見出し画像

刺しゅうを始める前の準備・刺し始め刺し終わり

1、刺繍の道具

画像13

1、フランス刺繍針

使う糸の本数によって号数が変わります。最初は各号数取り合わせたセットの針を求めると良いでしょう。

2、刺繍枠

持った時に、枠の中心まで中指が余裕を持って届く10〜12㎝くらいのものがオススメです。大きな図案の場合は枠を移動させながら使います。

3、糸切りはさみ

先のとがった切れ味の良いものを選びます。

4、トレーサー

コピーペーパーを使って図案を布に写す時に使います。ボールペンでも代用できますが、専用の物の方がしっかりと写せます。

5、裁ちばさみ

布を裁つ時に使います。

6、接着芯

刺しゅうする布の裏側にアイロンで接着します。接着芯を貼ることにより、布がしっかりとした厚みになり、ステッチがきれいに仕上がります。織物でポリエステル100%のものが使いやすいです。不織布のものは刺しているうちに細かい繊維が表に出てくることがあるので、避けた方が良いでしょう。しっかりと目の詰まった厚めの布は貼らなくても良いです。

7、コピーペーパー

図案を布に写す時に使います。洋裁用のものもありますが。刺しゅう専用のものがしっかりと写り使い易いです。布の色によって、コピーペーパーの色も変えます。

8、円定規(あると便利)

円の図案や放射状の花びらなどを正確に写す時に使います。

9、20㎝方眼定規(あると便利)

図案の直線部分を写す時や、縫い代などを測る時に短めの定規は小回りがきいて便利です。

2、刺しゅうの材料

布と糸

は、25番刺繍糸が一般的です。細い糸が6本撚り合わさっていて、8mの長さのものが1束です。複数メーカーから発売されていますので、お好みのものを見つけてください。

は平織りの中厚のものが刺し易いでしょう。麻ならば平織りのリネン、綿ならばシーチングやブロードなど。毛足の長いウールや織り目が斜めのツイルなどは向きません。



2、刺しゅう糸の準備

25番刺繍糸は、細い糸が6本撚り合わさって、8mで1束となっています。表現に応じて2本どり、3本どり・・・と針に通して使います。使いやすいように、また保管しやすいように、あらかじめ使いやすい長さに切っておくことをお勧めします。

(1)刺しゅう糸のラベルを外し、糸端からゆっくり絡まらないように糸を全て引き出す。

画像1

(2)全てを引き出したら、長さをまず二等分にし、再び二等分、それを三等分する。両端の輪の部分を切る。約67㎝になる。

画像2

(3)長さを半分に折り、番号のついたラベルを通す。使うときには、輪の部分から1本ずつ取り出し(絡まらないようにゆっくりと)必要本数を取り合わせて使う。1本ずつ引き出して取り合わせて使うことで、ふんわりと刺しゅうすることができる。

画像3

3、布に接着芯を貼る。

刺しゅうする布の裏側に、必要な大きさの接着芯を貼る。接着芯はザラザラしている方に熱で溶ける糊がついている。アイロンは布に応じた温度にし、滑らせないように押さえるようにかける。

画像7

4、図案を写す。

刺しゅうの準備をする上で、「図案を写すのが苦手」という方が多いです。図案を正確に写すことは、刺しゅうをする上でとても大切なことです。多少時間がかかってもしっかり写しておきましょう。

(1)写真のように下から、布、コピーペーパー、図案(トレーシングペーパーなどにあらかじめ写す。)、OPPシート(セロファン)を重ね、待ち針などでしっかり固定する。(2箇所以上)トレーサーでなぞり、図案を写す。

画像5

(2)コピーペーパーの写り方の違いについて

コピーペーパーの赤や青は少しの筆圧でも、十分な濃さで写ります。筆圧が強すぎて写りが濃すぎると、刺しゅうした後、水でも落とせなくなるので注意しましょう。

コピーペーパーの白は、摩擦で消えやすいので筆圧強めに写します。しっかり写しても水で消すことが出来ます。

5、刺しゅう枠に布を張る。

刺しゅう枠は留め金を緩めて、外枠から内枠を外し、内枠の上に布を乗せて上から外枠をはめる。周囲の布を引っ張ってピンと張り、留め金を締めて固定する。

画像6

6、刺し始めと刺し終わり・線のステッチ(アウトラインステッチ、バックステッチなど)の場合

(1)刺し始め

図案から少し離れたところから針を入れ、糸端を10㎝ほど残し、ステッチを始める。

刺しゅう始め

(2)刺し終わり

ステッチが終わったら裏に返し、裏側の渡り糸に写真のように針を入れて引く。これをもう一度繰り返し、糸を切る。最初に残した糸も裏に出して針に通し、同じように渡り糸に2回からめる。

(刺しゅうの途中で糸を継ぐ場合も同じように近くのステッチの裏の渡り糸に糸をからめる。)

画像8

2回からめたら糸を切る。

画像9

7、刺し始めと刺し終わり・面のステッチ(サテンステッチ、ロングアンドショートステッチなど)の場合

(1)刺し始め

写真のように図案の中に針を入れる。

画像10

3㎝ほど糸を残し、ひと針返す。刺し下ろす。

画像11

残した糸を切り、ステッチを始める。

画像12

(2)刺し終わり

裏に返して、ステッチの渡り糸に2回からめて糸を切る。(糸を継ぐ場合も同じように近くのステッチの裏の渡り糸に糸をからめる。)

8、動画はこちら

刺しゅうを始める準備についてこちらで説明しています。(インスタグラムTV)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?