8歳 島に移住した私の話1
更新遅くなってしまいました。。。
コロナで家からほとんど出ることが出来ず、
毎日怠けた人生を過ごしています。
もう少し出来るだけ毎日更新出来るように頑張ります。
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8歳、私は家の建て替えのため、転校することになった。
場所は、なんと、とても綺麗で小さな島だった。
家を建て替える経験をした人は多くいるかもしれないけれど、
その間に島に移住した経験を持つ人は少ないと思う。
「母親の友達がいたから」という理由で、島に住むことにしたらしい。
父親は仕事があるので、
近くのアパートに単身赴任(?)することになった。
ということで、兄、私、弟は小学校で
「ちょっと転校して島に行ってくるね!
半年後には戻ってくるから!手紙も書くね!」
という挨拶をして、転校した。
今考えると変わった家族かもしれないが、
そこはさすが小学生と言うべきか、
周囲の友達や私たち兄弟もすんなりと転校を受け入れていた。
多分みんな、ちょっと長めの夏休みくらいの認識だった。
家が完成したらまた友達に会えることも分かっていたので
お別れも特に寂しさはなく、「またね!」といった感じだった。
とにかく、私は小学校3年生で島暮らしを経験して、
そこでの暮らしがとても楽しかったので、詳しく書かせて欲しい。
その島まで行くには、
まず週に1度だけ出ている船に長時間乗る必要がある。
それは、大きな船だった。
8歳の私にはこれから始まる島での生活は想像出来なかったし、
「新しい家が出来るまで」がどれくらいの期間かもピンときていなくて、
ただ、船に乗ることで、冒険に出るような気持ちだった。
そこからの船旅は、あまり良い思い出ではない。
長時間船に乗った経験が無い私たち家族は
常に波に揺られている状態に慣れていないため
間もなく私たちは家族全員もれなく船酔いし、
寝る⇒吐く⇒寝る⇒吐く⇒寝る…
をひたすら繰り返す地獄の船旅が始まった。
船内で販売しているカップラーメンが唯一の食事で、
それすらも食べて少ししたら全て吐き出してしまっていた。
意味がわからなかった。
船旅ってもっと楽しいものじゃないの?と思ってた。
そんなこんなで船旅を過ごし、ようやく島に到着した。
「ここから乗り換えてさらに2時間くらい船に乗るよ!」
それは、必死に長時間の船旅に耐えて島に到着した安堵感と
船から降りたばかりのふわふわした感覚を初体験していた私にとって、
母親から突然言い渡された絶望の言葉だった。
でも、さっきまで船に乗っていた時間を考えれば
あと2時間くらいどってことないだろう。
あと少しで、私たちが住む島に着くんだ。
自分の気持ちを奮い立たせ、乗り換え場所に向かった。
乗り換えた船は、その前に乗ってきた船より
一回りも二回りも小さな船だった。
乗り換えの合間に船酔いが落ち着いた私たちは、
2時間くらいなら、寝なくても大丈夫だろうと考えていた。
甲板に出て船旅を楽しもうとした私たち家族に、
地元の人らしきおじさんが声をかけてくれた。
「あなた達船慣れしてないでしょ!
出来るだけ早く戻って寝てた方が良いよ!」
その言葉は正しかった。
小さな船の方が、揺れる。
それまで乗ってきた船の倍くらい揺れてるんじゃないかと思うくらい。
案の定、私たちはまた全員激しく船酔いし、2時間吐き続けた。
その船には地元のひとが多く乗っているためか、
前の船に比べて船酔いしているひとは少なかった記憶がある。
もちろん寝ているひともいたが、
全体的にみんな普通に世間話をしたり、和やかな雰囲気だった。
そんなこんなで2時間経過し、
私たち家族はようやく島にたどり着いた。
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長くなったので一旦区切ります。
続きはまた次回。
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