EMFZenGuide/宇埜敦子

電磁波過敏症歴20年。太極拳で名高い禅僧とのご縁で坐禅の指導を受けています。 自身の経…

EMFZenGuide/宇埜敦子

電磁波過敏症歴20年。太極拳で名高い禅僧とのご縁で坐禅の指導を受けています。 自身の経験から得た症状改善へのアプローチをお伝えすることで、症状を克服するお手伝いができれば嬉しいです。 キャリアコンサルタントとして、「症状と仕事の両立」を目指したサポートも行っています。

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EMFZenGuide―電磁波過敏症の治療を受けるとは―

原因が他に見つからないなら電磁波過敏症を疑うのもアリ 電磁波過敏症は、WHOを含め国際的な医学団体や専門家に正式に認められてはいない疾患です。したがって、明確なガイドラインや標準的な診断プロセスもない現状では確立した治療法もなく、様々な医療機関を渡り歩いた末、精神疾患として抗うつ剤などを服用しているという話も耳にします。私も例外ではなく、心療内科に通いSSRIという抗うつ剤を服用していました。 最終的に治療らしい治療を受けられたのは歯科医院で、そこで初めて以前受けた治療で

    • EMFZenGuide―電磁波過敏症と仕事の両立、自分の場合③子宮筋腫とオステオパシー―

      鉄剤の点滴で電磁波過敏症の症状が悪化 子宮筋腫と子宮内膜症で生理が非常に重く、電磁波過敏症とPMSで生活の質が著しく低下することを理由にピルを服用していましたが、血栓症のリスクがあるとのことで、45歳にしてまた違ったホルモン剤を処方されることになりました。 子宮内膜を薄い状態で維持するこのホルモン剤を飲み始めて数か月、いつも軽く出血している状態になり、貧血が重症化してしまいました。 閉経まで持たないとの診断で子宮全摘をすすめられ、その場で貧血改善のため鉄剤の投与を受けます。

      • EMFZenGuide―電磁波過敏症と仕事の両立、自分の場合②両立可能な条件の洗い出し―

        本当はどうありたいのか、素直に表現してみる Wi-Fiを使った通信環境下では、発揮できるの能力は10のうち2か3になってしまいます。それでも可能な仕事をこなして、週末の休みは一日横になって身体の回復に努める、そういう生活をずっとしてきました。 けれども、あの閃きの後「もう、こんな生活はやめよう」と思いました。やりたいこととは言わないまでも、やっていて苦痛でないことだけをやっていこうと、その時決めてしまいました。 〈最終目標〉 「静かに人の役に立ちながら、生活を成り立たせる

        • EMFZenGuide―電磁波過敏症と仕事の両立、自分の場合①―

          3年前を思い出して……無職、電磁波過敏症、子宮筋腫の三重苦 勤務時間を症状と両立できるギリギリのラインで調整し、それなりの収入をいただけるようになるまで4年、それまで少しずつ積み重ねてきた努力がコロナ禍で水の泡となり、身体を休めつつ養成講座に通ってキャリアコンサルタント資格を取得した3年程前、長年付き合ってきた子宮筋腫の状態が悪化、手術を要するとの診断を受け、私は絶望の淵にいました。 貧血状態では手術ができないからと受けた鉄剤の点滴が、電磁波過敏症の症状をとても働けないレベ

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        EMFZenGuide―電磁波過敏症の治療を受けるとは―

          EMFZenGuide―電磁波過敏症は気のせいなんかじゃない!②

          インプラントを抜けるようになるまでに6年 電磁波過敏症を克服するにあたり私は歯科治療を中心においています。治療には順番があり、一つの治療を行ってから次の治療を始められるまで、間をおかないで済むことも何ヶ月も時には年単位をみなくてはいけないこともありました。同じ歯を複数回治療することもあります。本命と目されていたインプラント抜くことができたのは、最初に治療を受けてから6年以上経ってからのことです。 インプラントを抜いて起こったこと 今でも「キーン」や「ジー」という一般的な

          EMFZenGuide―電磁波過敏症は気のせいなんかじゃない!②

          EMFZenGuide―電磁波過敏症は気のせいなんかじゃない!①―

          何の対策もせず無理矢理生活していた 電磁波過敏症の診断を受けたのは今から13年も前になります。 うつ病から脱出する兆しが見えてフルタイムでも時間短めで残業もない仕事を見つけて社会復帰し始めた頃でしたが、自身が電磁波過敏症と知ったからといってネットで情報を集めたり、効くという治療法を探したり、対策グッズを買い求めたりすることはありませんでした。 それは、全ての問題―身体の不調だけでなく、それが原因でキャリア形成が上手くいかないことも経済的なことも含めて―を電磁波過敏症のせ

          EMFZenGuide―電磁波過敏症は気のせいなんかじゃない!①―

          EMFZenGuide―セルフ整体?電磁場禅⑤―

          瞑想中に身体が身体を整えようとし始める 瞑想による電磁波過敏症の症状の観察が進んでくると、「こうしてほしいんだけど」と身体がアピールしているのを感じ取れるようになります。そしてそのアピールに素直についていくと身体が自然と動き出します。どのくらいの時間そうしてるかは瞑想をする度に違いますが、基本的には気が済むまで付き合います。ここまでくると、治療の一つとして何らかの整体を受けているなら、先生と身体の橋渡しができるようになり、施術の効果もより大きくなると考えられます。 「左右

          EMFZenGuide―セルフ整体?電磁場禅⑤―

          EMFZenGuide―症状に一番影響を与えているのはどれ?電磁場禅④―

          電磁波過敏症のつらさの発生源がいくつかハッキリしてきたら、発生源を生み出している環境を探っていくことができます。家の中なのか外なのか、家の中ならどこなのか、その場所のどの電子機器や器具なのか。 家の外 電柱の上の方についている変圧器 ソーラーパネル スマートメーター 携帯電話基地局 電車、バス、自動車などの乗り物 家の中 冷蔵庫、電子レンジ、IH調理器具などの家電 オール電化 PC、携帯電話、子機付き電話機、Wi-Fiのルーターなどの電子機器 コンセント

          EMFZenGuide―症状に一番影響を与えているのはどれ?電磁場禅④―

          EMFZenGuide―電磁波過敏症の治療はひとつずつ、じっくりと―

          メイン治療プラスワン 電磁波過敏症の治療には、原因を除去するための治療をメインとして、治療の進捗に合わせて効果を補完する治療をプラスワンしていくのがよいと考えています。一度ににいくつもの治療を受けてしまうと、どの治療が症状の改善につながっているのか判断ができなくなってしまうからです。 原因を取り除く治療として、広く知られているのは歯科治療です。 過去に受けた治療で使われた歯科材料がアレルゲンとなり症状を引き起こしていると考え、身体に合った材料に置き換えていくことで改善を目

          EMFZenGuide―電磁波過敏症の治療はひとつずつ、じっくりと―

          EMFZenGuide―症状と記憶、トラウマへの対処、電磁場禅③―

          「つらさの元をたどる瞑想」や「つらさの元と治療箇所をリンクさせる瞑想」を続けていると、様々な感情を伴った過去の体験が浮かんでくることがあります。 心に傷を負うと、それは体験と共に身体のどこかに刻み込まれます。そしてこの刻印が電磁波過敏症の症状の起点になっていることも少なくありません。 私はこれがいわゆる「トラウマ」ではないかと考えています。 身体を通して表層に現れた「トラウマ」は、心理的なアプローチでなくても、身体の状態がよくなることで自然に乗り越えられる可能性がありま

          EMFZenGuide―症状と記憶、トラウマへの対処、電磁場禅③―

          EMFZenGuide―電磁波過敏症と言えない仕事探し―

          無料のキャリア相談とは? 仕事を探し始めると転職エージェントやハローワークなどで無料のキャリア相談を受ける機会があると思いますが、電磁波過敏症であることを開示して支援してもらうのは現実的ではありません。 転職エージェント会社のキャリアアドバイザーの場合、登録している求人サイトや転職サイト経由でスカウトが届き、返信すると求人開示と併せたキャリア相談を受けるよう誘導されます。 エージェント会社は、企業の人事担当から「こうした人材を探してほしい」との依頼を受け、条件に合った人

          EMFZenGuide―電磁波過敏症と言えない仕事探し―

          EMFZenGuide―「つらさと発生源の糸」をリンク、電磁場禅②―

          「つらさ」に直接アプローチする治療を受けている場合は、その「発生源」を伝えることで、治療の先生の診立てをより確かなものにしてもらうお手伝いができます。ある「つらさ」がその「発生源」から来ているなら、この経絡に関連してるのではないか、その位置が「発生源」ならこの部分の身体の歪みが影響しているのではないか、自分では想像できないどこかに症状軽減の核心があるかもしれず、そうした判断を先生がしやすいように自身の状態を念入りに伝えられればそれは強みになります。 歯科治療の場合はどうでし

          EMFZenGuide―「つらさと発生源の糸」をリンク、電磁場禅②―

          EMFZenGuide―症状のもつれた糸をほどく、電磁場禅①―

          瞑想は「内なる神を知る」とか「ワンネス」とかいわれるところを体感するために行うのが本当です。でも瞑想を電磁波過敏症の治療に活かそうとするなら、「身体との対話」という段階を踏んだ方がよいと考えています。 症状はいくつもありますし、つらいのに集中を保つのも最初は難しいので少しずつしか進みません。数か月かかるかもしれません。でもある程度進むと、つらさでいっぱいの心に少しだけ余白ができます。それがとても大切だと私は考えます。 もつれた糸をほどく瞑想 今一番つらい場所に意識を持っ

          EMFZenGuide―症状のもつれた糸をほどく、電磁場禅①―

          EMFZenGuide―電磁波過敏症に「直ったら」は通用しない―

          電磁波過敏症は、WHOを含め国際的な医学団体や専門家に正式に認められてはいない疾患です。明確なガイドラインや標準的な診断プロセスもないため、医師に「電磁波過敏症」という病名で診断書を発行してもらい休職するのは難しく、症状に関連した他の病名で診断書を書いてもらうことになります。したがって、復職する際も「電磁波過敏症」だからといって就業環境や就業時間、職務内容に何らかの配慮を期待することができません。 退職せざるを得ないと考えがちです。 でも、症状が出ていてもこなせる業務は何

          EMFZenGuide―電磁波過敏症に「直ったら」は通用しない―

          EMFZenGuide―瞑想の力で電磁波過敏症と共に歩む―

          "EMFZenGuide"とは "EMFZenGuide"は、電磁波過敏症に苦しむ多くの方々に、瞑想を通じて克服のお手伝いをしたいという願いから生まれました。私は坐禅という瞑想法を基本に置き、独自の工夫を重ねながら心と身体の調和を深め、これまでに様々な治療を受けてきました。その過程で学んだ知識や実践を、多くの方々にシェアし、共に歩むガイドとしての役割を果たしたいと考えています。 電磁波過敏症と共に歩んで20年 原因不明の体調不良という暗闇に7年。電磁波過敏症の診断を受け

          EMFZenGuide―瞑想の力で電磁波過敏症と共に歩む―