えまだより。vol.11

6月の鑑賞記録です。
今回も、ネタバレあるかもしれないので、注意載せておきますね！

FALL.-ﾌｫｰﾙ-

まず、フライヤー画像見てわかると思いますが、高所恐怖症の方は観ないことをお勧めします。グロ苦手な方も、ちょっとうわぁってなる場面があるかも。ずーっと、おしりと背筋がそわそわする作品です。(伝われ…‼)

フリークライミング中の落下事故で夫が亡くなったベッキーは、ふさぎ込んだまま1年が経とうというとき、親友のハンターから新しいクライミングの計画を聞かされて、一緒に登ることを決意します。

立ち入り禁止区域にあって、老朽化も進んだ、使われていないテレビ塔。高さは600m。上っている最中にも、足をかけた鉄が何本か落ちていって、ハンターがふざけて揺らした拍子にねじも外れて落ちていく…。なんでそんな状況で、上まで登っちゃうの～！地上600mで始まる修羅場は、ほんとに地獄の展開でした。

ラスト、警察からのおとがめなしな件は、映画だしこれでいいのかって思ったけど、きっと地上でとんでもない姿になった友人のことは見向きもせずに帰っちゃうのなんだかなぁと思いました…。しかし、全体的にハイクオリティでスリル欲しい人にはもってこいの映画です！

LAMB‐ﾗﾑ‐

ずっと異様な空気感。不気味で奇妙な映画。なんだろう、高熱の時の悪夢みたいな感じ。

他の方のレビューを見ると、キリスト教の教えや、聖書について言及している方が多いようだったので、そっちに詳しかったらもっと別の味方の出来る作品なのかな。

自分がした行いは、いつか自分に返ってくる、因果応報と言う感じ。

鑑賞前に羊頭様(羊の頭をした神様？)の怖い話を聞いたばかりだったので、余計にゾワゾワしました。

セリフが少なくて、映像として直接的な描写が多いのが印象的でした。

ビリーバーズ

カルト宗教の話かと思ったら、宗教的な内容よりも、過激な性描写の方が印象に残る作品でした…。

登場人物の彼らが、この島に行きついた経緯や背景もよくわからないし、この宗教が目指しているところもよくわからない。実名を明かすことなく、議長さん･副議長さん･オペレーターさんと呼び合っているところは、カルト宗教のちょっと不思議な空気感というか、それらを感じさせるに十分でした。

俗世から切り離された生活で、煩悩を捨て去るところを目標にしているようにも見えたけど、結局、性に支配されるだけになってしまうの、どうしようもないなぁ。

夏へのトンネル、さよならの出口

内容はかなりファンタジーという感じだったけど、映像も音楽も素敵かなり素敵だった。

中ではあっという間に時間が進んでしまうけれど、なんでもほしいものが手に入るという、ウラシマトンネル。トンネルの中では、あっという間に時間は過ぎていくけれど、たしかに失ったものが手に入るのでした。

カオルは転落死してしまった、妹のカレンに会うためにトンネルの中に入ります。トンネルの中に現れた実家の玄関を開けると、そこにはやはり妹のカレンがいます。2人で過ごす時間を楽しみながら、ふと鏡を見たときに、そこに映った自分が大人になっていることに気がつきます。そんなときに、捨てたはずの携帯にあんずからのメールが届くのでした。(ほんと、ナイスタイミングだと思った！)

あんずちゃん、ツンとしていて冷たい印象なんだけどね、最後まで観たらほんとにほんとに愛おしくてたまらんのです。ハッピーエンドでよかったなぁ。

学生時代の夏休みに、夢を見るために見たらもっと楽しめたかもしれないなという作品でした。

さがす

すんごい作品観ちゃったなぁという感じ。

佐藤二郎さんが出てるから、ギャグ系も多いかと思いきや、かなり重めの作品でした。ところどころに、くすりとできる要素はあるのだけどね。

清水尋也さんは、『ミスミソウ』のときにも思ったのだけど、シリアルキラーっぽい役というか、狂気じみた役をするのがほんとに上手。

登場人物の視点が切り替わって、話が進んでいくタイプの構成なんだけど、テンポもいいし混乱せずに見ることができるのでよかった。いろんな場面で小さな違和感は残るものの、飽きずに見られた。

いろんな人の考察も読んで、さらに深読みしたくなる作品。まぁ、メンタルと相談しながらじゃないと、見れない作品ではあるかもね。

6月は、けっこうダークな感じというか、人間味あふれる作品と言いますか、そんな感じの作品が多めでした。7月は何見ようかな～！

きょうも読んでくれてありがとうございます。また次回のえまだよりで！