見出し画像

【タイ】危険な原価割れ販売

原価割れ販売は原則ダメ、見つかるともっと高く売ったことにされるし、
過去の原価割れが見つかるとさかのぼって延滞税がかかる
粗利がマイナスという指摘は実際に見たことがある

79条の3
適切な理由なく原価割れ販売は認められないので、市場価格相当で販売したとするみなし売上VATを納める
⇒クレジットノート値引きを含む
 一時的な販売戦略や、お得意さんとの関係などは認められない

65条の2の(4)
適切な理由なく市場価格より安く販売したら、税務官は市場価格を見積もって査定する権限がある

正当な理由というのは、商品サービスに欠陥があった場合か?
国税局命令 ป. 58/2538に、棚卸資産が破損しても原価を全額損金として切下げることはできないが、販売した場合は原価価値を損金計上できると書いてある

棚卸資産の評価切り下げや廃棄は、原則監査人立ち会いが必要。証拠もなく無くなっているとみなし売上VAT対象になるので、写真や期限のわかる資料を残しておく
販売していなくても在庫をタイ国外に移したら販売とみなされる

どうしてもマイナスになる事態になったら、原価に参入している製造の減価償却費を販管費に移動させたりとか...タイは税務調査対策がメインとなっている

売上原価 ต้นทุนขาย COST OF SALES
棚卸資産 สินค้าคงคลัง INVENTORY
税務調査 การตรวจสอบภาษี TAX AUDIT


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?