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ルーツ探しの旅〜白川郷編007〜

そば屋を出て、撮影タイムを再開した。
ぐるっと郷内を一周してから、白川郷を上から眺められる展望台へ行った。
展望台へは片道200円で乗れるシャトルバスが20分に一本の間隔で運行している。
往復のバスの車内では、運転手が白川郷の情報を教えてくれ、私が乗ったバスでは、運転手による質問募集タイムが設けられた。
こういうとき、どのくらいの割合で質問が上がるのだろうか。
「せっかくですから質問を受け付けてみます」と運転手が言ったので、質問しないまま微妙な空気が流れるのも嫌だし、ちょっと質問してみたい気もするし、何だか我々観光客への挑戦のようにも感じられたので、おずおずと手をあげて質問してみた。
「合掌造りの藁葺きは他にもあるのですか?」
確かこんな質問をした気がする。
今思うと、世界遺産に登録されている白川郷にケンカを売っているとも取れる質問である。
でも、それまでの解説を聞いていて、やっと浮かんだ質問がこれだったのだ。
「他の郷にもありますが、これだけまとまった場所に、今も残っているのは白川郷だけです」と回答してくれた。

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