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子どもの頃読んだ小説の中の自己犠牲が悲しすぎて眠れなかった話から‥‥

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11月も下旬。赤く色づいていた樹々の葉っぱもハラリハラリと落ちていく。

かろうじて枝にぶら下がっている葉っぱを見ると、教科書に載っていたオー・ヘンリーの短編小説「最後の一葉」を思い出す。

子どもの頃、友人と今にも落ちそうな葉っぱを見つけると「ああ、あの葉っぱが落ちたら私の命は尽きるのよ」なんてしんみりとした口調で呟き、最後の一葉ごっこをしたりした。

今思えば、昔の子ども向け小説は切ないものが多かった。オスカー・ワイルドの『幸福な王子』も、読んだ後、悲しくて悲しくて仕方がなかった。読んだ夜、悲しすぎて眠れなかったことを覚えている。
なぜ、こんな悲しい物語が子ども向けなんだろうと思ったものだ。
海外の小説は宗教から来る『自己犠牲』ものが多い。

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