見出し画像

父の日に実家で飼っている犬が脱走した

父の日の今日、実家で飼っている犬が脱走した。


実家では柴犬を飼っている。3歳になったばかりの男の子で、まだまだ元気いっぱいだ。


室内犬なので家の中では放し飼いをしている。

普段は玄関から出ないように注意していたようなのだが、今日に限ってカギがかかっていなかった少しの間に脱走をしてしまった。


先代の柴犬は外で飼っていたから、脱走は日常茶飯事。今思うと、近所の方々にだいぶ迷惑をかけたなと思う。


でも今飼っている犬は家の中にいて、ほとんど脱走をしたことがなかったらしい。


この子は人懐っこくて、わりと従順な性格だから「おいでっ」と言えば帰ってくるだろうと思ったが、読みが甘かった。


我が家の愛犬は、家からどんどん離れてしまったのだ。


私と旦那、父、遊びに来ていた妹の旦那(妹は家で待機)の4人で追いかけた。興奮させるとさらに逃げるから、刺激しないように歩きながら。


愛犬はそんな私たちには構うことなく、楽しそうに走っていき、住宅街を抜けて道路に出てしまった。


「これはやばい」と焦りつつ、追いかける私たち。

捕まえるチャンスのうんちタイムも短めに終わってしまい、なかなか捕まえられない。


車に乗っている人たちも異変に気づいたようで、蛇行運転をしてくれた。本当に申し訳ないと思う。


そんなこんなで、だいぶ家から離れてしまった。


「もっと運動しておけば良かったな」と日頃の自分を呪いつつ、愛犬を保護するために必死に走る。


すると、最大のチャンスが訪れた。

異変に気づいた道行く人たちが、愛犬が通れないように手を広げて、通せんぼしてくれたのだ。

なんて良い人たちなのだろう。


愛犬は外を自由に走り回れて興奮していたのだと思う。

だんだんと近づく私にウーッと吠えてきたが、「このチャンスを逃してはならない」と思い、暴れる愛犬をなんとか抱きかかえることに成功した。



手伝ってくれた人たちは「良かったねー!」と言ってくれた。本当に優しい人たちだ。


私たちは、「本当にありがとうございました!!」と何度もお礼を言って、愛犬を交代で抱きかかえながら家に戻った。


愛犬の体重は10kgあるから、長時間抱っこしているのは重いのだ。


脱走してから家に戻るまでの時間は30分くらいだったと思うけど、だいぶ長い時間がかかった気がする。


愛犬にケガがなく無事に帰ってこれて良かったけど、長距離走のあとのようなボーッとした疲労感が残った。


今日は予想外の出来事があって、ドタバタの父の日になってしまった。でも忘れられがちな父の日に、愛犬は強烈な出来事を残した気がする。


来年になったら、「去年の父の日はこの子が脱走したよね」って笑って話すのだろう。


父にはずっと健康でいてほしいし、何年後もそうやって楽しい思い出話ができるといいなと思う。

この記事が参加している募集

#振り返りnote

86,099件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?