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EMFZenGuide―電磁波過敏症は気のせいなんかじゃない!①―

何の対策もせず無理矢理生活していた

電磁波過敏症の診断を受けたのは今から13年も前になります。

うつ病から脱出する兆しが見えてフルタイムでも時間短めで残業もない仕事を見つけて社会復帰し始めた頃でしたが、自身が電磁波過敏症と知ったからといってネットで情報を集めたり、効くという治療法を探したり、対策グッズを買い求めたりすることはありませんでした。

それは、全ての問題―身体の不調だけでなく、それが原因でキャリア形成が上手くいかないことも経済的なことも含めて―を電磁波過敏症のせいにして「自分は病気だ」と言い訳しながら生きていくのが怖かったからです。

また、電磁波過敏症という疾病について理解しようとすればするほど、疑似科学やオカルトのようなものから学会発表された論文まで、押し寄せる玉石混合の情報の中で溺れそうになってしまったからです。それよりも目の前の先生の治療方針を信じて集中した方が、体験を通して自分なりに電磁波過敏症を理解できると考えました。

だから、自分が電磁波過敏症であることは誰にも言いませんでした。家族にも言っても理解されないだろうと協力を仰ぐこともしませんでした。

「電磁波過敏症は確かにある」
「電磁波過敏症は気のせいなんかじゃない!」

私の中で心境の変化が起こったのは、インプラントを除去して大きく心身が変化した6年も後のことになります。

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