時間の問題

いやいや…そんなきれいごといって。ベンチャーだからでしょ?とバカにされてしまうかもしれませんが…結構本気です。笑
なぜなら、この本質の柱がしっかりしていれば知識や経験は時間の問題。かならず身についていくからです。こちらの新人さんのエピソード。
住宅ローン関係のバックオフィスに従事していた彼女はやはり不動産の経験も知識もありません。慣れない単語、難しい法令文書、初めて見る不動産の資料…正直、数日は自分が今何をやっているのかわからないと思います。(私も未経験で入社したから気持ちがめちゃくちゃわかる~( ノД`)シクシク…)18時。終業時間になるころにはもうクタクタのはずです。しかし彼女はすこし遠慮した声で「これを持ち帰って家で振り返りをしても大丈夫ですか?」と私に尋ねてきたのです。これ、素晴らしい点が二つあります。まず一つ目はもちろん「勉強熱心」であること。そして二つ目は「確認をしている」点です。不動産業は個人情報等、機密情報が溢れる業種。取り扱いには十分な注意が必要になります。やたらめったら持ち出しはできません。おそらく以前住宅ローンのお仕事をされていたとのことで、そういった機密情報の取り扱いについては意識が高かったのかもしれません。細部まで気が配れているんですよね。疲れていても。何気ない一言ですが、誠実さと謙虚さがにじみ出ているように感じました。

・誠実であることの価値

いやいや…そうはいってもやっぱりさ、経験者の方が即戦力になるし、多少人格に難があったとしても背に腹は代えられないよ!!こんな声も聞こえてきそうですね…。しかし私はこの意見に関して真っ向から戦います。この考えこそがまさに目先の利益に飛びつく短期的な考え方だからです。物事は何事も中長期的に考える癖をつけなければなりません。具体的な話をしましょう。例えば、経験もスキルも実績もある優秀な人材がいたとしましょう。もちろんどの企業も喉から手がでるほどほしい。しかしこの人がもし…「誠実」じゃなかったとしたら?もちろんスタートダッシュは良好です。即戦力としてバリバリ働いてくれます。しかししばらくすると会社の愚痴をこぼし始めます。その愚痴は独り言を越え周囲の同僚を巻き込み始めます。次は社内で対立が起こるような噂を流したり、悪口を広めたり…そう、「腐ったミカン」となり組織を腐敗させていきます。極めつけは、会社の財産である人材を仲間に取り入れゴッソリ退職。おまけに企業のノウハウまで盗んでライバル会社を作る輩もいるほど。お分かりになりましたでしょうか…?「誠実でない優秀な人材」は利益をもたらすどころかむしろ凶器にさえなるキケンな存在なのです。だからこそ一番大切なのは「誠実であること」誠実フィルターは何よりも重要な最初のフィルターだと私は思うのです。

〇まとめ

入社初日の帰り際、彼女は「今日は教えていただいてありがとうございました」と背筋を伸ばし一礼をして会社のドアを閉めました。その一言に「ああ…誠実で素敵な方だなぁ」と胸がじわーと温かくなったんですよね。みなさん、未経験をなめてはいけません。未経験ということは新たな挑戦をしている証。素晴らしいことです。そして目の前の仕事に一生懸命に、誠実に向き合っているのです。そんな姿を横で見ていると…ついこないだまで同じように右も左もわからず、もがいていた自分を思い出します。そのころの気持ちを忘れてはいけない。自分もつねに誠実であれ…と改めて気づかせてくれます。ありがたいです。「教える」なんて偉そうな目線ではなく「一緒に学ぶ」スタイルで共に歩んで行こうと思います!!

本日もご一読いただきありがとうございました。